はじめに

 

 

みなさん、こんにちは。
マウスピース矯正は、目立たない特長と使い勝手の良さで多くの人に選ばれている治療ですが、矯正治療について色々調べていると気になるキーワードとして出てくるのが
『後戻り』の問題ですよね。
治療後の歯の『後戻り』は患者様にとって、大きな問題になっています。
矯正治療が完了した後に長い年月を通じて、どのようにして美しい歯並びを維持できるのか、また後戻りを防ぐためには何が必要かについて、こちらのブログで解説していきます。
最後までお読みいただくことで、しっかりと理解していただける内容となっていますので、ぜひ全てに目を通していただけると幸いです。

マウスピース矯正と後戻りのリスク

マウスピース矯正後に歯が元の位置に戻ろうとする現象のことを「後戻り」と言います。
『後戻り』は、すべての矯正治療での共通の課題です。これは、歯を移動させた後、周囲の骨組織や歯肉が新しい位置に適応するまでに時間が必要なために生じます。
歯とその支持組織は、安定するまでに一定の「保定期間」が必要です。
この期間中、歯は少しずつ新しい位置での安定を図りますが、この安定するまでの過程が不十分な場合、歯は徐々に元の位置に戻ろうとする力に影響されやすくなります。したがって、矯正後の安定期間を適切に管理し、この時期に必要なケアを怠らないことが、長期的な治療成果を保つ上でとても重要です。

リテーナーの役割と種類

矯正治療後のリテーナーの使用は、矯正で得た理想の歯並びを維持するために確実に使用していただきたい装置です。リテーナーは、歯が元の位置に戻るのを防ぎ、新しく整えられた位置で歯を固定する役割を果たします。この段階でリテーナーを使用しないと、歯はゆっくりと今までの歯並びの位置に戻ろうとします。

リテーナーには主に二種類があります

「歯に永久的に固定するリテーナー」と「取り外し可能なリテーナー」です。
歯に永久的に固定するリテーナーは、主に歯の裏側に固定され、長い期間永続的に歯並びが後戻りしないように保持します。
このタイプは特に前歯の後戻りによる移動を防ぐのに有効で、患者様が管理を忘れる心配はありません。気をつけることは、磨き残しが発生しやすいので歯磨きをしっかりと行うことです。
一方で、取り外し可能なリテーナーは、ある一定の期間を過ぎてからは主に夜間に装着し、昼間は外して普通に食事や会話を楽しむことができます。取り外し可能なリテーナーはお掃除が簡単なので、とても衛生的ですが、着用することを守るなどご自分での管理は必要です。
どちらのリテーナーもそれぞれの生活スタイルやニーズに添えることになります。

矯正後の日常生活での注意点

 

 

矯正治療後、リテーナーの正しい使用と日常のケアがとても重要です。
リテーナーは基本的に毎日着用し、特に就寝中は何年後も必ず装着することが推奨されます。
リテーナーは使用後、常温のお水で洗浄し、専用の洗浄剤や洗浄液に漬けるなどして清潔に保つことが大切です。これによって、リテーナー内の細菌の蓄積を防ぐことができますので、口臭などの問題を避けることができます。
また、食後はしっかりとお口をすすぎ、可能であれば歯を磨くことで、リテーナーを清潔に保ちます。
さらに、定期的な歯科検診は矯正後のお口の状態の管理の一環としてとても大切です。
定期検診の際にはリテーナーのフィット感をチェックし、必要に応じて調整を行います。
これにより、リテーナーの効果をしっかりと発揮することができ、後戻りのリスクを最小限に抑えることができます。
上記でお伝えしたことを毎日継続することで、矯正後の美しい歯並びを長期にわたって維持することが可能になります。

長期的な維持管理のコツ

・最初の1年はいつでも着用を

リテーナーの使用は、マウスピース矯正後の歯の位置を安定させるためにとても大切です。矯正治療が終わり、保定期間に入った初期はお食事と歯磨きの時以外は22時間以上着用し、半年から1年後には夜間のみの着用に移行することが一般的です。ですが、正確な期間は個々の症例により異なりますのでご注意ください。

・リテーナーの劣化の確認は定期検診で

リテーナーの長期的な管理としては、一定期間後に新しいリテーナーへの交換を検討することも重要です。素材の劣化や形状の変化が起こることがあり、最適な保定期間を継続するためには定期的な検診を受けることが劣化などのトラブル発見の手がかりとなります。

・歯磨きは徹底して

また、矯正治療後も口腔衛生は非常に重要です。毎日のブラッシングとフロッシングを徹底し、定期的な歯科検診とクリーニングを受けることで、歯と歯肉の健康を保ちます。
食事においても、砂糖の多い食品や飲料の摂取を控えることで、虫歯や歯肉炎のリスクを低減できます。

・リテーナーのケアは慎重に

患者様自身が行う自己管理としては、リテーナーの適切なケア、正しい着用習慣を守ることが挙げられます。また、何か異常を感じた場合にはすぐに歯科医師に相談することが推奨されます。これらの取り組みにより、矯正治療の成果を長期にわたって維持することができます。

まとめ

いかがでしたか?マウスピース矯正後の歯の維持には、患者様自身の取り組みと歯科医院での定期的なケアが不可欠です。リテーナーの正しい使用は、矯正後の美しい歯並びを維持するために重要であり、毎日の歯磨きなどのお口のケアを徹底することが大切です。
当院ではマウスピース矯正でお悩みの患者様へご相談を承っております。お困りでしたら、ぜひ当院へご相談ください。