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メディカルノート2022.09.29

大人の歯列矯正はやめたほうがいい?考えられる理由と対策を解説

大人になってからの歯列矯正は、いろいろな場面で不便を感じることがあるため「やめたほうがいい」というネガティブな話を耳にすることも多いです。今回はそんな大人の歯列矯正はやめたほうがいいと考えられる理由と対策について詳しく解説します。

▼「歯列矯正やめたほうがいい」の考えられる理由と対策

大人の歯列矯正はやめたほうがいいと考えられる主な理由は次のとおりです。対策も含めて参考にしていただけたらと思います。

理由1 治療期間が長い

一般的な歯列矯正は、すべての歯が治療対象となることから1~3年程度の期間を要します。例えば、セラミック矯正であれば2~3ヵ月程度で治療が終わりますので、比較するとかなり長く感じます。

【対策】

歯列矯正の期間の長さをデメリットと感じる場合は、歯並びの一部を治す「部分矯正」を選択すると良いでしょう。全ての症例で部分矯正が適用できるわけではありませんが、部分矯正なら3~12ヵ月程度で治療が完了します。マウスピース矯正(インビザライン)で治療することも可能です。

理由2 費用が高い

すべての歯が治療対象となる「全体矯正」は、ワイヤー矯正で1,000,000円前後、マウスピース矯正でも900,000円前後かかるのが一般的です。通常の歯科治療と比較するとかなり高額なため、この点を大きなデメリットと感じる方は少なくありません。

【対策】

大人の歯列矯正にかかる費用を少しでも抑えたい方は、マウスピース矯正の方がおすすめです。全体矯正(インビザラインフル)でも900,000円程度で治療が受けられ、部分矯正(インビザラインGo)なら400,000円程度まで費用を抑えられます。

デンタルローンを活用すれば、治療費を毎月少しずつ支払うことも可能です。また、大人の歯列矯正は医療費控除の対象となりますので、確定申告の際に申請することで経済的負担をさらに軽減できます。

理由3 噛み合わせが悪くなった

大人の歯列矯正では、矯正治療の結果として「噛み合わせが悪くなった」という話も耳にすることがあります。これは審美面だけを追求した歯列矯正で起こりやすいトラブルといえるでしょう。歯が持つ本来の機能は「噛む」ことであり、見た目だけ良くする歯列矯正はデメリットの方が大きくなります。

【対策】

歯列矯正の知識や経験の浅い歯科医師に治療を任せると、噛み合わせが悪くなるようなトラブルに見舞われやすいです。審美面と機能面をバランスよく回復できる矯正を実現するためには、それ相応の技術が必要となるからです。

歯列矯正の実績が豊富であったり、矯正の認定医の資格を持っていたりする歯科であれば、噛み合わせが悪くなるような治療を行うことはまずないといえます。

理由4 思ったとおりの仕上がりにならなかった

「カウンセリングの時に聞いていた話と違う」「思った通りの仕上がりにならなかった」こうしたトラブルは歯列矯正に限らず、すべての医療行為で起こりうることです。とくに歯列矯正は治療期間が数年にわたることから、仕上がりに満足がいかなかったときのショックはとても大きくなります。

【対策】

医師カウンセリングや治療説明を丁寧に行ってくれる歯科医師を選ぶことが何よりも大切です。これは仕上がりだけではなく、治療過程のすべてに影響することであり、歯列矯正の医院を選ぶ上で最も重要なポイントのひとつともいえます。

ただ、従来の矯正法ではカウンセリングの段階で治療のゴール地点を明確にイメージするのはなかなか難しいものです。そこでおすすめしたいのがマウスピース矯正のインビザラインです。インビザラインでは、歯が動いていく過程を3Dアニメーションで確認できるため、治療を始める前にゴール地点をイメージすることができます。

理由5 元に戻った

歯列矯正には必ず後戻りのリスクを伴います。数年かけて動かした歯が元の位置へと戻ってしまうのはあまりにも残念なことです。そうした歯の後戻りを経験した人は、間違いなく歯列矯正に対してネガティブな印象を持っていることでしょう。

【対策】

歯列矯正に伴う後戻りのリスクは、保定処置を受けることで回避することができます。リテーナーと呼ばれる装置を一定期間装着すれば、歯がその位置に固定されて後戻りしにくくなるのです。逆に、保定処置を省いてしまうとほとんどのケースで後戻りが生じます。保定処理を怠ると後悔することになりますので、必ず主治医の指示に従うようにしてください。

理由6 食事がしにくい

ワイヤー矯正では、歯の表面に金属のワイヤーとブラケットが設置されるため、普段通りに食事することが難しくなります。極端に硬いものや粘着性の高いものも口にできなくなるなど、食事にかかる制限に不満を感じる方は少なくありません。

【対策】

食事がしにくくなる点に不安がある方には、マウスピース矯正がおすすめです。インビザラインに代表されるマウスピース矯正なら、食事の際に装置を取り外すことができます。矯正中であっても好きなものを好きなだけ食べられ、普段通りの食生活を送れます。

理由7 見た目が気になる

ブラケットとワイヤーを歯列の表面に設置する表側矯正(ワイヤー矯正)は、装置が目立ちやすいです。笑った時に金属色がむき出しとなる点に不満を感じる方はたくさんいらっしゃいます。

【対策】

ワイヤー矯正でも、セラミック製のブラケットやホワイトワイヤーを選択することで、装置による審美性の低下はある程度和らげられます。

それでもなお、見た目が気になるという方には、ブラケットとワイヤーを歯列の裏側に設置する裏側矯正や透明なマウスピースを使うインビザライン矯正などがおすすめといえます。

理由8 通院が面倒

ワイヤー矯正では一般的に、1ヵ月に1回の通院が必須となります。これは歯に圧力を加える金属製のワイヤーを調整しなければならないからです。年間にすると12回程度の通院となりますが、それでもやはり通うのが面倒と感じる方はいらっしゃいます。

【対策】

マウスピース矯正のインビザラインでは、装置による治療を始める前にすべてのマウスピースが完成しているため、2ヵ月に1回程度の通院で矯正を進めることが可能です。この点は通院が面倒と感じる方にとって大きなメリットではないでしょうか。

▼歯列矯正が必要なケース

歯列矯正は、出っ歯、受け口、すきっ歯、乱ぐい歯、開咬(かいこう)、過蓋咬合(かがいこうごう)などの症状が見られるケースで必要となります。

詳しくはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。「歯列矯正が必要なケースとは?矯正治療が必要な歯並びを解説」

ご自身の歯並びがどれに当たるかよくわからないという方は、まずはお気軽に当院までご相談ください。

▼歯列矯正は何歳までできる?大人が始めるタイミングは?

歯列矯正は、顎の骨の成長が止まり、永久歯列が完成した方であれば誰でも受けることができます。

実際、当院にも40歳や50歳から歯列矯正を始める方もたくさんいらっしゃいます。ですから、「歯並びを治したい」と思ったその日が適切なタイミングといえるでしょう。

ただし、年齢を重ねると歯の本数が減ったり、全身の病気にかかったりすることもあるため、可能な限り早めに決断した方が良いといえます。

▼悪い歯並びを放置すると、どんな影響がある?

悪い歯並びを放置すると、次に挙げるようなデメリットが生じます。

・口元がコンプレックスになる
・歯磨きしにくく、虫歯や歯周病のリスクが上がる
・口臭が出やすくなる
・食べ物を噛みにくくなる
・発音に障害が現れる

こうしたデメリットやリスクを回避するためにも、悪い歯並びは早期に改善する方が望ましいです。

▼まとめ

今回は「大人の歯列矯正はやめたほうがいい」というネガティブな意見に関して解説しました。

確かに歯列矯正にはメリットだけでなくデメリットも伴うため、否定的な考えに至るお気持ちもよく理解できます。しかし、それぞれに対処法が用意されており、適切な方法で歯列矯正を受けることで満足のいく結果を得られます。とくにマウスピース矯正はデメリットの少ない矯正法となっており、多くの方におすすめできます。

当院でもマウスピース矯正(インビザライン)による歯列矯正が可能です。こちらのページで詳しく記載しておりますので、ぜひご覧ください。「矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)

メディカルノート2022.09.27

【歯列矯正】どのくらいで歯並びの変化を実感できるのか?

歯並びの乱れを整える歯列矯正は、長い期間が必要となる治療として有名です。標準的には1~3年程度かかるため、どれくらいで歯並びの変化が実感できるようになるのか気になる方も多いでしょう。今回は、歯列矯正における歯並びの変化について詳しく解説します。

▼歯並びの変化を実感するのは、いつごろ?

数日間で変化を実感することはない

私たちの歯は、歯槽骨(しそうこつ)という硬い骨に埋まっているため、そう簡単に動かすことはできません。無理に動かそうとして強い力を加えれば、歯根が折れたり、歯槽骨が割れたりしてしまうでしょう。

ですから、歯列矯正を始めて数日間で歯並びの変化を実感することはありませんのでご注意ください。歯並びの状態によっては、1ヵ月経っても目に見える変化が現れないことも多々あります。

3~6ヵ月で変化を実感

矯正による効果は個人差が大きく、どれくらいで歯列の変化を実感できるかも一概に語ることが難しいです。10~20代は歯が動きやすく、治療開始から3ヵ月程度で歯並びの変化を実感できることもありますし、歯が動きにくい人やもともと歯並びがそれほど悪くない人は6ヵ月程度経ってようやく変化が見受けられることもあります。

いずれにせよ歯の移動は皆さんが考えている以上にゆっくりとしたものなので、焦る必要はありません。日々の変化を気にし過ぎると不要なストレスを抱えることになってしまいます。

▼歯並びは1カ月でどれくらい変化する?

1ヵ月に0.5mmくらいが標準

歯列矯正は、マウスピース型矯正装置とマルチブラケット装置の2つに大きく分けられますが、歯が動く速度にそれほど大きな違いは見られません。

2週間に1回くらいの頻度でマウスピースを交換するインビザラインは、1枚で0.25mm程度、歯が動きます。1ヵ月に換算すると0.5mmですね。1ヵ月に1回調整を加えるワイヤー矯正も、歯が動く距離は月間で0.5mm程度です。

つまり、歯を3mm程度動かすのに半年かかるのが歯列矯正なのです。もちろん、ケースによっては1ヵ月で1mm移動することもありますので、上述した数値はあくまで参考程度にとどめてください。

▼治療ステップによって、変化を実感しにくい時期がある

歯列矯正でいつから歯並びの変化を実感できるのか気になっている方は、標準的な治療ステップについて知っておくと良いです。治療ステップによって、矯正の効果を実感しやすい時期としにくい時期があるからです。

ここでは、抜歯するケースを挙げて説明していきます。

STEP1 全体的なデコボコをある程度並べる【変化:大】

歯列矯正ではまず全体的なデコボコをある程度ならしていきます。歯列矯正においてはこの時期が最も効果を実感しやすいといえます。とくに乱ぐい歯のような1歯1歯が別々の方向を向いているようなケースでは、ご自身の歯並びが良くなっていく過程に感動されることでしょう。

STEP2 犬歯を後ろに下げる【変化:中】

スペースの不足が原因で小臼歯を抜歯した症例では、犬歯を後ろに下げるプロセスが入ります。前から4番目の小臼歯はだいたい7~8mmあるため、犬歯をかなりの距離を移動させることになります。このプロセスが歯の移動を実感する上で最もわかりやすいかもしれません。ただ、全体の歯並びには大きな変化が見られないので、患者様の満足感はそれほど高くないかもしれません。

STEP3 抜歯スペースの閉鎖【変化:大】

犬歯を適切な位置まで下げたら、抜歯によって得られたスペースを全体で消費していきます。歯並びが全体に影響を与えるプロセスであるため、比較的大きな変化を実感できることでしょう

STEP4 歯列全体の微調整【変化:小】

最後に、歯並び全体を細かく調整していきます。この段階で歯列はほぼ完成しているので、目に見える効果は期待できません。

STEP5 保定処置【変化:無】

歯を動かす動的治療が終わったら、後戻りを防止するための保定処置に移行します。リテーナーと呼ばれる専用の装置を装着して、いつまでも美しく、機能的な歯並びを維持できるよう歯の位置を固定します。保定は歯列の状態を維持するための処置なので、歯並びに変化は見られません。

このように、歯列矯正では治療の効果を実感しやすい時期と実感しにくい時期があります。

▼歯列矯正の治療期間はどれくらいかかる?

ここまでは歯列矯正でいつから効果を実感できるのかについて解説してきましたが、全体的な治療期間についてもお伝えします。

歯を動かすのに1~3年程度

上下の歯並び全体を治す標準的なケースでは、歯を動かすのに1~3年程度かかります。抜歯が必要ないケースは1~2年、抜歯が必要なケースは2~3年といった感じでしょうか。とても長い期間に感じるかと思いますが、矯正によって得られる歯並びは何にも代えがたい財産となりますので、頑張って最後までやり遂げましょう。ちなみに、マウスピース型矯正装置でもマルチブラケット装置でも歯列矯正にかかる期間に大きな差は見られません。

(歯列矯正に必要な治療期間については、こちらで詳しく解説しています。「歯列矯正に必要な期間とは?矯正の種類別に治療期間の目安を解説」

▼歯が動きやすい人とは?

今回のテーマである「どれくらいで歯並びの変化を実感できるか」という観点では、歯の動きやすさという視点も加えておく必要があります。まったく同じ矯正装置を使っても、歯が動く速度に大きな違いが見られることも珍しくないからです。具体的には、以下に挙げるような人は歯が動きやすいといえます。

(こちらの記事で詳しく解説しています。「歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴と動きにくい原因を解説」

成長期の子ども

発育途上にある子どもは、骨がやわらかいだけでなく、骨代謝も活発なので、基本的に歯が動きやすいです。成長が終わった20代でも比較的歯は動きやすいといえます。

代謝が活発な人

年齢にかかわらず、身体の代謝が活発な人は、矯正による歯並びの変化も感じやすいといえます。矯正では「骨の吸収と添加」というサイクルを繰り返すことで歯が移動するため、代謝が活発なほど歯の移動速度も上がります。

悪習癖がない人

歯ぎしりや食いしばりなどの悪習癖があると、矯正治療に悪影響が及びます。矯正装置による圧力が弱められたり、まったく別の方向に力が加わったりすることで、歯の移動がなかなか進まないことがあるのです。そうした悪習癖がなく、矯正力がスムーズに伝わるようなケースであれば、比較的歯も動きやすいです。

▼マウスピース矯正(インビザライン)ならではの、変化を実感するポイント

マウスピースを交換する時

マウスピース矯正のインビザラインでは、2週間に1回くらいの頻度で装置を交換します。上でも述べたように1枚のマウスピースで移動できる歯の距離は0.25mm程度なので、1ヵ月くらいで大きな変化を実感することはありませんが、ワイヤー矯正よりも治療の成果を確認しやすいといえます。なぜなら、ワイヤー矯正では常時ブラケットとワイヤーが設置されており、歯並びの変化を実感しにくい構造となっているからです。

一方、インビザラインはマウスピースを着脱した際に歯並びをしっかり確認することができます。しかも、次のステージに移行した際、マウスピースがきつく感じるということは、歯が移動した証拠でもあり、2週間に1回は治療の成果を実感できるのです。もちろん、歯並びの見た目に関してもマウスピースを交換する時にある程度、変化を実感できるでしょう。

▼まとめ

このように、歯列矯正では治療を開始して3~6ヵ月くらいで歯並びの変化を実感できるようになります。一般的な歯科治療と比べるとかなり長くなっていますが、これは歯列矯正の性質上、仕方のないことです。

歯列矯正に伴う歯並びの変化についてさらに詳しく知りたい方は、いつでもお気軽にエムデンタル矯正歯科までご相談ください。いつから、どのくらいの期間で歯の移動を実感できるかは個人によっても大きく異なるため、まずは矯正医によるカウンセリングを受けましょう。

当院の矯正治療については、こちらのページで詳しく記載しております。ぜひご覧ください。「矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)

診療日2022.09.27

2022年10月の診療日のお知らせ

こんにちは。
2022年10月の診療日・診療時間をお知らせいたします。

月~金 10:00~13:30、15:00~19:00
土    9:30~13:00、 14:30~18:00
水・日・祝日は休診

どうぞよろしくお願い致します。

 

お知らせ・ブログ2022.09.05

なかよしクリニック

こんにちは。
学生はそろそろ新学期が始まる時期かと思いますが、充実した夏休みを過ごせましたでしょうか?

二子玉川、等々力、品川、横浜にキャンパスを持つ、
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当院が、そのKitty International School の「なかよしクリニック」として掲載されております。

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なかよし幼稚園と保育園 ・ Friends of KIS

診療日2022.08.26

2022年9月の診療日のお知らせ 

こんにちは。
2022年9月の診療日・診療時間をお知らせいたします。

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土    9:30~13:00、 14:30~18:00
水・日・祝日は休診
*上記に加え、9/20(火) は研修のため休診でございます。

どうぞよろしくお願い致します。

エムデンタル 矯正歯科・用賀

メディカルノート2022.08.23

歯列矯正の痛みはいつまで続く?痛みが心配な方はインビザラインが◎

歯並びの乱れを整える歯列矯正は、不快症状に見舞われることも少なくありません。とくに痛みに関しては、不安に感じている方も多いようです。そこで今回は、歯列矯正の痛みの原因や継続時間、対処法などについて詳しく解説します。

▼矯正治療で「痛い」原因と対処法

矯正治療で痛いと感じる原因は、いくつか考えられます。

原因1 歯が動いている

歯列矯正は、マルチブラケット装置やマウスピース型矯正装置を装着して、歯を人為的に動かす治療です。歯はとても硬い顎の骨にしっかり埋まっており、任意の場所に移動させるためにはそれなりに強い力をかけなければなりません。その際、歯の周りではケガをした時と同じような炎症反応が起こることで痛みも感じます。

【対処法】
矯正中の歯の移動に伴う痛みは、基本的に対処することができません。上述したように、歯を移動させる際にはそれなり圧力がかかるため、ある程度の痛みは避けられないのです。
ただし、歯の痛みが極端に強い場合は、主治医に相談しましょう。刺激への感受性には個人差があり、標準的な矯正力に対しても強い痛みを感じる方もいらっしゃいます。そうしたケースでは、細いワイヤーを使うなどして痛みに配慮しながら治療を進めていくことが望ましいです。治療期間は長くなるかもしれませんが、痛みを抑えながら歯並びを整えていくことが可能となります。

原因2 矯正装置が口内に当たっている

歯そのものではなく、歯茎や頬の内側の粘膜、舌などが痛い場合は、矯正装置の不備が疑われます。ワイヤー矯正で用いられるブラケットの位置が悪かったり、ワイヤー自体が外れてしまったりすると、お口の粘膜を刺激して痛みを生じさせます。

その状態が長く続くと口内炎が出来て、痛みが助長されます。頬の内側が大きく腫れると、今度は誤って粘膜を噛んでしまう「誤咬(ごこう)」が起こりやすくなるため要注意です。いずれも本来は矯正に伴うことのない痛みなので、根本的な原因を取り除き、症状を改善することが必要です。

【対処法】
矯正装置が口内に当たっていて痛みが生じている場合は、主治医に相談することが大切です。ブラケットやワイヤーが当たって痛いということは、矯正装置に不備があることを意味しますので、早急に調整してもらいましょう。
特にワイヤー矯正で用いられるマルチブラケット装置は、ワイヤーや結紮線(けっさつせん)と呼ばれる留め具が粘膜を刺激しやすく、細かい調整が必要となります。

原因3 食事をするとき

矯正治療中は、食事をするときに痛みを感じることも多いです。これも歯の移動に伴う痛みとほぼ同じ理由で、不快症状が生じます。矯正中は歯に対して常に圧力がかかっている状態であり、炎症反応が生じています。歯の根の周りに存在している歯根膜(しこんまく)というセンサーも普段より敏感になっているのです。

歯根膜は普段、食べ物の硬さなどを感知して、噛む力を精密にコントロールしてくれているのですが、矯正装置による圧力で外からの刺激に敏感となっており、少し噛むだけでも強い痛みが生じます。これは歯に適切な矯正力が働いている証拠でもあるため、不安に感じる必要はありません。ただし、痛みがあるのに無理して硬いものなどを噛むと、炎症が強くなって深刻な症状へと発展することもありますので、その点は上手にコントロールするようにしてください。

【対処法】
食事をするときに痛みを感じる場合は、できるだけ噛まずに済む食品を選ぶようにしてください。矯正による痛みはいつまでも続くものではないので、ワイヤー矯正の場合少なくともワイヤーを調整した数日間は、あまり噛まずに済む食事を心がけるようにしてください。
どのくらいの軟らかさなら痛くないのかはケースによって異なりますので、患者さまそれぞれで模索していくと良いでしょう。ただ、無理して硬いものを噛むと歯の周りに炎症反応が起こるため、その点は十分にご注意ください。

▼歯列矯正の痛みは、いつまで続く?

ここまで、歯列矯正に伴う痛みについて解説してきましたが、これから矯正を始めようか考えている人は不安を感じてしまったかもしれませんね。というのも、歯列矯正における痛みは避けることができず、ある程度は我慢しなければならないものだからです。けれども、その痛みは矯正期間中いつまでも続くものでもありませんのでご安心ください。

ワイヤーを調整してから3~4日がピーク

ワイヤー矯正では、1ヶ月に1回くらいの頻度でワイヤーを調整します。具体的には、ワイヤーを曲げて矯正力を付与するのですが、3~4日もすればその力が消費されていきます。

装置による痛みのピークもそれくらいの時期にやってくるため、残りの期間は比較的安静に過ごすことが可能です。厳密には10~14日くらいまで痛みや違和感が残るものの、不快症状に悩まされるのはワイヤーを調整した後の1週間程度となっています。もちろん、こうした痛みの度合いや継続時間はケースによって大きく異なることから、あくまで目安程度にとらえていただけたら幸いです。

▼痛みが我慢できない場合、痛み止めを飲んでもいい?

ワイヤー矯正では、装置の状態や患者さまの体調によって我慢できないほどの痛みが生じることもあります。そんな時は市販の痛み止めを飲んでいただいて問題ありません。普段から使用している鎮痛剤を用法・用量を守った上で服用しましょう。ただ、矯正の痛みは、虫歯などに由来する歯痛(しつう)とは少し痛みの種類が異なるため、痛み止めの効果も弱くなりがちです。

また、痛み止めは炎症反応を抑える作用を持っており、頻繁に服用していると矯正治療の妨げとなる場合がある点にも注意が必要です。なぜなら、歯列矯正では歯周組織に適度な炎症反応を起こして歯を移動させる治療法だからです。歯が進む方向の骨が溶け、歯がもともとあった位置の骨が再生される「骨のリモデリング」現象は、炎症反応を伴わなければ進んでいきません。

▼マウスピース矯正(インビザライン)の方が痛みは少ない

このように、歯列矯正には「歯の移動に伴う痛み」「矯正装置が当たることによる痛み」「食事で噛んだ時の痛み」を伴い、人によっては痛み止めが必要になるほど強い痛みが現れることもありますが、それはあくまでワイヤー矯正に当てはまることです。

実は、同じ歯列矯正でもマウスピース矯正(インビザライン)は治療に伴う痛みが少ないのです。

(インビザラインとワイヤー矯正を比較したい方は、こちらの記事もご覧ください。「インビザラインとワイヤー矯正、どっちがいいの?メリット・デメリットを比較して解説」

弱い力で確実に歯を移動させる

マウスピース矯正は、マウスピースを装着することで歯列全体に矯正力が働きますが、その力はワイヤー矯正よりも弱いです。インビザラインであれば、マウスピース1枚当たりで動かせる歯の距離は0.25mm程度であり、弱い力で少しずつ確実に歯を動かすのがマウスピース矯正の特徴と言えます。

それは食事で食べ物を噛んだ時の痛みの軽減にもつながります。(マウスピース矯正(インビザライン)では、食事をする際は矯正装置は取り外します)ですから、歯の移動に伴う痛みを極力減らしたいという方には、マウスピース矯正(インビザライン)がおすすめです。

装置による口内への刺激が少ない

インビザラインで用いるマウスピースは、厚みが0.5mm程度しかありません。表面も滑らかな形状で、歯列にフィットするよう設計されることから、歯茎や頬の内側の粘膜を傷つけるリスクもなく、ワイヤー矯正のような頻繁な装置の調整が必要となるトラブルも起こりにくいです。

▼まとめ

今回は、歯列矯正に伴う痛みについて解説しました。ひと言で歯列矯正と言っても、装置の種類によって治療に伴う痛みの程度も大きく変わります。矯正治療に伴う痛みについてさらに詳しく知りたい方は、いつでも当院までご相談ください。どんな質問・疑問にもお答えします。

当院の矯正治療については、こちらのページで詳しく記載しております。ぜひご覧ください。「矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)

メディカルノート2022.08.23

歯列矯正が必要なケースとは?矯正治療が必要な歯並びを解説

歯列矯正は医療の一環であり、歯並びや噛み合わせに“異常”や“病気”が認められる場合に限り、必要性が生じますが、一般の方からするとどのようなケースがそれに該当するのかよくわからないことかと思います。

そこで今回は、歯列矯正が必要なケースについて、具体的な歯並びの種類なども挙げながら詳しくご説明します。

▼矯正治療が必要なケース

次のような症状や悩みを抱えている場合は、矯正治療が必要となりやすいです。

1 歯並びにコンプレックスがある

日本人は、歯並びにコンプレックスを抱えている方がとても多いです。それは出っ歯や乱ぐい歯であることが多く、口元を見られるのが恥ずかしいと感じる方が少なくないからです。しかも歯並びは、自力で治せるものではないため、長年のコンプレックスとなりやすいです。

そうした方には是非とも、歯並びの異常を根本から改善することができる歯列矯正を受けていただきたいです。歯列矯正であれば、口元の審美的な問題も根本から解決できることが多いです。

2 虫歯や歯周病になりやすい

悪い歯並びは、虫歯や歯周病のリスクを上昇させます。特に歯並びがガタガタになっている場合は、歯ブラシをきちんと当てることが難しいため、ブラッシングにもムラが生じてしまい、歯垢や歯石の形成が目立ちます。

それらは細菌の温床となることから、虫歯や歯周病にかかりやすくなるのです。もちろん、歯並びがきれいでも口腔ケアが不十分な場合は虫歯・歯周病のリスクが上昇するため、いずれにせよ一度、歯医者さんを受診するのが望ましいです。

3 噛み合わせが悪い

「歯並び」と「噛み合わせ」は異なるものです。歯並びはどちらかというと見た目の問題であり、噛み合わせは歯が持つ本来の機能である「噛む」ことと密接に関連しています。ですから、前歯がきれいに並んでいても、噛み合わせに大きな異常があって歯列矯正の必要性が出てくるケースもあるのです。

普段から食べ物を噛みにくいなどの症状に悩まされている方は、歯医者さんで噛み合わせの検査を受けてみましょう。矯正歯科であれば、歯列矯正が必要かどうかも判断できます。

4 身体に影響が出ている

歯並びや噛み合わせの異常によって、身体に何らかの悪影響が出ている場合も矯正治療が必要となります。具体的には、頭痛、肩凝り、顎の痛み、消化管の異常などは、間接的に歯並びや噛み合わせの異常が関係していることもあります。

▼矯正治療した方がいい歯並び

次に挙げるような歯並び・噛み合わせの症状が認められる場合は、矯正治療を行った方が良いと言えます。

1 出っ歯(上顎前突)

上の前歯が前に出ている歯並びで、一般的には出っ歯、専門的には上顎前突(じょうがくぜんとつ)といいます。

日本人に比較的多い歯並びで、“口ゴボ”(くちごぼ)と表現されることもあるように、見た目があまり良くありません。前歯で食べ物が噛み切りにくかったり、口呼吸が促されたりするなどのデメリットも伴います。

2 乱ぐい歯(叢生)

1本1本の歯が別々の方向を向いている歯並びで、歯列がデコボコになっています。専門的には叢生(そうせい)と呼ばれ、こちらも日本人に比較的多い歯並びと言えます。

見た目が良くない、歯磨きしにくい、汚れがたまって口臭が強くなりやすいなどのデメリットがあります。上下の歯列が正常に噛み合わないことも多いです。

3 すきっ歯(空隙歯列)

歯と歯の間には本来、デンタルフロスが通るくらいのすき間しかありませんが、肉眼でわかるほどのスペースが見られる歯並びをすきっ歯、専門的には空隙歯列(くうげきしれつ)といいます。

歯と歯の間に不要なスペースがあると、食べ物が詰まりやすくなったり、息漏れが生じて発音が悪くなったりします。上の前歯の真ん中にすき間があるケースを特に正中離開(せいちゅうりかい)と呼び、口元の審美性を低下させる要因にもなります。

4 深い噛み合わせ(過蓋咬合)

噛み合わせが深い歯並びを過蓋咬合(かがいこうごう)と呼びます。歯と歯が異常な形で接触することから、歯の摩耗や歯茎の炎症などを引き起こしやすくなります。噛んだ時の力が奥歯に集中することで、臼歯の寿命が短くなることもあります。

5 開咬(かいこう)

奥歯を自然に噛んだ時に、上下の前歯の間にすき間が生じる歯並びです。食べ物を前歯で噛み切れない、口呼吸が促される、発音障害が認められるなど、さまざまなデメリットを伴う歯並び・噛み合わせの異常です。

6 受け口(下顎前突)

下の前歯が前に突出している歯並びで、専門的には下顎前突(かがくぜんとつ)といいます。

歯を噛み合わせた時に、通常上の歯が前になりますが、受け口の場合は下の歯が前になります。噛み合わせが悪く、歯や歯肉を傷つけたり、食べ物がよく噛めなかったりします。また、顎がしゃくれているように見えるため、顔貌のコンプレックスになりやすいです。

▼キレイな歯並びの基準

歯並びの美しさの基準としては「Eライン」が用いられます。鼻の先と顎の先を結んだ線をE(エステティック)ラインと呼び、真横から見てそのラインと口唇の位置関係で、審美的な評価を下します。

日本人においては、口唇がEラインの少し内側にあるくらいがキレイな歯並びと言えます。歯列矯正では、そうしたキレイな歯並びの基準も参考にしながら治療を進めていきます。

▼悪い歯並びや噛み合わせを放置するとどうなる?

悪い歯並びや噛み合わせを治療せずに放っておくと、次のようなことが起こります。

1 物事に消極的になる

悪い歯並びや噛み合わせがコンプレックスとして定着すると、性格が内向的になりがちです。人前で話したり、笑ったりすることが苦手となり、物事に消極的になる人が多いようです。

2 歯の寿命が縮まる

乱ぐい歯のような清掃性が悪い歯並びを放置すると、歯垢や歯石がたまり、虫歯や歯周病を発症します。これらは日本人が歯を失う主な原因なので、自ずと歯の寿命も縮まります。

また、噛み合わせに異常があると、一部の歯に過剰な負担がかかって寿命を縮めるというケースもあり得ます。

3 顎関節症になる

咀嚼(そしゃく)運動の支点となるのは顎関節です。悪い歯並びや噛み合わせでは、咀嚼運動を効率良く行うことができず、必要以上の力を使う場面が多くなります。そのしわ寄せは支点となっている顎関節におよび、顎の炎症や痛みを誘発する顎関節症を引き起こすのです。

4 胃腸への負担が増える

歯並び・噛み合わせの異常で咀嚼(そしゃく)能率が低下すると、しっかりと噛み砕けていない状態で食べ物を飲み込むことになるため、胃や腸の負担が大きくなります。栄養を吸収する効率も低下し、全身の健康状態にも良い影響はありません。

▼歯列矯正の種類

ここまで解説してきた歯並び・噛み合わせの異常は、歯列矯正によって改善することが可能です。2つの矯正方法をご紹介します。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正(インビザライン)の比較については、こちらの記事で詳しく解説しています。治療期間や費用などを比べて検討したい方はぜひご覧ください。「インビザラインとワイヤー矯正、どっちがいいの?メリット・デメリットを比較して解説」

ワイヤー矯正

最も標準的な歯列矯正で、金属製のワイヤーとブラケットという四角い装置を歯の表面に設置して歯並びをきれいに整えます。

マウスピース矯正(インビザライン)

透明な樹脂製のマウスピースを装着して歯並びをきれいにする方法です。装置が目立ちにくく、痛みの少ない矯正法と言えます。

▼まとめ

今回は、歯列矯正が必要となるケースについて解説しました。ご自身の歯並びや噛み合わせの症状で気になることがあれば、いつでも当院までご相談ください。特に今回取り上げた歯並びに当てはまる場合は、歯列矯正の必要性が高いと言えますので、まずはカウンセリングを受けてみることをおすすめします。

当院の矯正歯科については、こちらのページで詳しく記載しております。こちらもぜひご覧ください。「矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)」

診療日2022.07.25

2022年8月の診療日のお知らせ

こんにちは。
2022年8月の診療日・診療時間をお知らせいたします。

月~金 10:00~13:30、15:00~19:00
土    9:30~13:00、 14:30~18:00
水・日・祝日は休診
*上記に加え、8/11〜15 は夏期休業のため休診でございます。

どうぞよろしくお願い致します。

エムデンタル 矯正歯科・用賀

メディカルノート2022.07.15

歯並びを1本だけ治したい!矯正することは可能か?

出っ歯や受け口など歯並び全体に異常があるわけではないけれど、歯の傾きや位置の異常など1本だけ気になる歯がある、といった場合に矯正することは可能なのでしょうか。歯1本だけを矯正できるのであれば、治療にかかる費用が安く抑えられ、治療期間も短いのではないかと想像できるので、気になる方も多いでしょう。

今回は、歯並び1本だけを治したい場合に選択できる治療法をご紹介します。

▼歯並びを1本だけ治すことはできる?

結論から言うと、歯並び1本だけを矯正治療によって治すことは十分可能です。実際、当院では歯並び1本だけを治したいという患者さんに対して、歯列矯正を実施しております。

ただ、本当に1本だけを治す場合と、その周囲の歯並びも併せて部分的に矯正する場合とがあり、どちらが適しているかは歯並びの状態によって異なります。

▼1本だけだから自力で治すことはできない?

例えば、前歯が1本だけ前方に傾いていて、その他の歯が正常であれば、1本だけを自力で治せないかと考える方も多いでしょう。

けれども実際は、1本だからといって自力で歯並びを治すことはできません矯正に関する専門的な知識と、特別な器材や装置がなければ、たった1本の歯でも自力で治すことは不可能なのです。前歯や奥歯の歯並びの乱れを自力で強引に治そうとすると、歯や歯茎を傷めたり、歯並びが余計に悪くなったりするため、絶対におすすめすることはできません。

こちらの記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。「自力で歯並びは治せるのか!?自力で治すリスクと矯正方法」

▼歯並びを1本だけ治す方法

歯並びを1本だけ治す矯正法としては、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の2つが挙げられます。それぞれのメリット・デメリットや治療の特徴は次の通りです。

(インビザラインとワイヤー矯正の違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。「インビザラインとワイヤー矯正、どっちがいいの?メリット・デメリットを比較して解説」

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットとワイヤーを設置して歯を移動させる矯正法です。適応範囲が広く、前歯1本や奥歯1本の部分矯正にも対応可能です。歯を3次元的に移動することが得意であり、前歯が1本だけ歯列から大きく逸脱しているようなケースも問題なく治せることが多いです。その一方で、金属製の装置が目立ちやすい、装置が唇や頬の内側の粘膜に当たって痛い、装着時の違和感・異物感が大きい、歯磨きしにくいなどのデメリットを伴います。

ちなみに、ワイヤー矯正で歯を1本だけ矯正する場合でも、ブラケットは複数の歯に装着しなければなりませんので、ワイヤー矯正で歯全体を矯正する場合ととほぼ同等のデメリットを伴うと言えます。治療にかかる費用はケースによって変わりますが100,000~400,000円程度に設定している歯科医院が多く、治療期間は3~6ヶ月くらいが一般的といえます。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使って歯並びの乱れを整える矯正法です。装置が目立ちにくく、装着感も良好であり、食事や歯磨きの際に取り外せるというメリットがあることから昨今、人気が高まっています。歯並びを1本だけ治したい場合にも適応できます。

マウスピース矯正のデメリットとしては、ワイヤー矯正ほど適応範囲が広くない点が挙げられますが、歯並び1本だけ治すのであれば、両者にそれほど大きな差は無いと言えます。その他に、マウスピース矯正には装置の装着時間を自分で管理しなければならないことと、どの矯正歯科でも対応しているわけではないことがデメリットとして挙げられます。

歯並び1本だけをマウスピース矯正で治す場合は、歯並びの状態や選択する矯正システムによって費用も大きく変わります。一般的には450,000円前後の値段に設定している歯科医院が多いです。治療にかかる期間は3~6ヶ月程度です。

▼セラミック矯正でも、「歯並びを1本だけ」治すことは可能?

歯並び1本だけ治したい方には、「セラミック矯正」もひとつの選択肢としてご提示できます。

セラミック矯正とは?

セラミック矯正とは、セラミック製の被せ物を作って、歯の傾きや位置の異常、大きさ形態のアンバランスを改善する治療法です。“矯正”という名前が付けられていますが、いわゆる歯列矯正とは根本的に異なる治療法です。なぜなら、セラミック矯正では歯を移動することがないからです。

セラミック矯正のメリット

セラミック矯正は、歯を移動する治療法ではないため、治療にかかる期間が比較的短く、1ヶ月程度で終わることもあります。また、一般的な矯正治療のような装置を装着する必要もありません。ですから治療期間中、装置による痛みや不快感に悩まされることもなく、快適に歯並びを改善できます。

しかもセラミック矯正はセラミック製の被せ物を装着する治療なので、歯並びだけでなく、歯の形や色、大きさまで理想に近づけることが可能なのです。これらはワイヤー矯正やマウスピース矯正にはないメリットといえます。

セラミック矯正のデメリット

セラミック矯正は、歯を動かして歯並びを治す方法ではないため、出っ歯などの症状を根本から改善することはできません。あくまで歯に被せ物を装着して、見た目だけを良くする治療であることを忘れないでください。

また、セラミックの被せ物を装着するためには、治療の対象となる歯を削らなければならず、その点を大きなデメリットと感じる方が多いようです。ただ、セラミック矯正においても適切な方法で被せ物を装着することから、治療後に虫歯リスクが大きく上昇することは無いでしょう。

▼インビザラインでも部分矯正が可能

マウスピース矯正といえば、まず「インビザライン」を思い浮かべる方が多いことかと思います。これまで世界で1,200万人以上の人が歯並びを治してきた方法であり、インビザラインならではのメリットもたくさんあります。

それだけに、マウスピース矯正で歯並びを1本だけ治せるのであればインビザラインで治したい、と思われることでしょう。もちろん、インビザラインでも歯並び1本だけの部分矯正は可能です

インビザラインで部分矯正できるケースとは?

インビザラインの技術は年々進歩しており、ほとんどのケースに対応することが可能です。例えば、前歯1本が前方に傾いていて出っ歯の症状が認められるケースなどは、インビザラインで部分矯正できます。

歯の位置の異常が大きかったり、抜歯をしてスペースを作り、歯を大きく移動しなければならなかったりするケースには、ワイヤー矯正の方が適していることもありますので、まずは精密検査を受けることをおすすめします。

部分的なマウスピース矯正(インビザラインGo)

歯全体の矯正を行うマウスピース矯正を「インビザラインフル」と呼び、部分的なマウスピース矯正は「インビザラインGo」というシステムが提供されています。当院ではどちらにも対応しておりますので、関心のある方はお気軽にご相談ください。初診の相談は無料で承っております。

▼まとめ

今回は、歯並び1本だけを治したい場合の治療法について解説しました。歯1本だけであっても自力で治すことは不可能ですが、歯全体を矯正するよりも短い期間で歯列矯正を完了することが可能です。費用も全体矯正より安く済むので、1本の歯だけ傾きや位置が気になるという方は、まずは矯正歯科でご相談されてみてはいかがでしょうか。

当院の矯正治療については、こちらのページで詳しく記載しております。ぜひご覧ください。「矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)

メディカルノート2022.07.14

虫歯だらけでも歯列矯正はできる?矯正中の虫歯治療についても解説

今現在、虫歯がある人、もしくは過去に虫歯治療を受けていて再発するリスクが高い人は、そのまま歯列矯正を受けられるのか疑問に思われていることでしょう。虫歯だらけだと矯正歯科で門前払いを受けてしまいそうで不安ですよね。

そこで今回は虫歯があっても歯列矯正を受けられるのか、また、矯正中に虫歯になった場合の対処法についても詳しく解説します。

▼虫歯だらけでも歯の矯正はできる?

虫歯がある状態で矯正はスタートできない

虫歯だらけでお口の中の状態が悪い場合は、そのまま歯列矯正を行うことは難しいです。歯列矯正は、治療法に関わらず何らかの装置を口腔内に設置するため、口腔内の状態が悪くなる虫歯を放置することはできないのです。

仮に、矯正装置を装着できたとしても、虫歯は確実に進行していきます。虫歯菌が出す酸によって歯質が溶け、噛み合わせなどが変化するだけでなく、歯そのものを失いかねないので、まずは虫歯治療に専念しましょう。

虫歯が治れば矯正も可能になる

虫歯菌に侵されている歯質を削り、詰め物や被せ物などを装着すれば、歯列矯正も可能となります。詰め物・被せ物がレジンや銀歯であったとしても問題ありません。特別な接着剤を使えば、ブラケットを装着することも可能です。

ただし、「虫歯だらけ」の状態では、もともと虫歯リスクが高くなっているため、お口の中をセルフケアで清潔に保てるようになるまでは、矯正をスタートさせない方が良いといえます。具体的には、歯科医院でブラッシング指導を受け、正しい口腔ケア方法を身につけることが大切です。

▼歯列矯正中に虫歯になってしまった場合は、どうする?

対応はケースによって変わる

歯列矯正中に虫歯になった場合も虫歯治療が優先されることは変わりません。虫歯は自然に治ることがない進行性の病気なので、どのようなケースにおいても早期治療が求められます。治療を始めるのが早ければ早いほど、失う歯質の量も抑えられるからです。そこで気になるのは、虫歯治療が終わるまで矯正をストップするかどうかですよね。

そこの対応は、主治医の判断によって変わります。ケースによっては歯列矯正を中断する必要がないこともあるからです。

矯正を中断するケース

比較的大きな虫歯ができた場合は、ブラケットやワイヤーが虫歯治療の妨げとなることがあります。また、虫歯治療も数週間に及ぶため、そうしたケースでは矯正を一時的に中断することも多いです。特に虫歯が歯の神経にまで及んでいて、根管治療を行わなければならない場合は、歯列矯正を継続するのは難しいです。

もちろん、ワイヤーの部分矯正で装置を装着していない歯に重症度の高い虫歯ができたケースでは、矯正を継続しながら虫歯治療を行うこともあります。虫歯になった歯には力も加わっておらず、矯正治療とはほとんど関係がないといえるからです。

矯正を中断しないケース

ブラケットやワイヤーを装着した状態でも問題なく虫歯治療できるケースでは、わざわざ装置を撤去して矯正を中断する必要はありません。

例えば、表側矯正で歯列の裏側にちょっとした虫歯ができた場合は、矯正を継続しながら一般歯科で虫歯治療を行います。また、軽度の虫歯であれば、虫歯菌に侵されている歯質を少し削り、詰め物をするだけで治療が完了することから、そもそも矯正を中断する必要性が低くなっています。ただし、軽度の虫歯であっても、ブラケットやバンドが装着されている部位に生じているケースでは、それらを一時的に取り外す必要があります。 マウスピース矯正の場合には、装置を作り直さずに治療できるケースも多くあります。

ですから、歯列矯正中に虫歯になった場合は、ケースに応じて柔軟に対応する必要があるといえます。矯正歯科と一般歯科で異なる医院に通われているのであれば、それぞれの先生に情報を共有してもらい、最善といえる方法を模索していくことになります。そういう意味で歯列矯正というのは、矯正治療を得意としている歯医者さん(=矯正の専門医)であることは必須ですが、虫歯治療や歯周病治療にまで対応している医院にお願いした方が良いといえます。

▼インビザライン(マウスピース矯正)は虫歯になりにくい矯正方法

ここまで歯列矯正中の虫歯への対処法について詳しく解説してきましたが、前提としていたのは「ワイヤー矯正」です。歯の表面に金属製のワイヤーとブラケットを装着するワイヤー矯正は、清掃性が悪く、虫歯のリスクが高くなるからです。実際、ワイヤー矯正を始めてから虫歯になってしまう人は一定数いらっしゃいます。

そこで是非とも知っておいていただきたいのが、虫歯になりにくい「マウスピース矯正」です。

(インビザライン(マウスピース矯正)については、こちらの記事で詳しく解説しています。「マウスピースで歯列矯正(インビザライン)|メリット・デメリット、費用と期間を解説」

食事のときに取り外せる

マウスピース矯正のインビザラインは、食事の際に装置を取り外せます。アライナーと呼ばれるマウスピース型の矯正装置は取り外し式であり、お口の中に装置のない状態で食事を楽しむことができるのです。これは食事が美味しくなるだけでなく、食べかすが装置に挟まったり、溜まったりすることを回避することもできるのです。ワイヤー矯正はデコボコとしたマルチブラケット装置に食べ物が停滞することで虫歯リスクを上昇させます。

歯磨きのときに取り外せる

マウスピース矯正のインビザラインは、歯磨きの際にも装置を取り外せます。普段通りに歯磨きできるため、歯列矯正中だからといってお口の中が不潔になることはありません。マウスピースの清掃も容易に行えるので、歯列矯正中の虫歯リスクを最小限に抑えることが可能です。

▼よくある疑問

ここでは、歯列矯正に関するよくある疑問・質問をいくつかご紹介します。

Q.矯正歯科では虫歯があっても教えてくれない?

A.教えてくれます

矯正治療だけに対応している歯科医院では虫歯治療を行っていませんが、診療中に虫歯を発見した場合は間違いなく教えてくれます。虫歯を発見したにも関わらず、それを患者さんに教えないということは歯科医師としてあり得ない行為です。ただし、診療技術や知識が未熟で、虫歯に気付かない歯科医もいますので、その点はご注意ください。

Q. 銀歯が多くても、矯正はできる?

A.基本的に矯正できます。

銀歯自体は矯正治療を妨げる要因にはならないので、銀歯が人より多かったとしても歯列矯正は行えます。歯の頭の部分全体を覆うメタルクラウン(=被せ物)を装着していると、矯正ができないものだと誤解されている方もいらっしゃいますが、その点はご安心ください。

ただ、歯列矯正は硬い骨に埋まっている歯を人為的に動かす治療であり、歯の根や顎の骨の状態が悪いと、矯正ができない場合があります。銀歯が多いということは、それだけ虫歯リスクが高く、お口全体の状態も悪くなっていると想定されるため、精密検査をしてみなければ、治療の可否を判断するのは難しいのが現実です。

▼まとめ

今回は、虫歯だらけであっても、歯並びの治療である歯列矯正を受けられるかどうかについて解説しました。基本的には虫歯があっても虫歯治療を完結させれば歯列矯正を行えます。歯並びの治療中に虫歯になった場合はケースによって対応も変わってきますので、そこは主治医と相談しながら決めていくことをおすすめします。

いずれにせよ今現在、虫歯がある、もしくは虫歯リスクが高いからといって、歯列矯正を諦める必要はありません。虫歯が心配で歯並びの治療に一歩踏み出せないという方は、お気軽にエムデンタル矯正歯科・用賀までご相談ください。当院は、矯正治療と一般歯科治療の両方に対応している歯医者さんです。

当院の矯正歯科については、こちらのページをご覧ください。「矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)」

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