透明なマウスピースを装着して歯並びを整えるインビザラインは、快適な矯正法として有名です。用賀のエムデンタル矯正歯科でもたくさんの方がインビザラインで歯並びをきれいに矯正されています。

ただ、インビザラインのマウスピースであるアライナーの装着時間に関しては、不安がある方も多いようです。

そこで今回は、マウスピース矯正の装着時間を守れるかどうか心配な方向けに、対処法などをご紹介します。

▼インビザラインとは

インビザラインとは、世界100ヶ国以上、1,200万人を超える人が利用しているマウスピース型矯正装置です。透明な樹脂製のマウスピースを装着し、適切な頻度で交換することで、出っ歯や受け口、乱ぐい歯といった歯並び・噛み合わせの異常を改善できます。

従来のワイヤー矯正とは異なり、好きな時に取り外せる装置であることから、快適である反面、マウスピースの装着時間は完全な自己管理という点に強いプレッシャーを感じる方も少なくないようです。「1日20~22時間以上の装着」というルールがあると、本当に守ることができるのか不安に思う方もいるでしょう。

▼装着時間を守らないとどうなる?

インビザラインのマウスピースの装着時間を守らないと、歯列に対して適切な矯正力がかからなくなります。その結果、歯が治療計画通りには動かず、矯正に遅れが出てきてしまうことも珍しくありません。特にマウスピースの交換直後に装着時間を守れないことが続くと、治療への悪影響は深刻になりますので十分にご注意ください。

装着時間を守れない状況が習慣化した場合、インビザライン矯正そのものが失敗に終わることもあり得ます。もちろん、マウスピースを作り直したり、治療計画を立て直したりすることでリカバリーできますが、その分、余計にお金や時間がかかってしまうため、そうした事態は可能な限り回避した方が望ましいです。

▼【インビザライン】装着時間を守るための対処法

インビザライン矯正でマウスピースの装着時間が守れるか不安な方のために、対処法をご紹介します。ひとつもしくは複数を組み合わせて実践することで、装着時間を守れるようになるかと思います。

対処法1 スマホのリマインダーやアラームを活用する

皆さん、スマホは常に手元にありますよね。朝目覚めた時から夜眠る直前まで手の届く場所にあるスマホでリマインダーやアラームを設定しましょう。スマホの画面ほど頻繁に見るものはなく、マウスピースの装着時間を管理する上では最適なツールといえます。

対処法2 歯磨きセット以外も持ち歩く

出先で食事をした時のために歯磨きセットを持ち歩く方は多いと思いますが、歯を磨く場所がないことも多々あります。また歯を磨く時間が無い時もあるでしょう。

応急的にはなりますが、そんな時にはマウスウォッシュや歯磨きシートを持ち歩いて、食後すぐにマウスピースをお口に戻すと、装着時間のロスを回避できます。

対処法3 外したマウスピースは専用のケースに入れる

何らかの理由でマウスピースを外した際には、必ず専用のケースで保管するよう習慣づけましょう。少しの間だからデスクやソファの上に置いておいても大丈夫だろうと油断していると、間違って捨てられたり、その上に座って破損してしまったりするため要注意です。

マウスピースの紛失や破損が起こると、当然ですが装着時間の不足を招きます。

対処法4 予備のマウスピースを持ち歩く

上述したような理由でマウスピースを紛失もしくは破損した場合は、マウスピースの装着をやめるのではなく、1つ前のマウスピースを代わりに装着するようにしましょう。

トラブルが起きた際のために、そうした柔軟な対処ができるように普段から予備のマウスピースを持っておくことも大切です。

▼【インビザライン】それでも装着時間を守れない場合

上述した対処法を実践してもマウスピースの装着時間を守れない場合は、以下の方法を試してみてください。妥協策ではありますが、矯正治療に深刻な影響を与えずに、マウスピースの装着時間を守りやすくなるはずです。

1 22時間ではなく20時間以上装着する

インビザラインのマウスピースは、1日22時間くらい装着できればベストですが、それが難しい場合は20時間以上でも大丈夫です。矯正の効果はやや低下するものの20時間以上であれば許容範囲といえます。「22時間」という目標があまりにも高く感じる場合は、確実に達成できる20時間にまで引き下げても問題はありません。

何よりも重要なのは、インビザラインのマウスピースを“少なくとも20時間は装着する”ことなのです。

2 マウスピース交換時期を延ばす

マウスピースの装着時間を守れない日が続いた場合は、歯の移動がスケジュール通りに進んでいないものとお考え下さい。当初の予定通りにマウスピースを交換しても、きつくて装着できなかったり、不適切な力が歯列にかかって強い痛みが生じたりすることでしょう。

そうしたケースでは、マウスピースの交換時期を延ばす必要があります。マウスピースの使用期間をどのくらい延長するかは担当の歯科医師と相談してください。

3 新しいマウスピースにした直後3日間は装着時間を必ず守る

インビザラインでは、マウスピースを交換した直後がとても重要となります。具体的には、マウスピースを交換してから3日間は装着時間を厳守するようにしてください。その3日間は、マウスピースの装着が困難となるような飲み会などのイベントを入れないようにしましょう。

4 歯磨きできない状況でもマウスピースを付けることを優先する

食後に歯磨きできないことでマウスピースの装着時間を守れないようであれば、マウスピースを付けることを優先してください。それによって虫歯や歯周病のリスクが上昇しますが、矯正治療が失敗するリスクを天秤にかけた場合は、前者を許容すべきだと判断できます。

もちろん帰宅した後など、歯磨きできる状況になれば、なるべく速やかに歯磨きするようにしてください。

5 歯科医師に相談する

マウスピースを20~22時間装着することがどうしても困難な方は、歯科医師に相談してみましょう。今回ご紹介した方法以外にも対策の仕方はありますので、遠慮せずに助言を求めることが大切です。

▼【インビザライン】装着時間に関するよくある質問

最後に、インビザラインのマウスピースの装着時間にまつわるよくある質問をいくつかご紹介します。

Q.1 1日つけ忘れたらどうなりますか?また、その場合はどうしたらいいですか?

1日つけ忘れたからといって、矯正治療に大きな影響が出るわけではありませんが、その分、次のマウスピースに交換する時期をずらした方が良いと言えます。特にマウスピースを交換した直後のつけ忘れには十分な注意が必要です。

Q.2 食べ歩きをしたいのですが、できないでしょうか?

食べ歩きをする際には、「マウスピースを外して、食べ終わったら歯を磨いて、マウスピースを装着する」ということを何度も行うのは現実的では無いでしょう。なるべく装着時間は守っていただきたいですが、矯正治療は長期間に及びますので、旅行やイベントなどを楽しめなくなると辛くなってしまいます。食べ歩きを楽しみたいのであれば、マウスピース交換直後の3日間は避け、食べ歩きの間の時間だけはマウスピースを外すという判断も良いでしょう。不安があれば、事前に歯科医師に相談してください。

また、インビザラインのマウスピースは比較的柔らかい素材で作られているため、装着した状態で食べ物を噛むと壊れてしまいます。マウスピースをしたまま、食事をするのはNGです。

Q.3 ジュースやコーヒーならマウスピースを外さなくても飲んで大丈夫ですか?

マウスピースの装着中は、原則として「水」以外のものを口にしないようにしてください。マウスピースと歯列の間には、わずかではあるもののすき間が存在しています。マウスピースを装着したままジュースを飲むとそのすき間に糖分が停滞し、虫歯の原因となります。また、コーヒーや紅茶は、マウスピースおよび歯への色素沈着が促されます。

▼まとめ

今回は、インビザラインで矯正治療を行う場合のマウスピースの装着時間について解説しました。1日22時間のマウスピース装着に自信が無いという方でも、対処法はいろいろありますので、まずはお気軽にご相談ください。

当院の矯正治療については、こちらのページで詳しく記載しておりますので、ぜひご覧ください。矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)