
目立たない矯正装置として近年注目されているマウスピース型矯正装置でありますが、その多くが、永久歯が生え揃ってから行われる成人向けのものであります。お子さんの矯正を考える保護者さまの中には、「できればマウスピースで矯正をしたい」とご希望される方も見受けられるため、今回は子供用マウスピース型矯正である「インビザライン・ファースト」について詳しくご紹介してまいります。
※インビザライン・ファーストは、米国で製作された治療機器であるため薬機法対象外となります。
インビザライン・ファーストとは?
インビザライン・ファーストは6歳~12歳までの子供を対象とした、マウスピース型矯正装置です。
乳歯と永久歯が混在する6歳~12歳ころの子供は、これまで対象外であったインビザラインではありますが、アライン・テクノロジー社から新たに子供を対象したインビザラインが誕生しました。
インビザライン・ファーストの特徴は、顎の成長を促すことはもちろんのこと、歯並びも整えられるマウスピース型矯正装置であり、金属を一切使用していないため、金属アレルギーの心配もありません。
従来の小児矯正装置
これまで6歳~12歳ころの子供が適用する矯正装置といえば、顎の幅を広げる「急速拡大装置」や「床矯正」、一般的な「ワイヤー矯正」でした。
床矯正は取り外しが可能であるものの、金属の装置であり金属アレルギーの心配がある子供には不向きでありました。
また、床矯正や急速拡大装置は顎の成長を促すことはできても、歯並び自体を整えることは困難でありました。
インビザライン・ファーストで歯を動かす仕組み
一般的なワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる矯正装置を装着し、歯に装着したブラケットをワイヤーで連結させ、ワイヤーを引っ張る力を利用して歯を動かしていました。
インビザライン・ファーストでは、インビザラインの仕組みと同じように、歯が動くように設計された透明なマウスピース(アライナー)を、1~2週間の頻度で付け替えていくだけで歯が動いていきます。
また、治療を計画どおりに進めていくためには、インビザライン・ファーストの着脱管理が重要であり、1日20時間~22時間の装着が望まれています。
インビザライン・ファーストのメリット

目立ちにくい
インビザライン・ファースト自体は透明なプラスチック素材でできているので、装着していても口元から目立ちません。
たとえば、写真館での撮影や習い事の発表会であっても、口元からマウスピースを装着していることはわかりにくく、見た目を気にすることなく記念写真もお撮りしていただけます。
自身で取り外しができる
ワイヤー矯正は取り外しができませんが、インビザライン・ファーストは自身で取り外しが可能です。
食事の際は取り外していただき、装置を気にせずに普段どおりに食事を楽しめます。また、歯磨きもそのまま行えるので、いつもお口の中を清潔に保つことができます。
印象材による型取りが必要ない
従来の矯正装置を製作するためには、印象材による歯型採取が必要でありました。
ドロドロとした感触の印象材は嘔吐反射を引き起こすことも多く、苦手意識を持ってしまう子供も少なくありませんでした。
しかし、インビザライン・ファーストは印象材による歯型採取は必要なく、口腔内スキャナーでお口の中を数分間スキャンするだけで完了します。
ワイヤー矯正にくらべて痛みを抑えられる
ワイヤー矯正は調整を行う度に大きな力が歯に加わるために、痛みを感じやすいといわれています。
しかし、インビザライン・ファーストの場合は、微力の力を少しづく加えて歯を動かしていくので、痛みの感じ方には個人差がありますが、ワイヤー矯正に比べると痛みを感じにくいといわれています。
インビザライン・ファーストのデメリット
装着時間を守れないと歯が動かない
自身でインビザライン・ファーストを取り外しできること自体はメリットでありますが、取り外したままでいたり、新しいマウスピースと交換できなかったりすると、歯が計画通りに動かず、治療期間が長くなったり、マウスピース自体の作り直しとなる恐れもあります。
適用条件がある
これまでご紹介したとおり、インビザライン・ファーストの対象は6歳~12歳までの子供です。
また、歯並びやかみ合わせの状態によっては、インビザライン・ファーストでは改善が難しいと診断されるケースもあります。
まとめ
今回は6歳~12歳の子供が対象となる「インビザライン・ファースト」についてご紹介いたしました。
基本的に子供の歯列矯正では、次に生えてくる永久歯のスペースを確保するため、顎の成長を促す治療がメインとなりますが、インビザライン・ファーストは、同時に歯並びも整えられます。
ご興味がございましたら、まずはお問い合わせください。

一昔前までは、「むし歯になったら銀歯にする」といったイメージが定着するほどに銀歯の詰め物・被せ物が主流でありました。
しかし銀歯の性質上、金属アレルギーの心配もあり、課題が残るものでした。そこでおすすめするのが金属を一切使用しない、詰め物・被せ物を製作するメタルフリー治療です。
メタルフリー治療とは、どのような治療法であるのか、詳しくご紹介してまいります。
メタルフリー治療とは?
メタルフリー治療とはその名のとおり、金属を一切使用しない治療です。
これまで銀歯は安価でありながらも耐久性も備わっているため、長年活用されてきましたが、海外では銀歯を使用されることはほとんどありません。
そのため、近年では日本でも金属を一切使用しない、メタルフリー治療が注目されています。
これまでのむし歯治療に欠かせなかった銀歯とは?
銀色の詰め物・被せ物であるため「銀歯」と呼ばれていますが、銀歯は「歯科鋳造用金銀パラジウム合金」でできています。
銀だけではなく、さまざまな金属が合わさってできている合金であり、銀50%のほかにも金12%、パラジウム20%、銅20%が含まれています。
これまで日本では、保険診療の詰め物・被せ物として、銀歯が多く活用されてきました。
むし歯と銀歯の保有率
銀歯の保有率は30代から上昇傾向にあるといわれています。
これは、厚生労働省が実施した「令和4年度歯科疾患実態調査」の「う歯を持つ者の割合の年次推移」でもわかるように、むし歯保有率は35歳~44歳では95.5%、次いで45~54歳では99%のむし歯保有率となり、銀歯を含む詰め物・被せ物の需要性がうかがえます。
銀歯が人体に及ぼす影響
銀歯はこれまでご紹介したように、多くの人々が保有する詰め物・被せ物です。
しかし、経年劣化とともに金属イオンが溶けだし、人体にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。
金属アレルギー
金属イオンが体内に蓄積していくことで金属アレルギーを発症する恐れがあります。
また、既に金属アレルギーであった場合は、お口の中が痒くなったり、赤くただれたりと、アレルギー症状が出てきてしまう可能性があります。
むし歯が再発しやすい
銀歯は経年劣化とともに細かな傷がついたり、欠けたりする恐れもあり、歯と銀歯の間に”すき間”が生まれてしまいます。
そのため、そのわずかなすき間から「むし歯菌」が侵入し、気付かないうちに銀歯の下でむし歯となっていることも少なくありません。
歯肉辺縁に色素が沈着する
経年劣化にともない銀歯の金属イオンが溶けだしていくと、銀歯と歯肉の境目である歯肉辺縁が黒ずんでしまうこともあります。
この現象はメタルタトゥーとも呼ばれ、歯磨きなどでは落としきれなくなってしまいます。
ストレスを抱えてしまう
天然歯と比べると銀歯が目立つので、銀歯に対しコンプレックスを抱く人も少なくありません。
周囲の人に見られたくないあまり、口を大きく開けて笑ったりすることを避け、気付かないうちにストレスがかかっている恐れもあります。
メタルフリーの詰め物・被せ物

メタルフリーの詰め物・被せ物の場合は、保険診療ではなく全額自己負担となることがほとんどです。
これまでお話ししたような、銀歯による影響を回避したいとお考えの場合は、以下のような詰め物・被せ物がおすすめです。
オールセラミック
オールセラミックは白い陶器の素材でできています。天然歯のような透明感のある歯の白さを再現できる詰め物・被せ物です。
変色しにくく、汚れが付きにくいのが特徴で、前歯の被せ物にも多く使用されています。金属アレルギーの心配はありません。ジルコニアセラミックと比べると強度がやや劣ります。
ジルコニアセラミック
人工ダイヤモンドといわれるほどに強度があり、奥歯の詰め物・被せ物にも採用されることが多くあります。
ジルコニアは、インプラント体としても活用されるほどに親和性の高い素材です。
ハイブリットセラミック
セラミックとレジン(歯科用プラスチック)を合わせた素材でできているので、強度がありながらもしなやかさもあり、周囲の歯を傷めにくい特徴があります。
レジンが含まれているので、オールセラミックに比べると透明感がやや劣ります。
ファイバーコア
被せ物の土台の役割を担うコアは、保険診療では金属になります。
しかし、ファイバーコアは金属を一切使用していないため、金属アレルギーの心配がなく、被せ物の審美性に影響を与えません。
また、メタルコアに比べると歯根に負担がかかりにくいのも特徴です。
ラミネートベニア
歯の表面を薄く削り、つけ爪のような感覚で歯の表面にセラミックの板を張り付けていきます。
前歯と前歯のすき間を埋めたり(正中理解)、ホワイトニングでは白くできない前歯に適用されたりします。
まとめ
今回はメタルフリー治療について、詳しくご紹介してまいりました。
今ある銀歯を白くしたいとお考えの方や、金属アレルギーの心配を回避したい方におすすめですので、お気軽にお問い合わせください。

『ホワイトニングで白い歯を手に入れたい!けど…”歯がしみる”と聞くので、なかなか踏み出せずに居ます。』
ホワイトニングをしようと思っていても、マイナスなイメージがあるとスタートさせるにも勇気が必要ですよね。
せっかくホワイトニングをするなら、歯がしみることを回避してホワイトニングを完了させたいですよね。
今回は、ホワイトニングで歯がしみるメカニズムについて詳しく解説していきます。
- ホワイトニングで歯が白くなるのはどうして?
- ホワイトニングで歯がしみるのはどうして?
- ホワイトニングで歯がしみにくい方法はある?
- ホワイトニングで歯がしみたらどうするの?
- まとめ
こちらの順で解説していきます。
ホワイトニングで歯が白くなるのはどうして?
ホワイトニングとは、歯の表面や内部に存在する色素を、ホワイトニングの薬剤を用いて科学的に分解することです。
この色素分解は、主にホワイトニング剤に含まれる過酸化水素や過酸化尿素といった化学物質の作用によって行われます。これらの化学物質が反応することで、歯の色が白くなります。
これらの物質は、歯の表層のエナメル質や象牙質に浸透し、歯の色の元となる色素と結合して、反応を引き起こします。この反応によって色素は分解され、小さな無色の分子に変わるので結果として、歯全体が明るく白くなるのです。
それに加えて、歯の表層のエナメル質の構造を変化させて、光の透過度や屈折率を変化させることで、歯の白さがより一層引き立つことになり、歯が白く美しく見えるようになります。
歯の内部の象牙質の色の透け具合によっても、歯の色の白さに変化があります。
我々日本人を含めたアジア人の象牙質は、黄色から濃い黄土色、茶色などと色素が濃く、年齢が上がるごとに色が濃くなる傾向にもあります。そうすることで、歯の内部の象牙質の色が透けてしまい、歯が黄ばんで見えることや、歯の色が茶色っぽく見えてしまう傾向があります。
こうした歯にホワイトニング処置を施すことによって、歯の内部の象牙質の色が透けて見えなくなり、歯が白く見えるようになります。
ホワイトニングで歯がしみるのはどうして?
ホワイトニングでは、歯がしみることが100%起こるわけではありません。
実際にホワイトニングをしても、歯がしみる感じはなかった、という方も少数ですがいらっしゃいます。ですので、歯のしみかたには個人差が大きくあることが大前提であるということを知っておいていただけますと幸いです。
ホワイトニングで使用される化学物質は、歯のエナメル質にある目に見えない微細な亀裂からや、象牙質の表面に細くて小さな象牙細管という管状の内部に浸透することがあります。
そのホワイトニングの薬剤による化学反応の刺激が伝わることで、歯の表面の外部の刺激が歯の神経に直接影響を与えることが容易になります。
ホワイトニングをすることで、歯の表面のペリクルという薄い膜も一時的に剥がれることから、歯にダイレクトに刺激が伝わることで、よりいつもより感覚が過敏になり、歯がしみやすくなってしまう方もいらっしゃいます。
特に冷たい飲み物や食べ物を摂取した時や、冷たいものを食べてからの直後、急に熱いものを食べるなどの温度の変化に対して、一時的な痛みやしみる感覚を感じることが多くなります。

ホワイトニングで歯がしみたらどうするの?
ホワイトニング後のしみる感覚は多くの場合に一時的なものです。
しかし、この不快な症状を和らげるためには、以下の対処方法があります。
しみるのを低減する歯磨き粉の使用
フッ素を高濃度に含んだものや、知覚過敏専用の歯磨き粉が効果的です。
多くの市販の歯磨き粉には研磨剤が含まれているものがあります。
歯がしみる知覚過敏の症状が出ている時には、歯の表面に極力ダメージを与えず優しくするためにも、研磨剤の入っていない、知覚過敏専用の歯磨き粉を使用してください。高濃度のフッ素が配合されている歯磨き粉も、継続して使用することで歯がしみる症状が和らぐことが多いです。
冷たい飲食、温度差のある食事を控える
しみる感覚が強くなるため、症状が落ち着くまではキンキンに冷えた飲み物や、氷菓子、冷たい物を食べた直後に熱いお茶を飲むことなど、温度差が急激に生じることは控えてください。
歯科医師、歯科衛生士に相談
持続的な痛みや、しみる感覚が続く場合は、すぐにご相談ください。
あまりにも歯がしみて辛い、知覚過敏が広範囲になっているなどを放置しておくことで、しみていた程度の感覚が痛みに変化してきてしまうこともあります。
歯がしみる症状、知覚過敏が進行してしまうと歯の神経が常にダメージを受けている状態になってしまい、歯の神経がダメになってしまう恐れがあります。
歯を白く綺麗にしようとしていたのに、歯の神経の治療をしなければならなかったという状態にならないよう、違和感を感じた時にはすぐにご相談ください。
まとめ
いかがでしたか?
ホワイトニングの原理や、歯がしみる原因、ホワイトニングで歯がしみることには個人差がとても大きいということをご理解いただけたと思います。
当院では、歯にダメージの少ない丁寧なホワイトニングの施術をおこなっております。しみるのが不安だけど、ホワイトニングが気になる。という方は遠慮なくご相談ください。

矯正治療を始める前に、色々とリサーチをしていると、キーワードに出てくるのが
『口臭』です。
「矯正治療を始めたら口臭が出てしまうの?」
「矯正治療を始めようと思ったのに、口臭が出るなら辞めようかな…」
など、マイナスなキーワードを見つけてしまうとモチベーションが下がりますよね。
ですが安心してください。
矯正治療を始めたから口臭が必ず出るわけではありません。
では、なぜ矯正治療と口臭の関連性があるのでしょうか?詳しく解説いたしますので、最後までお読みいただけると幸いです。
- 口臭が出るメカニズムは?
- 矯正治療と口臭はどんな関連性があるの?
- 矯正治療別、口臭を予防する方法は?
こちらの順で解説していきます。
口臭が出るメカニズムは?
口臭が出てしまう原因はさまざまにあります。
病的な口臭
消化器系、耳鼻科系、呼吸器系、糖尿病や肝臓疾患が原因で口臭が発生することもあります。ですが、病的口臭は9割がお口の中に原因があると言われています。
歯周病の放置、虫歯の放置、歯石が付着している、磨き残しがある、舌苔、お口の中が乾くなど 原因は様々です。
生理的な口臭
誰にでも起こる口臭です。臭いが強くなりやすいのが、空腹時・起床直後・緊張時です。
ですが、ご安心ください。
歯を磨くことや、飲食をすることで口臭は弱まります。
ストレス性の口臭
ストレスを感じ、交感神経が優位になると、唾液が出にくくなり口臭が強くなります。
心理的な口臭
特にお口の中に問題は見当たらないのですが、ご自身で口臭が有ると強く思い込んでしまう病気です。歯科と心療内科の両方でケアする必要がある場合があります。
飲食物、嗜好品による口臭
ニンニクや、ネギ類、匂いのキツイ飲食物、お酒やタバコが原因ですが、時間が経てば匂いは弱くなります。
矯正治療と口臭はどんな関連性があるの?
矯正治療と口臭はどんな関連性があるのでしょうか?
矯正治療では、さまざまな治療方法があります。
- ワイヤー矯正(表側)
- ワイヤー矯正(裏側)
- マウスピース矯正
大きく分けると、こちらの3つの方法で矯正治療をしていきます。
ワイヤー矯正(表側)とワイヤー矯正(裏側)は、歯の表面に矯正装置のブラケットを接着します。そのブラケットに、メインのワイヤーを通していきます。
ワイヤー矯正では、その歯に接着しているブラケットなどの矯正装置の周囲に磨き残しが溜まってしまいやすい傾向があります。
磨き残しのプラークの細菌が増殖することで、口臭へとつながります。
磨き残しやすい場所は、歯磨きの際に歯ブラシを意識して当てないと磨けない場所となります。
表側矯正であれば、鏡で確認しながら磨くことが可能です。ですが、裏側矯正は、歯の裏側、舌側に装置を接着しているので、鏡を見ても歯ブラシが矯正装置に当てられているか、確認することが難しいです。
そうすると、矯正装置の周りに磨き残しが増えてしまう傾向があります。そうすることで、口臭につながると言われています。
マウスピース矯正の場合には、歯にアタッチメントと言って歯の表面に接着している白い樹脂の突起があります。ここに、磨き残しのプラークが溜まらないように気をつけていただきます。
マウスピース矯正では、歯の表面をマウスピースでしっかりと覆っている状態です。
本来、お口の中は唾液で潤っている状態です。自浄作用という、唾液の流れで細菌が洗い流されている状態です。
ですが、マウスピースを装着すると、マウスピースの内側には唾液が行き渡りません。
飲食や、歯磨きの際には必ずマウスピースを外して行なっていただきます。そこで大切なのが、食後に歯磨きをしてからマウスピースを戻してもらうことです。
食後に歯磨きをしないでマウスピースを戻すと細菌がマウスピースの中で繁殖し、口臭の原因となります。
矯正治療別、口臭を予防する方法は?

ワイヤー矯正の場合
ワイヤー矯正の場合には、矯正装置の周囲に磨き残しのプラークを溜めないことを意識して歯磨きをしていただくことで、口臭の予防につながります。
マウスピース矯正の場合
マウスピース矯正の場合には、飲食のあとに必ず歯磨きをしてマウスピースを戻すことで口臭の予防につながります。マウスピース自体も、常に清潔にするように心がけてください。
共通する口臭の予防
磨き残しを残さないこと
磨き残しのプラークが増殖して、口臭の原因になることが多いですので、歯磨きではしっかりと汚れを落とすことが出来るように磨きましょう。歯磨きの方法につきましては、当院で丁寧に指導させていただきますので、安心して矯正治療を受けていただけます。
お口の中を乾燥させないこと
お口の中の乾燥も、口臭の原因となります。矯正装置が入っていてお口が閉じにくい時期もあると思いますが、意識して唇を閉じてお口を開けたままにしないようにしましょう。
虫歯や歯周病を発生させないこと
虫歯や歯周病が進行すると、そこから強く匂いを発生さえて口臭につながります。
虫歯や歯周病にならないよう、矯正治療中はお口の中の管理もお手伝いいたしますので、一緒に頑張りましょう。
マウスウォッシュを活用すること
こまめに歯磨きできない状況もあると思います。そんな時は、一時的にマウスウォッシュを使用してお口の中の細菌の数を減らす方法があります。マウスウォシュの活用方法の詳しくは当院で説明させていただきます。
まとめ
いかがでしたか?
矯正治療と口臭についての関連性についてご理解いただけたと思います。
口臭を発生させないようにする方法は、矯正治療が終わっても基本は変わらず、磨き残しやプラークを残さない事、お口の中に虫歯や歯周病などを放置しないこと、お口の中を乾燥させないことなど、様々な解消方法について学んでいただきました。
矯正治療でお悩みのことがございましたら、ぜひ当院へご相談ください。
前歯の歯並びが気になって、矯正治療を考えている方のご相談を多くいただきます。
前歯は笑った時に見えますし、相手の視線が気になる事も多くありますよね。
前歯だけでも綺麗に整えたい!そんなお悩みをお持ちのあなたへ、部分矯正について詳しく解説いたします。
▼部分矯正とは
矯正治療には、全体的に歯並びを整える全体矯正と、部分矯正があります。
全体矯正とは、前歯だけに限らず、全ての歯並びや、噛み合わせの機能も回復させる矯正方法です。
部分矯正とは、前歯のみ、奥歯の一部分のみなど、部分的に矯正治療をする方法です。
お口の中の状態によりけりで、部分矯正のみで治療が可能かどうか、判断が分かれてきます。
実際に、部分矯正でよく行われている治療の内容は、
審美的な見た目の回復を重視する目的で行われる前歯の部分矯正
一部分だけ歯と歯の間隔が広い、前歯の1本のみが捻れている、前歯の1,2本が前後にガタガタしているなど。
奥歯が傾いて負荷がかかっている場合に、それを正常な方向へ起こす方法
親知らずに押されて斜めに生えた第二大臼歯を正常な方向へ立て直す、奥歯の1本だけが頬側に飛び出している歯並びを整えるなど。
このような状況で部分矯正が行われることがあります。
▼部分矯正のメリット
治療の期間が短い
矯正治療は、全体矯正の場合には、1年半〜2年半など、軽度な歯列不正でも長期的に治療期間を必要とします。ですが、部分矯正は動かす歯の本数や範囲が限られているので、期間は短い傾向にあります。2ヶ月〜1年以内に終了する場合がほとんどです。
費用が安価
全体矯正に比べても、費用が安価に抑えられます。
全体矯正の相場が80〜150万円と言われていますが、部分矯正の相場は20〜60万円と言われています。
目立ちにくい
全体矯正の場合にはワイヤー矯正を行う、ゴム掛けをするなどと、矯正治療をしていることが見た目にも分かり易いですが、部分矯正の場合には、マウスピース矯正が適応になる事が多いです。その場合に、マウスピース矯正は厚みが0.5ミリ程で透明なものを使用しているので、見た目にはマウスピースを入れている事が分かりません。
▼部分矯正のデメリット
部分矯正で治療できる症状が限られている
部分矯正で治療できるお口の中のケースは限られているため、誰もが部分矯正が適応するとは限りません。前歯の歯並びのみを治療したいとご相談をいただいていても、前歯だけではなく、奥歯も含めて治療をしなければ、前歯の歯並びが治らない場合も多くあります。
見た目だけを部分矯正で修正できたとしても、噛み合わせられなくなったり、噛み合わせると歯が強くぶつかるなどの弊害が生じると、その歯は治療出来たとは言えません。
矯正治療できる箇所が部分的に限られる
部分矯正の範囲の設定は歯科医院によって違います。
何本から何本までが部分矯正、何本以上は全体矯正に入ります、という制限がある場合がありますので、歯科医院での相談が必要となってきます。
歯を削る必要がある場合も
部分矯正で歯を移動させる場合、限られたスペースで歯を動かす必要があります。
そのスペースを確保するために、歯の側面、歯と歯の間が隣り合っているところを薄く削る場合があります。
▼オススメの部分矯正の方法3選
インビザライン矯正
0.5ミリ程の厚みのある透明なマウスピースを使用した矯正方法です。
矯正装置を入れていることを知られたくない、目立ちたくない、違和感も少ない方が良い、そんな希望が叶えられるのが、インビザライン矯正です。
見た目にも目立たず、矯正装置が歯に接着されているなどの違和感が少ない、マウスピースを週単位で交換して歯を移動させる方法の矯正治療です。
全体矯正だけでなく、部分矯正でも効果が得られる矯正方法と言われています。
ワイヤー矯正(表側)
通常のワイヤー矯正(表側)を、部分的に取り付ける方法です。
ピンポイントで矯正力をかけられるので、歯の捻れが強い場合にも矯正力をコントロールする事ができます。比較的短い期間で部分矯正をする事が可能です。
ワイヤー矯正(裏側)
裏側矯正の部分矯正は、ワイヤー矯正をしている事が目立つ事なく、かつピンポイントで矯正力をかけられるので、歯の捻れや傾きが大きい場合に適しています。
裏側矯正は装置が特殊なこと、表側矯正に比べて技術力を必要とすることから、表側矯正に比べて費用が高い傾向があります。
▼まとめ
お子様の歯列矯正を始める前に、知っていただきたいことについて、お伝えさせていただきました。歯並びを整えることは、見た目だけではなく噛み合わせやお口の機能を回復する目的がある事がご理解いただけたと思います。
お子様には、歯の健康について悩む将来を過ごしてほしくないですよね。少しでもお子様の歯並びについてお悩みの場合には、是非当院へご相談ください。
当院の矯正歯科については、こちらで詳しく解説しています。インビザラインによる矯正治療について、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。「矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)」
保育園や小学校の歯科検診で、歯列不正というお知らせをもらったけど、どこの歯科医院を選べばいいの?というお悩みを、よく伺います。保護者の方自身が矯正治療の経験がある方もいれば、歯科とは縁遠いという方まで様々です。
そんな中で、お子様の歯列矯正の治療を進める前に、保護者の方にも知っていただきたい事がいくつかあります。
お子様の歯列矯正を始める前に、知っておきたいポイント4つを知識として理解していただけると、いざ矯正治療を始めようと思った際にも、知識のベースとしてお役立ていただけると思います。
▼矯正治療の段階は2通りある
小児の時期にできる矯正治療は、一期治療と言われています。
12歳以降から行う矯正治療を二期治療と言います。
まず、この一期治療とは、どのような治療でしょうか?
一期治療とは
年齢
乳歯から、混合歯列期と言って、永久歯に生え変わる時期に行う治療です。
お口の中の状況にもよりけりですが、6歳頃から12歳頃と言われています。
ですが、骨格的な異常(大幅に下顎が前に出ているなど)は3歳頃から治療を開始するパターンもあります。
治療内容
永久歯の歯並びを整えるための治療で、永久歯列になった時、大人の歯並びが正常なものになるための準備の治療をしている状態です。
ですので、歯を1本ずつ移動させるような治療ではなく、骨格が正常に発達する手助けをするための装置(取り外し式、装着したままのもの等様々です)を使用します。
▼二期治療とは?
年齢
12歳以降に永久歯が生え揃った状態、一期治療を終えてからスタートする矯正治療が二期治療です。
治療内容
ワイヤー矯正の場合には歯に矯正装置を装着する、マウスピース矯正の場合にはマウスピースを装着するなど、成人矯正と治療内容は大きく変わりません。
ですが、一期治療である程度土台が整えられている場合には、抜歯をしなくても良いケースや、大きく歯を移動させなくても良い、などのメリットがあります。
一期治療の際にも患者さんの顎の骨の状態や、発達によっても歯並びには大きく差が出ますので、個人差があることだけはご承知ください。
▼保護者の方の協力が必要不可欠
小児の患者さんの場合には、保護者の方のご理解とご協力いただくことが、たくさんあります。
定期的に来院する際の付き添いや、取り外し式の装置の管理の補助、取付けタイプの矯正装置がついた場合の仕上げ磨きのお手伝いなど、サポートしていただくことが多くあります。
そして、一番難しいのはお子様のモチベーションの維持です。矯正治療を始める時に抵抗感が強く、本人が納得していない場合には、治療を開始しても通院したがらず、苦労されている保護者の方も多くいらっしゃいます。
モチベーションが低いと、定期的な来院ができずに治療が中断してしまう恐れや、歯磨きなどもおろそかになってしまうために、虫歯を作りやすく、歯肉に炎症を起こさせる可能性も多くあります。そして何より、親子間でのストレスを増やしてしまう恐れがあります。
歯科医院に通院することを幼少期から慣れさせるという方法もありますが、小児の患者様本人の意思、心と向き合うことも大切にしていただければと思います。
当院では保護者の方と一緒にお子様へ向き合って参りますので、是非ご相談ください。
▼歯並び以外にも治療する事がある?
小児の患者さんの矯正治療では、歯並びだけではなく、通常の食生活や生活習慣、悪習癖と言って、歯並びや顎の発達にとって弊害のある癖を取り除くトレーニングも行います。
悪習癖とは…
- 頬杖をつく癖
- 唇を噛み込む癖
- 片側だけで食べる癖
- 前歯を舌で押し出す癖
- 指しゃぶりの癖
- 口呼吸
- 歯の表面にブラケットという装置を接着して、ワイヤーを通します。
- 歯の移動をさせるために、少しずつ手作業で毎月調整をして、歯を動かして行きます。
- 矯正治療が開始してから終了まで、歯に装置が着いている、固定式です。
- 毎月の診察が必要です
- 歯の表面にアタッチメントという歯と同じ色の突起をつける場合がある
- マウスピースを交換しながら、少しずつ(0.2~0.25㎜)歯を移動させる
- 着脱式なので、食事と、歯磨きの際にはマウスピースを外し、管理する必要がある
- ワイヤー矯正より、通院頻度が低い
-
など、上記以外にもありますが、幼少期からの癖が取れずに歯並びに影響する事が多くあります。指しゃぶりが4歳以降でも常習的に辞められず、少しずつ骨格から前歯が出ている状態になってしまう事は、よくあるケースです。
これらの癖を取り除くために、取り外せない矯正装置を付ける場合や、お口の周りの筋肉のトレーニングなど、様々にありますので、歯を移動させるだけではなく、お口の機能を回復することも矯正治療のうちの一つに入ります。
▼歯科医院の選び方
歯科医院は、どう選べば良いのか?矯正専門の歯科医院の方が良いのか?など、悩むことが多くあると思います。
矯正専門の矯正歯科では、成人の患者様から小児の患者様まで矯正治療の症例が豊富で、矯正治療専門のプロフェッショナルの歯科医師、歯科衛生士が診療をしていますので、難しい症例でも相談をする事が可能です。
一般の歯科医院で矯正治療も取り扱っている場合には、矯正専門の歯科医師とタッグを組んで治療を行なっているところが多いです。そうすると、矯正治療中に虫歯や歯肉が腫れる、乳歯が抜けそう、などの歯のトラブルが起こっても1つの歯科医院で治療を完結する事ができます。
ライフスタイルや、通院のしやすさ、親身になって相談に乗ってくれるか、診療方針や金額の提示に納得が行くか、というのも含めて、お子様と保護者の方が納得の行く歯科医院を選ばれることをお勧めします。
▼まとめ
お子様の歯列矯正を始める前に、知っていただきたいことについて、お伝えさせていただきました。歯並びを整えることは、見た目だけではなく噛み合わせやお口の機能を回復する目的がある事がご理解いただけたと思います。
お子様には、歯の健康について悩む将来を過ごしてほしくないですよね。少しでもお子様の歯並びについてお悩みの場合には、是非当院へご相談ください。
当院の矯正歯科については、こちらで詳しく解説しています。インビザラインによる矯正治療について、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。「矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)」
インビザライン矯正をしていて、まさかの虫歯になってしまった!
そんなことは、避けたいですよね。
インビザライン矯正中に、虫歯にならないためにはどうすればいいのか?
治療中の歯磨きの方法についても、詳しくお伝えいたします。
▼そもそもインビザラインとは?
インビザライン矯正とは、簡単に言うと、マウスピース矯正のことです。
アメリカの「アライン・テクノロジー社」という会社が提供しているインビザラインシステムを使用した、マウスピース矯正のことを、インビザライン矯正と総称しています。
現在、さまざまなマウスピース矯正がありますが、インビザライン矯正は、日本でも、世界的にも普及しており、世界各国で、(2022年9月現在)1300万人以上が使用している、矯正装置です。
透明な素材で、着けていても違和感が少ない、と言われる0.5ミリ程の厚みのマウスピースです。
▼ワイヤー矯正との違いは?
ワイヤー矯正の特徴は?
▼インビザライン矯正の特徴は?
ワイヤー矯正の特徴は?
このように、ワイヤー矯正は、固定式で、毎月の通院時に手作業で歯を移動させていきますが、インビザライン矯正は、歯並びの整ったゴールまでを、たくさんシミュレーションされた歯の移動のさせ方から、最善のものを選んで、マウスピースを交換しながら少しずつ歯を移動させていきます。
▼インビザライン矯正が虫歯になりやすい?と言われる理由
インビザライン矯正が虫歯になりやすいと言われている理由は、以下の通りです。
マウスピースをしていると、唾液の流れ、自浄作用を失い、細菌が停滞しやすいため
インビザライン矯正は、22時間以上マウスピースを入れる事を推奨されています。
そうすると、お食事の時、歯磨きの時以外は着用をしていなければ、本来期待されている、歯のスムーズな移動は見込めません。
食後に必ず歯磨きを行い、虫歯の細菌が好きな環境を、作らないようにすることがとても大切です。
お砂糖の入っている飲み物を飲んでしまう
友人とお茶に行ったとき、どうしてもインビザラインを取り外すのが面倒で、そのままお砂糖入りの飲み物を飲んでしまった。それが、実は、結構頻繁に。
という方も、実はいらっしゃいます。いくらストローを使って飲んでも、お口の中に糖分は残ります。そうすると、インビザラインの中は、虫歯の細菌にとって、とても居心地のいい環境を作ってしまうのです。
上記2つのパターンを辞めたとしても、どうしたら虫歯を防げるの?
と不安になるとおもいます。この後、虫歯にならないコツをお伝えします。
インビザライン矯正中でも上手に磨ける歯磨きのコツ!
インビザライン矯正中に虫歯になりやすい場所について説明します。
歯と歯の間
歯と歯の間は、矯正中にくっついたり、離れたり、間隔が不揃いになります。
歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間は、磨き残しが多く、フロスやサイズの合った歯間ブラシでキレイにしないと、虫歯になるリスクが高まります。
必ず、歯ブラシだけではなく、フロス、歯間ブラシを使用してキレイに磨きましょう。
アタッチメントの周り
歯の表面に、歯を移動しやすくするための、アタッチメントを着けることがあります。
歯の表面と、アタッチメントの境目、周囲に磨き残しがないように徹底してください。
歯磨きに追加をして、効果を得るためには下記の注意点を参考にしてください。
高濃度のフッ素が入った歯磨き粉を使用する
フッ素入りの歯磨き粉で、最大容量フッ素が入った1450ppmの歯磨き粉が、歯科医院やドラッグストアでも購入することができます。繰り返し使用し、歯の表面をフッ素で強化することで、虫歯の予防が期待できます。
マウスウォッシュも欠かさない
お口の中の細菌の量を下げること、虫歯の細菌も歯周病の細菌もそうですが、仕上げでマウスウォッシュを使用することで、細菌の総数を減らすことができます。
もちろん、インビザラインは、外した状態でマウスウォッシュを使用してください。
殺菌効果の高いもの、フッ素の入っているものなど種類がたくさんありますので、選ぶのが難しい場合は、遠慮なく当院のスタッフへご相談ください。
▼まとめ
いかがでしたか?インビザライン矯正をしたから虫歯になってしまう、ということは絶対に避けたいですよね。
上記でお伝えした、虫歯にならない治療中の歯磨きのコツについても、お伝えさせていただきましたので、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。
当院の矯正歯科については、こちらで詳しく解説しています。インビザラインによる矯正治療について、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。「矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)」
ワイヤー矯正にしようか、インビザライン矯正にしようか、悩まれている方は多く居ると思います。それぞれのお口の中の状況でも、どちらが適しているのか、分かれ道がたくさんあるからです。
今回は、ワイヤー矯正の種類と特徴、インビザライン矯正の特徴、パターン別でオススメをさせていただきますので、ご自身に当てはまるタイプがあるか、是非チェックしてみてくださいね!
▼ワイヤー矯正の種類
ワイヤー矯正にも、さまざまな種類があります。
特徴と一緒に解説します。ワイヤー矯正は、ほぼ全ての歯並びを矯正治療することが可能です。
表側矯正
こちらが一般的な、矯正装置が歯の表面に装着してあるタイプの表側矯正です。
ブラケット、と言って歯の表面に接着する装置にも種類があり、
メタルブラケット(金属色)、樹脂製のブラケット(白色)、セラミックブラケット(目立ちにくい白色)があります。
現在は、メタルブラケットをオシャレの一部にしている方々が、SNSなどでも多く見受けられます。
セラミックブラケットは、金属アレルギーがある方の矯正装置としても使用されます。
その場合には、ワイヤーも金属が出ない加工をしてあるものを使用します。
裏側矯正
矯正装置を歯の裏側に着ける裏側矯正ですが、表側矯正の装置とは違い、ブラケットが特殊です。歯の裏に装置があるので、通常の会話ができるまで、少し時間がかかります。
食事や、歯磨きも、慣れるまでは難しいと言われていますが、慣れてしまえば問題なく生活出来ますのでご安心ください。
裏側矯正の見た目は、裏側についているので、ほとんど分かりません。
ハーフリンガル矯正
矯正装置が着いていると目立ちやすい、上の歯だけを裏側矯正にして、下の歯は通常の表側矯正にする方法です。目立たせたくないけど、ワイヤー矯正が好ましい(インビザライン矯正には不向きな難しい歯並び)時に、選ばれる方法です。
コンビネーション矯正
インビザライン矯正をするには不向きな難しい歯並びを、インビザライン矯正ができる範囲までワイヤー矯正で治療をして、途中でワイヤー矯正から、インビザライン矯正に切り替える方法です。
矯正装置をつけていることへの、心理的負担が途中で解消されるので、最初からインビザライン矯正ができなかった患者様には、とても喜ばれます。
▼インビザライン矯正とは
透明な素材で、着けていても違和感が少ない、と言われる0.5ミリ程の厚みのマウスピースです。
矯正装置を着けるのには抵抗がある、矯正治療をしているのを知られたくない、
ワイヤー矯正を昔したけど、少し後戻りしている。そのような方におすすめです。
ですが、顎の骨から大きく噛み合わせを移動する矯正治療の場合や、歯の重なりが複雑で、ガタガタが大きすぎる場合など、インビザライン矯正では治療することが難しい場合もあります。
▼ワイヤー矯正?インビザライン矯正?あなたはどっち?オススメタイプ別パターン4選
絶対目立たせない!周りにも知られず矯正を終わらせたい
「矯正治療を始めた、ということを周りの誰にも知られずに、静かに矯正治療を終わらせたい。歯並びが整ってきて、見た目が少しずつ変わっていくことや、マウスピースを入れていることも、今マスクをしているタイミングで終わらせられたらなぁ…」
と、お考えのあなたには、インビザライン矯正がオススメです!
ですが、歯並びが複雑すぎるなどの場合に、インビザライン矯正が難しい場合には、
ワイヤー矯正の裏側矯正をオススメします。
見た目は気にしない!時間をかけてもキレイな歯並びにしたい
「矯正装置が入ったとしても、見た目は気にならない。それより、このひどい歯並びをどうにかしたい。インビザラインやマウスピース矯正には少し疑問が残る…」
と、お考えの慎重派のあなたには、ワイヤー矯正(表側矯正)がオススメです!
歯並びが悪いと自覚がある場合に、インビザラインで解消できる歯並びももちろん多くありますが、ワイヤー矯正では、ほとんどの難しい歯並びを治すことが可能です。(手術ケースを除く)
美味しいとこ取り♪自分に合った矯正方法を見つけたい
「特に矯正治療にこだわりはないけど、目立たないなら嬉しいし、でもしっかり歯並びは治したいから、ゆっくりでも自分に合った矯正治療ができればなぁ…」
とお考えのあなたには、コンビネーション矯正をオススメします。
コンビネーション矯正は、色んな矯正治療を組み合わせることができます。
治療の状況に応じて、ワイヤー矯正である程度整えられたら、マウスピース矯正に移行する。下顎は最初からマウスピース矯正で、上顎はワイヤー矯正(裏側矯正)から、マウスピース矯正に移行する。
など、組み合わせ方はそれぞれ、お口の状況にもよりますが、患者様のご希望に最大限添わせることが可能です。
痛いのが苦手!最も痛みの少ない方法で矯正治療をしたい
「矯正治療はしたいけど、痛いのだけは避けたい、どの方法なら一番痛みが少なくできるのか、分かれば矯正治療に踏み切れるのに…」
とお考えのあなたには、インビザライン矯正をオススメいたします。
痛みの感じ方は、人それぞれに個人差があるので、痛くありません!とは、断言できません。矯正治療は、歯を少しずつ移動させるので、痛みや違和感が起こる事は避けられません。
ですが、インビザライン矯正は、マウスピースを交換する毎に、歯を約0.25㎜ずつ移動させる設計で作られているので、痛みが出にくいと言われています。
ワイヤー矯正治療のように、ワイヤーの締め方で痛みの度合いが変わる、ということが少ないようです。
ワイヤー矯正を10代の頃にして、その後、30代や40代に再矯正でインビザライン矯正をした方に伺うと、ワイヤー矯正に比べると、痛みが少ない、強い違和感程度にしか感じない、と仰る方も多く居ました。
▼まとめ
いかがでしたか?ワイヤー矯正にしようか、インビザライン矯正にしようか、悩まれている時の、判断材料や参考にしていただけますと幸いです。
当院の矯正歯科については、こちらで詳しく解説しています。インビザラインによる矯正治療について、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。「矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)」
矯正治療は原則として保険が適用されません。それは皆さんもよくご存知のことと思います。例外的に保険が適用されるケースもありますが、とても細かい条件が設けられており、ほとんどの人が当てはまらないのが現実です。
それでもやはり歯列矯正で保険が適用されるのはどんな症例なのか気になりますよね。今回は歯列矯正に保険が適用されない理由や適用される条件、矯正治療にかかる費用を抑える方法などをわかりやすく解説します。
▼なぜ歯列矯正は保険適用対象外なのか
現状、健康保険というのは「それを行わなければ健康が害される場合」のみに適用されます。虫歯や歯周病、失った歯などを放置すると、お口にさまざまなトラブルを引き起こすため、ほとんどの症例が保険適用となっています。一方、歯列矯正というのは、行わなくても健康な生活を送ることができるものとされているのです。
もちろん、歯並び・噛み合わせの異常を放置することで、たくさんのデメリットを被ることは間違いないのですが、そこまで健康保険で賄えるようにしてしまうと、国の予算がいくらあっても足りなくなります。そうした理由から歯列矯正は保険適用外となっているのです。ただし、一部の症例では歯列矯正でも保険が適用されることがあります。
▼歯列矯正に保険が適用される条件
歯列矯正に保険が適用される条件としては、以下の3つが挙げられます。
条件1 先天性の病気に由来する噛み合わせの異常がある
唇顎口蓋裂(しんがくこうがいれつ)やトリーチャ・コリンズ症候群、ダウン症候群など、厚生労働省が指定する59の先天性異常・疾患が原因で、噛み合わせに深刻な問題を抱えている場合は、歯列矯正に保険が適用されることがあります。
こうした症例の噛み合わせの異常を放置すると、お口や全身の発育にまで大きな悪影響を及ぼすため、適切な時期に歯列矯正を始めとした治療を受ける必要性が高いといえます。
(具体的な59の疾患については、こちらをご覧ください。日本矯正歯科学会「矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは」)
条件2 前歯(永久歯)が3本以上生えてこないことで噛み合わせに異常がある
永久歯の前歯が何らかの理由で3本以上生えてこない場合は、歯列矯正に保険が適用されることもあります。具体的には、永久歯の数が先天的に不足しているケースと、歯茎の中に埋まって出てこないケースの2つが想定できます。
後者に関しては、「埋伏歯開窓術(まいふくしかいそうじゅつ)」という、埋まっている歯を人為的に引き出す手術を行う場合に限り、歯列矯正に保険が適用されます。
条件3 顎変形症による噛み合わせの異常がある
顎の骨の形や大きさなどの不具合から、噛み合わせにも異常が現れる病気を「顎変形症(がくへんけいしょう)」といいます。顎変形症による噛み合わせの異常は、歯列矯正のみで改善することは難しく、顎の骨を切除する外科手術も併用するのが一般的です。
注意:上記の3条件に当てはまる場合でも、厚生労働省の認可を受けた専門の医療機関による診断・治療でなければ、歯列矯正に保険は適用されません。
▼歯列矯正にかかる費用
このように、歯列矯正には保険適用される場合がありますが、あくまで例外的な症例であり、多くの方は自費診療で歯並びを治すことになります。そこで気になるのが歯列矯正にかかる費用ですよね。一般的な歯列矯正は、「部分矯正」と「全体矯正」の2つに大きく分けられます。
歯列を部分的に矯正する方法であれば、費用も比較的安く、400,000~500,000円程度です。上下の歯列全体を治す場合は、使用する装置によっても大きく変わりますが、全国的な相場としては900,000~1,000,000円程度となっています。
ちなみに、エムデンタル矯正歯科・用賀では、部分的なマウスピース矯正(インビザラインGo)を400,000円、全顎的なマウスピース矯正(インビザラインフル)を~790,000円で承っております。
当院の矯正治療にかかる費用については、こちらをご覧ください。エムデンタル矯正歯科・用賀「治療費について」
▼歯列矯正の費用を安く抑える方法
全額自己負担となる自費診療での歯列矯正は、それなりに高額な費用がかかりますが、負担を軽減する方法もいくつかあります。
方法1 医療費控除を利用する
意外にご存知ない方も多いのですが、歯列矯正は医療費控除の対象となります。1年間で支払った医療費が100,000円を超えた場合に申請できる制度で、歯列矯正はまず間違いなく該当します。
支払った医療費と所得に応じて、一定額の税金が還付されるため、歯列矯正を受けた際には必ず利用することをおすすめします。
(参考 国税庁「No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)」、国税庁「No.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例」)
方法2 デンタルローンで分割払いする
デンタルローンは、歯科治療に特化した立替払いサービスです。一般的なクレジットローンよりも金利が低く、分割の回数も多く設定できることから、毎月の返済額を安く抑えられます。
エムデンタル矯正歯科・用賀では「アプラス デンタルローン」に対応しておりますので、詳細について知りたい方は、いつでもお気軽にお問い合わせください。
高額療養費制度の対象は保険診療のみ
高額療養費制度とは、医療費の自己負担額が高額になった場合に、その負担を軽減してもらえる制度です。大きな病気をして入院したり、長期治療を受けたりしているケースで利用されている制度で、保険が適用される症例でのみ利用できます。具体的には、顎変形症の症例で外科手術を行う時などに利用可能となります。
▼まとめ
歯列矯正で保険が適用される症例は極めて限定的ですので、基本的には自費診療で受けることになります。ただ、ほとんどのケースでは歯列矯正で医療費控除が利用できますし、デンタルローンを活用することで毎月の返済額を安く抑えられます。
当院でもそのような方法を組み合わせて歯列矯正を受けている方がたくさんいらっしゃいますので、費用の面で不安がある場合でもお気軽にご相談ください。
当院では、インビザラインによる歯列矯正(マウスピース矯正)が可能です。詳しくは、こちらをご覧ください。「矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)」
口ゴボというのは、自力で改善する方法がないため、長年その症状に悩まされている方はたくさんいらっしゃいます。当院にも口ゴボの症状を訴えて来院される方が非常に多いです。
口ゴボは歯列矯正で改善することは可能ですが、金属製のブラケットとワイヤーを使う方法は、治療中の見た目が気になる方も多いと思います。そういう方であれば、マウスピース矯正のインビザラインを検討されてみてください。
今回は、口ゴボをマウスピース矯正のインビザラインで治す方法について詳しく解説します。
▼口ゴボとは?口ゴボの原因
口ゴボは「出っ歯」
口ゴボ(くちごぼ)とは、口元が「ゴボッ」と膨らんだ症状の俗称で、専門的には「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」や「上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)」という歯並び・噛み合わせの異常に該当します。いわゆる“出っ歯”とほぼ同じ意味と捉えて問題ないでしょう。
顔貌に大きな影響を与える歯並び・噛み合わせの異常であることから、コンプレックスになりやすいです。
口ゴボの原因について
口ゴボの原因は、歯並びの異常と骨格の異常の2つに大きく分けられます。
歯並びの異常は、前歯が標準よりも前方に位置していたり、極端に傾いていたりすることで口ゴボ・出っ歯の症状が現れます。骨格の異常は、顎の骨の過剰な成長や上下のアンバランスなどが原因となります。
前者はインビザラインを始めとした歯列矯正で治しやすく、後者は歯列矯正+外科矯正となることが多いです。
▼インビザラインで口ゴボは治る?
結論から言うと、マウスピース矯正のインビザラインで口ゴボを治すことは可能です。とくに歯並びの異常に由来する口ゴボは、インビザラインで歯列矯正を行うことで、症状の改善が見られやすいです。
口元の突出感がどのくらい改善するかはケースによって異なりますが、見た目だけではなく、噛み合わせまで正常化することを目標とします。
骨格性の異常に由来する口ゴボは、インビザライン単独で症状を改善できないことも多いため、外科矯正やワイヤー矯正も視野に入れる必要があります。
口ゴボが治るとは?
「口ゴボ」というのは少し曖昧な表現なので、それが治ると言われても明確なイメージがわきにくいですよね。そこでひとつのわかりやすい指標として「Eライン」を取り上げたいと思います。
Eラインとは、エステティックラインの略称で、横顔の美しさの指標となる線です。鼻の先と顎の先を1本の線で結ぶだけで評価できます。このラインよりも唇が外側にあると、口ゴボの傾向が強く、横顔の印象にもマイナスな影響を与えやすいです。
インビザラインによる歯列矯正では、前歯を後方へと引っ込めたりすることで、唇がEラインから逸脱している量を可能な限り減らすように努めます。
▼インビザラインで口ゴボを矯正治療する場合、抜歯?非抜歯?
インビザラインで口ゴボを矯正治療する場合は、歯並びの状態によって抜歯の有無が決まります。
顎の骨のサイズが小さく、歯列からはみ出ている歯が見られる場合は、小臼歯(しょうきゅうし)のような小さな歯を抜いて、歯をきれいに並べるためのスペースを確保します。スペースの不足がなく、そのままの状態で歯列矯正できる場合は、無理して抜歯をする必要はありません。
この判断を誤ると、矯正治療自体が失敗してしまうため、インビザラインでも経験豊富な歯科医師に検査・診断、治療を任せた方が良いといえるでしょう。
インビザラインは抜歯に対応できるの?
巷ではよく「インビザラインは抜歯症例に適応できない」という噂が流れていますが、実際はそんなことはありません。当院でも口ゴボの患者さまにインビザラインを適応して、症状を改善したケースはたくさんあります。
ただし、重症度の高い症例に関しては、インビザラインで対応できないこともあります。たくさんの抜歯を行って歯を大きく移動しなければならない場合は、ワイヤー矯正の方が適しているケースも珍しくありません。その点は精密検査をしてみなければ判断がつかないため、気になる方はお気軽にご相談ください。
抜歯をしたくない場合は?
スペースの不足が比較的軽度であれば、抜歯を回避する方法もいくつかあります。例えば、歯の側面を少しずつ削ることでスペースを作り出す「ストリッピング」や奥歯を後方に動かす方法でも抜歯を避けることは可能です。これはすべての症例に適応できるわけではありませんが、抜歯を回避する上で有用な方法といえます。
▼インビザラインのメリット
口ゴボを歯列矯正で治す場合は、マウスピース矯正のインビザラインかワイヤー矯正のどちらかを選択することになります。その際、インビザラインを選ぶと以下に挙げるようなメリットが期待できます。
メリット1 装置が目立たない
インビザラインのマウスピース(アライナー)は透明な樹脂で作られています。厚みも0.5mm程度しかなく、一見すると何も着けていないように見えます。
口ゴボは、口元の突出感に悩まされる症状なので、ブラケットやワイヤーでそれが目立つ気がしてしまう方もいるかもしれません。もちろんそれは歯列矯正を受けている1~3年の間だけなのですが、その期間中もストレスの少ない生活を送りたい方にはインビザラインがおすすめです。
メリット2 装置による痛みや違和感が少ない
これはワイヤー矯正とインビザライン矯正の両方を経験してみなければ実感できないことですが、装置による痛みや違和感は両者で大きく異なります。
ワイヤー矯正は比較的強い力で歯を動かすことから、調整直後の痛みもそれなりに強くなります。また、装置が全体的にデコボコとしており、粘膜を傷付ける鋭利な部位も存在しています。
一方、表面が滑らかで歯列にフィットするインビザラインは、歯の移動に伴う痛みや装着時の違和感が少ないです。これは患者さまにとって非常に大きなメリットといえます。
メリット3 食事や歯磨きがしやすい
皆さんの周りにワイヤー矯正を経験された方がいらっしゃれば、食事や歯磨きへの影響を聞いてみてください。おそらく、ほとんどの方が「辛かった」という感想を述べることでしょう。ブラケットとワイヤーが固定された状態で食事や歯磨きをすることには、多大なストレスと制約を伴います。矯正期間中の数年間は、口にすることができないものも出てきます。
その点、マウスピース矯正のインビザラインでは、普段通りに食事と歯磨きを行えるため、治療に伴うストレスを限りなくゼロに近付けられます。
メリット4 費用を抑えられる
ワイヤー矯正で口ゴボを治す場合は、1,000,000円前後の費用がかかるのが一般的です。ワイヤー矯正は歯科医師が手作業で行わなければならないプロセスも多く、その分、費用も高くなってしまいます。治療プロセスの大半がシステム化されたインビザラインなら、900,000円程度で矯正できます。
当院のインビザラインでの矯正治療にかかる費用については、こちらをご覧ください。エムデンタル矯正歯科・用賀「治療費について」
▼歯並びはいいけど口ゴボの場合、インビザラインで矯正治療できる?
口ゴボというのは、あくまで外から見た印象であり、実際の歯並びはそれほど悪くないケースも存在しています。その原因としては、「顎の骨が前に出ている」「歯のサイズが大きい」などが考えられますが、インビザラインで治せるかどうかはケースによって変わります。歯並びの見た目が良いからと言っても、噛み合わせに問題がある可能性も十分に考えられるからです。
一般的な口ゴボのケースよりも判断が少し難しくなる部分も多いですが、そうした症状に悩まされている方も一度、当院までご相談ください。患者さまのご要望にお応えできるよう、最善を尽くします。
▼まとめ
インビザラインはとても優れたマウスピース型矯正装置であり、口ゴボを含めたさまざまな歯並びを治すことが可能です。口ゴボの症状にお悩みの方は、いつでもお気軽にエムデンタル矯正歯科・用賀までご連絡ください。
当院の矯正歯科については、こちらで詳しく解説しています。インビザラインによる矯正治療について、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。「矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)」