はじめに
歯並びの乱れは口や体の健康にも深く関わっています。「歯並びの悪さは親から遺伝するの?」と気にされる方も多いかもしれません。実際、歯並びには遺伝的な要因が影響を及ぼすことがあります。しかし、日常の何気ない生活習慣や癖も歯並びに影響しています。そのため、様々な原因を考慮することが重要です。今回は、歯並びが悪くなる原因について詳しく解説し、どのように対策を取れるかを考えていきます。
親からの遺伝は歯並びに影響する?
結論からいうと、遺伝によって歯並びが悪くなることはあります。顔立ちや骨格が似ているように、親や祖父母の歯並びが悪い場合、その子どもも同じような問題を抱える可能性が高くなります。例えば、顎の大きさや歯の大きさや形が似ている場合や、生まれつき歯の数が多い、または少ないなどの特徴を引き継ぐことが原因で、歯並びが悪くなってしまうことがあります。
癖や習慣による歯並びの悪化
舌の位置が歯並びを悪くすることも
舌の位置が原因で歯並びを悪くさせてしまうこともあります。口を閉じている時には舌が自然に上顎に上がっている状態が正常ですが、低い位置に落ちてしまうと、前歯を押してしまったり、上顎の成長が悪くなります。これによって、歯の位置が乱れてしまうことがあります。また、個人差はありますが、舌の位置が悪いといびきをかきやすくなる傾向もあります。
虫歯や歯周病でも歯並びが悪くなる?
虫歯や歯周病が進行し、重症化してしまうと歯を失うリスクが高くなります。歯を失ってしまうと、隣の歯が傾いたり、噛み合わせの歯がのびたりするため、歯並びが悪くなります。日常での適切な口腔ケアと定期検診を受けることがおすすめです。
歯並びの悪化を予防する対処法
歯の定期検診を受けよう
定期検診では虫歯や歯周病の有無だけでなく、歯並びや噛み合わせの機能もチェックすることができます。また、歯並びが遺伝してしまうことを不安に思っている場合には、特に早い段階で治療を受けることをおすすめします。特に成長期のお子さんは、矯正治療によって骨格の成長を促すことができます。
お口の健康を保つためのセルフケア
歯ブラシでのブラッシングだけでは、口内の汚れの約6割しか落とせないといわれています。虫歯や歯周病を予防するためには、歯と歯の間など、特に歯垢が残りやすい箇所のセルフケアが重要です。汚れが残りやすい場所は、口の中の状態や、磨き癖によって人それぞれ個人差があります。
フロスや歯間ブラシ、タフトブラシなど、自分に合った補助用具を取り入れることで、より効果的なセルフケアを行うことができます。口の中の健康を守るために、清潔に保つことを心がけましょう。
生活習慣を見直す
歯並びを保つためには、日常生活の中での些細な習慣を見直すことが大切です。指しゃぶりや舌の癖、口呼吸などの習慣を改善し、バランスの良い食事や正しい姿勢を心がけることで、健康的な歯並びを維持することができます。定期的な歯科検診を受け、歯科医のアドバイスを参考にしながら、生活習慣を見直してみましょう。
口元の筋肉を鍛えるトレーニングをする
舌癖や口呼吸などの習慣が原因で、口周りの筋肉のバランスが崩れ、舌が低い位置に落ちたり、唇が閉じにくくなることがあります。このような筋肉の衰えは歯並びが悪くなる要因となります。口元の筋肉をトレーニングすることで、口腔機能が改善され、歯並びの悪化を予防することが期待されます。
歯の治療が終わったら定期クリーニングへ
矯正治療が完了した後には、定期クリーニングを通して経過を見守ることがおすすめです。定期クリーニングを受けることで、歯磨きでは落ちない歯石や歯垢を除去することができ、虫歯や歯周病の予防効果を高められます。
また、矯正後の歯の後戻りが起こっていないか、歯並びが安定しているかの状態を確認することもできます。
まとめ
歯並びが悪くなる原因には、遺伝的要因だけでなく、日常の癖や生活習慣も大きく関与しています。親からの遺伝や顎の成長、歯の大きさと形状などが影響する一方で、指しゃぶりや口呼吸といった習慣も歯並びが悪くなる要因となります。歯並びやに不安がある方は、早めに歯科検診を受けて相談することや悪習慣を改善することも重要です。歯並びが気になる方は、お気軽にご相談ください。
はじめに
矯正治療をしながらスポーツをしても問題ないか、気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?スポーツをする時には、体のバランス感覚がとても重要です。
体のバランス感覚には、噛み合わせが深く関係しています。また、しっかり左右均等に噛むことでキレイな姿勢を保つことができます。マウスピースを使った矯正治療によってどのような効果が期待できるのかということや、マウスピースの種類についてもご説明します。
マウスピース矯正の特徴
⒈目立たない
マウスピースは透明なプラスチック素材で作られているため、装着していても目立ちません。また、口内にしっかりとフィットする形状のため、口を閉じたときにワイヤー矯正よりも唇に凹凸感が少ないです。
⒉取り外し可能
食事や歯磨きの際に簡単に取り外せるため、矯正前と変わらず普段通りに歯磨きをすることができます。また、食事をする時にも、装置に食べ物が挟まったり絡まったりすることもありません。着脱も難しくないため、子どもでも簡単に扱うことができます。
⒊装置の違和感が少ない
金属製のワイヤーやブラケットがないため、口の中の違和感や痛みが抑えられます。また、スポーツ時や転倒した時に口内が傷つきにくいです。
⒋金属アレルギーの心配がない
マウスピースの素材はプラスチックなので金属アレルギーのある方にも安心して矯正治療を受けることが可能です。
スポーツ時にもマウスピース矯正はできる?
スポーツ時にもマウスピース矯正を受けることは可能です。マウスピースを口の中に装着していてもワイヤー矯正に比べてワイヤーやブラケットなどの金属製の装置がないため、口内の怪我のリスクが大幅に減少します。また、都合に合わせて取り外せることができるため、気になるシーンでは簡単に取り外せることができます。
また、激しいスポーツをする際には、スポーツ用マウスピースに取り替えても良いでしょう。ただし、十分な効果を得るためには、歯科医師の指示に従い、指定された装着時間を守ることが重要です。
噛み合わせとスポーツの関係性
噛み合わせは顎や頭部と筋肉で繋がっているため、噛み合わせが悪いと頭部が傾き、全身の体のゆがみに繋がります。
噛み合わせが改善することで身体のバランス感覚が向上し、スポーツにおいてもパフォーマンスに良い影響を与えるとされています。
矯正治療の様々なメリット
見た目がよくなる
歯並びが乱れていると、口元が気になって自信を失い、ネガティブに感じる方も少なくありません。口を開けることや笑うことに対するコンプレックスは、日常生活でのストレスにもつながります。矯正治療を通して歯並びを整えることで、見た目が改善され、自信も向上するでしょう。
しっかりと噛めるようになる
矯正治療で歯並びが整うことで咀嚼機能が改善され、食べ物をしっかり噛めるようになります。しっかり食べ物を砕くことができると胃腸への負担が減ります。また、唾液の分泌も促進するため、感染症の予防も期待できます。
歯と顎への負担が軽減する
歯並びが整うことで、顎や、一部の歯に偏っていた噛み合わせの負担が改善し、左右均等に噛めるようになります。これによって顎関節症の予防や、歯の健康を長期的に維持することができます。
はっきりとりとした発音ができるようになる
歯並びが改善すると、舌を動かしやすくなり、聞き取りやすい明瞭な発音ができるようになります。また、すきっ歯の場合は、開いていたすきまが閉じて息が漏れなくなるため、発音がしやすくなります。
マウスピース矯正の注意点
メリットが多いマウスピース矯正ですが、注意すべき点もいくつかあります。
以下の点に注意して快適に治療が進められるようにしましょう。
- 指定された使用時間を守る
- 清潔に保管する
- 装着したまま水以外の甘い飲み物を飲まない
- つけ忘れや紛失に注意する
その他のマウスピースの種類
スポーツ用マウスピース(マウスガード・スポーツスプリント)
スポーツをする際にお口の中にけがをしてしまったり、歯を傷つけてしまうことがあります。そこで役に立つのが「スポーツ用マウスピース」です。激しいスポーツをする際に、このマウスピースを使うことでお口のけがを予防することができます。
ナイトガード
睡眠時に装着し、歯ぎしりや食いしばりを予防するためのマウスピースです。ナイトガードには、ソフトタイプとハードタイプがあります。
まとめ
歯列矯正を受けながらスポーツをすることは可能です。噛み合わせが改善すると、しっかりと噛めるだけでなく、体のゆがみが治り、スポーツのパフォーマンスにも良い影響を与えることが期待されます。マウスピース矯正は装着していても周りに気付かれにくく、自分で着脱ができるため、時と場所を選んで使うことができます。しかし、マウスピース矯正を効果的に進めるためには、装着時間を守ることや、セルフケアを怠らず口の中を清潔に保つことが重要です。スポーツの強度によっては、スポーツ用マウスピースの使用も検討すると良いでしょう。自分のライフスタイルに合った治療方法を選択し、理想の歯並びを目指しましょう。矯正治療を考えている方は、当院へお気軽にご相談ください。
はじめに
インビザラインは、目立たない透明なマウスピースを使用して歯並びを整える矯正治療です。この治療法は、その見た目の自然さと使い勝手の便利さから多くの患者様に選ばれています。多数の成功事例が存在する一方で、特定のタイプの歯並びに対しては治療が難しい場合もあります。今回は、インビザライン治療が特に難しいとされる歯並びの例と、その対策方法について詳しく掘り下げていきます。
インビザラインで治療が難しい歯並びのタイプ
インビザライン治療では多くの歯並びの問題を解決できますが、中には特に治療が難しいケースも存在します。ここでは、そうした困難なタイプの歯並びをいくつか挙げ、その理由を科学的な視点から解説します。
・深い咬み合わせ
上の歯が下の歯を過度に覆っている状態を指します。このタイプの咬み合わせでは、インビザラインのマウスピースが歯に適切な力を均等に加えることが難しくなるため、治療が複雑になります。特に、上下の歯が垂直方向に大きく移動する必要がある場合、追加の矯正装置を使用する必要が出てくることがあります。
・過剰歯
通常より多い数の歯が存在する場合、これを過剰歯と呼びます。これらの余分な歯が正常な歯列に圧力をかけ、歯が正常に生えるスペースを奪うため、インビザラインだけで治療するのが難しくなります。過剰歯は抜歯後にインビザライン治療を行うことが一般的です。
・密集している歯
歯が非常に密接して生えている場合、それぞれの歯に均等な力を加えることが困難になります。密集している歯は、スペースを作るために歯を削ったり、特定の歯を抜いたりする必要があり、これにより治療プロセスがより複雑になります。
これらの例からも分かるように、インビザライン治療では歯の位置や咬み合わせの特性によって、治療のアプローチが大きく変わることがあります。それぞれのケースに最適な治療計画を立てるためには、経験豊富な歯科医師の腕の見せ所です。
失敗する原因とその対策
インビザライン治療において、期待した結果が得られない場合があります。ここでは、失敗につながる可能性のある要因を解析し、それぞれの問題に対する対策を提案します。
1.治療計画の誤り
- 原因:不正確な初期診断や治療計画の相違が、目標とする結果に到達しない主な理由です。
- 対策:治療前の詳細な診断と計画の精度を高めるために、最新の技術を使用し、複数の矯正歯科の専門家からの意見を取り入れることが効果的です。
2.不適切なマウスピースの使用:
- 原因:トレイの不適切なフィット感や誤ったトレイの使用順序が、治療効果を低下させることがあります。
- 対策:治療中は定期的に歯科医師によるチェックを受け、マウスピースのフィット感を確認し続けることが重要です。また、取り扱いや使用方法についての正しい指導を受けることも必要です。
3.患者様の管理不足問題
- 原因:指示された時間より短くマウスピースを着用したり、適切にケアしなかったりすることで、治療の進行に支障をきたすことがあります。
- 対策:患者様自身が治療の重要性を理解し、責任を持って着用やケアを行うことが大切です。
よくある質問(FAQ)
インビザライン治療中に患者さんからよく寄せられる質問にお答えします。
Q1: 治療途中で歯並びが思ったように動かないが、どうしたらいい?
A1: 歯が予定通りに動かない場合は、まず歯科医師に相談してください。トレイのフィット感を確認し、必要であれば新しいトレイに交換することがあります。また、トレイの着用時間が不足していることが原因の場合も多いため、指示された着用時間を厳守することが重要です。
Q2: トレイが合わないように感じるのですが、どうすればいいですか?
A2: トレイが合わない場合、装着方法に問題があるか、またはトレイ自体に問題がある可能性があります。歯科医師に連絡し、トレイの適切なフィット感を確認してもらうことをお勧めします。適切な調整や新しいトレイへの交換が必要になることがあります。
Q3: インビザライン治療中に食事制限はありますか?
A3: インビザラインの大きな利点の一つは、食事中にトレイを外せるため、特定の食事制限はありません。しかし、食後はトレイを再装着する前に、必ず歯を磨いて口を清潔に保つことが重要です。これにより、トレイ内の細菌の蓄積を防ぎ、口内環境を健康に保てます。
まとめ
インビザライン治療は高い成功率を誇りますが、歯並びによっては適さない矯正治療であることを理解していただけたと思います。インビザラインでの矯正治療を受ける前には、十分な情報を収集し、信頼できる歯科医師としっかり相談することをお勧めします。
たくさんの情報が溢れている中、判断することはとても大変なように感じるかもしれませんが、あらかじめこのようなブログを読んでいただくことで知識が入るので、心の準備ができると思います。矯正治療、インビザラインのご相談はぜひ当院へお任せください。
目立たない透明なマウスピースを使用して歯を少しずつ動かし、理想的な歯並びに整えていく治療方法でお馴染みのインビザライン。
この治療方法は、従来の金属製ブラケットやワイヤーを使う矯正治療とは異なり、目立ちにくく取り外しが可能なため、日常生活における見た目の心配や食事の制限が少ない点が大きな利点です。
しかし、インビザライン治療においては、治療の効果を高めるために「アタッチメント」と呼ばれる小さな突起を歯に付けることがあります。これらのアタッチメントは、マウスピースが歯にしっかりとフィットし、正確に力を加えるために重要です。稀にですが、アタッチメントが取れてしまうこともあります。このような状況は誰にでも起こり得ることであり、特にパニックになる必要はありません。
今回は、インビザラインのアタッチメントが取れた際の対処法について、分かりやすく解説していきます。この記事を通じて、もしこのような事態に遭遇した場合でも冷静に対応できるようになることを目指しています。次のセクションでは、アタッチメントが取れたときの初期対応について詳しく見ていきましょう。
アタッチメントが取れたとき、まずすることは?
すぐに通院するかどうかの判断基準
アタッチメントが取れたことに気づいたら、次は歯科医院への連絡を検討しましょう。
以下のような状況では、特に速やかに連絡を取ることが推奨されます。
- アタッチメントが大きく欠けている、または複数が同時に取れた
- 取れた部分に痛みや違和感がある
- インビザラインのフィット感が明らかに悪くなった
上記に当てはまらない場合でも、不安があれば連絡を取りましょう。
アタッチメントが取れやすくなる原因と予防策
インビザラインのアタッチメントが取れることはまれですが、特定の状況下で発生する可能性があります。このセクションでは、アタッチメントが取れやすくなる一般的な原因と、それを防ぐための予防策を詳しく見ていきましょう。
取れやすくなる一般的な原因
1.不適切な装着
インビザラインのトレイが正しくフィットしていない場合、アタッチメントに不均一な圧力がかかり、取れやすくなることがあります。
2. 硬い食べ物の摂取
硬い食べ物や噛みごたえのある食べ物を食べることで、アタッチメントに過度の力が加わり、取れる原因となります。
3. 不十分な接着
アタッチメントの取り付け時に使用される接着剤が不十分である場合や、歯の表面が適切に処理されていない場合に、アタッチメントが取れやすくなることがあります。
4. 不適切な口内衛生
アタッチメント周辺のプラークが蓄積すると、接着面が弱まり、取れやすくなる可能性があります。
予防策や日常生活で注意すべき点
•丁寧な装着と取り外し
インビザラインのマウスピースは、指定された方法で装着および取り外しを行うことが重要です。特にマウスピースを外す際は、均等に力を加えてゆっくりと行うことで、アタッチメントへの負担を軽減できます。
•食事の注意
硬い食べ物や粘着性のある食べ物を避けることで、アタッチメントへの不必要な負荷を防ぎます。また、食後は口をすすぐことで、食べかすがアタッチメント周辺に残るのを防ぐことができます。
•お口の清潔の維持
日常的に歯磨きとフロスをしっかりと行い、アタッチメント周辺の清潔を保つことが重要です。これにより、接着剤が劣化するのを防ぎます。
•定期的な歯科診察
定期的に歯科医師によるチェックを受けることで、アタッチメントの状態や装着の正確さを確認し、問題があれば早期に対処することができます。
よくある質問(FAQ)
Q1: アタッチメントが取れたら、すぐに歯科医師に連絡すべきですか?
A1: アタッチメントが取れた場合、可能な限り早めに歯科医院に連絡することをお勧めします。特に、複数のアタッチメントが同時に取れたり、取れた部分に痛みや不快感がある場合は、速やかな対応が必要です。
ですが、すぐに連絡が取れない場合でも、焦る必要はありません。予め設定されている次の予約まで待つことも選択肢の一つです。
Q2: アタッチメントの再装着は痛みを伴いますか?
A2: 通常、アタッチメントの再装着は痛みを伴うものではありません。歯の表面の清掃やアタッチメントの固定のために少し圧力を感じることがありますが、これは通常の治療の中で経験する程度のものです。不安な場合は、処置前に歯科医師と相談して、リラックスできるして治療を受けられる方法を模索しましょう。
Q3: アタッチメントが頻繁に取れるのはなぜですか?
A3: アタッチメントが頻繁に取れる主な理由としては、適切でないフィット感のインビザラインのトレイ、硬い食べ物への過度の力の加え方、または不十分な接着が挙げられます。
これらの原因を特定し対策をすることで、再発を防ぐことが可能です。
Q4: アタッチメントが取れた後、インビザラインのトレイは装着し続けても大丈夫ですか?
A4: アタッチメントが取れた後でも、インビザラインのトレイは装着を続けることが推奨されます。これにより、治療の進行が遅れることを防ぎます。ただし、トレイのフィット感が明らかに悪くなっている場合は、早めに歯科医院に相談してください。
まとめ
いかがでしたか?アタッチメントが外れてしまったことに気がついたら、まずは歯科医院へ連絡して指示を仰ぐのが一番解決方法としては早いので、ぜひご連絡をいただければと思います。当院では、インビザラインのご相談を受け付けております。歯並びでお困りの方はいつでもご相談ください。
はじめに
みなさん、こんにちは。
マウスピース矯正は、目立たない特長と使い勝手の良さで多くの人に選ばれている治療ですが、矯正治療について色々調べていると気になるキーワードとして出てくるのが
『後戻り』の問題ですよね。
治療後の歯の『後戻り』は患者様にとって、大きな問題になっています。
矯正治療が完了した後に長い年月を通じて、どのようにして美しい歯並びを維持できるのか、また後戻りを防ぐためには何が必要かについて、こちらのブログで解説していきます。
最後までお読みいただくことで、しっかりと理解していただける内容となっていますので、ぜひ全てに目を通していただけると幸いです。
マウスピース矯正と後戻りのリスク
マウスピース矯正後に歯が元の位置に戻ろうとする現象のことを「後戻り」と言います。
『後戻り』は、すべての矯正治療での共通の課題です。これは、歯を移動させた後、周囲の骨組織や歯肉が新しい位置に適応するまでに時間が必要なために生じます。
歯とその支持組織は、安定するまでに一定の「保定期間」が必要です。
この期間中、歯は少しずつ新しい位置での安定を図りますが、この安定するまでの過程が不十分な場合、歯は徐々に元の位置に戻ろうとする力に影響されやすくなります。したがって、矯正後の安定期間を適切に管理し、この時期に必要なケアを怠らないことが、長期的な治療成果を保つ上でとても重要です。
リテーナーの役割と種類
矯正治療後のリテーナーの使用は、矯正で得た理想の歯並びを維持するために確実に使用していただきたい装置です。リテーナーは、歯が元の位置に戻るのを防ぎ、新しく整えられた位置で歯を固定する役割を果たします。この段階でリテーナーを使用しないと、歯はゆっくりと今までの歯並びの位置に戻ろうとします。
リテーナーには主に二種類があります
「歯に永久的に固定するリテーナー」と「取り外し可能なリテーナー」です。
歯に永久的に固定するリテーナーは、主に歯の裏側に固定され、長い期間永続的に歯並びが後戻りしないように保持します。
このタイプは特に前歯の後戻りによる移動を防ぐのに有効で、患者様が管理を忘れる心配はありません。気をつけることは、磨き残しが発生しやすいので歯磨きをしっかりと行うことです。
一方で、取り外し可能なリテーナーは、ある一定の期間を過ぎてからは主に夜間に装着し、昼間は外して普通に食事や会話を楽しむことができます。取り外し可能なリテーナーはお掃除が簡単なので、とても衛生的ですが、着用することを守るなどご自分での管理は必要です。
どちらのリテーナーもそれぞれの生活スタイルやニーズに添えることになります。
矯正後の日常生活での注意点
矯正治療後、リテーナーの正しい使用と日常のケアがとても重要です。
リテーナーは基本的に毎日着用し、特に就寝中は何年後も必ず装着することが推奨されます。
リテーナーは使用後、常温のお水で洗浄し、専用の洗浄剤や洗浄液に漬けるなどして清潔に保つことが大切です。これによって、リテーナー内の細菌の蓄積を防ぐことができますので、口臭などの問題を避けることができます。
また、食後はしっかりとお口をすすぎ、可能であれば歯を磨くことで、リテーナーを清潔に保ちます。
さらに、定期的な歯科検診は矯正後のお口の状態の管理の一環としてとても大切です。
定期検診の際にはリテーナーのフィット感をチェックし、必要に応じて調整を行います。
これにより、リテーナーの効果をしっかりと発揮することができ、後戻りのリスクを最小限に抑えることができます。
上記でお伝えしたことを毎日継続することで、矯正後の美しい歯並びを長期にわたって維持することが可能になります。
長期的な維持管理のコツ
・最初の1年はいつでも着用を
リテーナーの使用は、マウスピース矯正後の歯の位置を安定させるためにとても大切です。矯正治療が終わり、保定期間に入った初期はお食事と歯磨きの時以外は22時間以上着用し、半年から1年後には夜間のみの着用に移行することが一般的です。ですが、正確な期間は個々の症例により異なりますのでご注意ください。
・リテーナーの劣化の確認は定期検診で
リテーナーの長期的な管理としては、一定期間後に新しいリテーナーへの交換を検討することも重要です。素材の劣化や形状の変化が起こることがあり、最適な保定期間を継続するためには定期的な検診を受けることが劣化などのトラブル発見の手がかりとなります。
・歯磨きは徹底して
また、矯正治療後も口腔衛生は非常に重要です。毎日のブラッシングとフロッシングを徹底し、定期的な歯科検診とクリーニングを受けることで、歯と歯肉の健康を保ちます。
食事においても、砂糖の多い食品や飲料の摂取を控えることで、虫歯や歯肉炎のリスクを低減できます。
・リテーナーのケアは慎重に
患者様自身が行う自己管理としては、リテーナーの適切なケア、正しい着用習慣を守ることが挙げられます。また、何か異常を感じた場合にはすぐに歯科医師に相談することが推奨されます。これらの取り組みにより、矯正治療の成果を長期にわたって維持することができます。
まとめ
いかがでしたか?マウスピース矯正後の歯の維持には、患者様自身の取り組みと歯科医院での定期的なケアが不可欠です。リテーナーの正しい使用は、矯正後の美しい歯並びを維持するために重要であり、毎日の歯磨きなどのお口のケアを徹底することが大切です。
当院ではマウスピース矯正でお悩みの患者様へご相談を承っております。お困りでしたら、ぜひ当院へご相談ください。
はじめに
マウスピース矯正には、どんなイメージがありますか?
「ニュースでよからぬ噂を聞いて…マウスピース矯正って大丈夫なの?」
と、質問いただくことが時々あります。
確かに、治療の結果には個人差が存在します。
そしてそれはマウスピース矯正に限らず矯正治療全般的にも言えることです。
では、何故一部の人には効果が見られないのでしょうか?また、その成功を確実なものとするためには何が必要なのでしょうか?
マウスピース矯正が失敗する主な原因と、それを回避して理想の歯並びを得るための具体的な対策について深掘りをしていきます。どうぞ最後までお読みいただけますと幸いです。
マウスピース矯正とは?
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースの矯正装置を用いて歯を徐々に移動させる方法です。
この治療方法は、カスタムメイドのマウスピースを段階的に交換していくことで、歯を理想的な位置に移動させていきます。
マウスピースは7日から10日ごとに交換され、治療全体の期間は個々の歯並びの状態によって異なりますが、通常は数ヶ月から2年程度です。
このマウスピース矯正は特に、目立ちにくい矯正を望む大人や、金属ブラケットの使用が困難な方に推奨されます。軽度から中等度の歯並びの乱れや咬み合わせの問題を持つ患者様に効果的であり、美しく健康的な笑顔を目指す人々に適しています。さらに、取り外し可能なため食事や歯磨きがしやすく、日常生活における不便が少ないという利点もあります。
マウスピース矯正がうまくいかない原因は?
・フィットが悪い
マウスピース矯正の成功は、装置が正しくフィットしていることに結果が左右されます。
もしマウスピースがぴったりと合わない場合、必要な歯の移動が適切に行われず、結果的に治療目標が達成されないことがあります。
この問題は、初期の型取りが不正確であったり、マウスピースの製造過程での問題によって発生することがあります。
・着用時間が不十分
マウスピースは一日の大部分、特に推奨されるのは22時間以上の着用が必要です。
この時間を守らないと、予定された歯の移動が得られず、治療期間が延長したり、最悪の場合、治療が失敗に終わることがあります。患者様の生活リズムや習慣によっては、この要件を満たすことが難しい場合があります。
・定期的な検診に行かない
マウスピース矯正では、定期的な歯科検診が必要です。
これにより、矯正治療が順調に進んでいるかの進行状況がチェックされ、必要に応じて調整が行われます。これを怠ると、計画通りの結果が得られなくなる可能性があります。
また、小さな問題が大きな問題に発展する前に対処する機会も失われます。
必ず定期検診には行くようにしてください。
・歯や顎の骨のトラブル
顎の骨や歯の周りの組織などに何らかのトラブルが発生することで、歯が移動すると予測されていた位置まで動かないことがあります。顎の骨に歯が癒着している場合などでは、歯がその位置から移動することが難しく、治療の計画が大幅に遅れることや治療計画の立て直しなどがあります。確率的には低いですが、誰にでも可能性があるトラブルなのでしっかりと対処していきます。
マウスピースのケア方法は?
・お清掃の徹底
マウスピースは毎日、使用後に常温の水道水で柔らかい歯ブラシを使ってしっかり磨きます。これにより、食べかすや細菌の蓄積を防ぎます。
また、週に一度は専用のクリーナーや中性洗剤を使用して徹底的に洗浄することが推奨されます。
・水でのすすぎ
清掃後は、常温以下の水でマウスピースをよくすすぎ、自然乾燥させます。お湯は避けてください、熱によりマウスピースが変形する恐れがあります。
・正しい保管方法
マウスピースは使用しない時には、清潔で乾燥した状態で保管する必要があります。専用の保管ケースを使用し、直射日光や高温多湿を避ける場所に置きます。これにより、マウスピースが変形したり、細菌が繁殖したりするのを防ぎます。
・日々のケアの重要性
マウスピースの日々のケアと正しい保管は、矯正治療の成功やお口の健康に大きく関わります。装置を清潔に保つことは、口腔内の環境を健康に保ち、不快な味やにおい、感染症のリスクを減らします。また、毎日の着用時間を守ることも同様に重要であり、指示された通りにマウスピースを使用することで、より治療効果を得られることができます。
成功させるための秘訣は?
・定期的な検診
矯正治療中は定期的に診察を受けることが重要です。これにより、治療の進行状況を確認し、必要に応じて調整を行うことができます。小さな問題が大きな問題になる前に、早期に対処することが可能です。
・治療計画の確認
治療開始前に、歯科医師と詳細な治療プランをしっかりと検討し、どのような治療の流れになるのかをしっかりと理解することが大切です。
期間、費用、期待できる治療結果について明確にしておくことで、患者様ご自身の不安を軽減することができます。
・治療終了後のイメージの共有
マウスピース矯正は非常に効果的な方法ですが、一人一人のお口の状態によって結果には差が出ることを理解しておくことが重要です。歯科医師と十分にコミュニケーションを取り、現実的な期待を設定することで、満足度の高い治療結果を得ることができます。
歯並びがどの程度動くか、完成のイメージはどのようなものか、これについてはシミュレーションソフトで治療の流れや歯の動きを見て確認することが可能ですので、一緒に確認をしていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?マウスピース矯正での成功を確実にするためには、装置が正確にフィットしていることを確認し、推奨される着用時間を守り、定期的に歯科医師とのコミュニケーションを取ることが大切です。
これらの基本的な治療の流れを忠実に守ることで、矯正治療の効果を最大限に引き出し、望む結果を得ることが可能になります。
マウスピース矯正について興味のある方は当院へご相談ください。
はじめに
「矯正治療のメンテナンス、期間はどのくらいみていればいいの?」
「いつ頃メンテナンスは終われるの?」
このように、矯正治療を行う際に患者様から質問されることが多くあります。
メンテナンスとはいうけれど、それって経過観察のこと?それとも治療?と、よくわからない方も多いと思います。では、歯医者さんでよく言われるメンテナンスという言葉について詳しく説明をしていきます。
メンテナンスとは?
矯正治療のメンテナンスとは、矯正装置を使用して歯並びや咬み合わせを治療した後、整った歯並びを維持し、再び歯が元の場所へと移動しないようにするための、ケアや管理のことを指します。矯正治療後のメンテナンスは、美しい歯並びと正しい咬み合わせを長期にわたって保つために非常に重要です。
具体的には以下のような取り組みを言います。
1. リテーナーの使用
リテーナーとは:矯正治療後、歯が元の位置に戻らないように保持するために使用される装置です。取り外し可能なタイプや、歯の裏側に固定するタイプがあります。
使用期間と頻度:歯科医師の指示によりますが、通常は数年間、特に治療直後はほぼ常時使用し、徐々に使用頻度を減らしていきます。ほとんどはその後も長らく就寝時には着用していただくことが多いです。
2. 定期的な歯科診察
矯正治療後も定期的にフォローアップ検診を受けることが重要です。この検診で、歯の移動やリテーナーの状態、お口の健康状態をチェックします。期間は、最初の1〜2年は3ヶ月〜6ヶ月以内でご来院いただき、その後は半年検診という流れになりますが、患者様のお口の状態や歯並びの状態でも期間は変わってきます。
3. 毎日の歯磨きの徹底
矯正治療後の歯並びや咬み合わせを維持するためには、お口の衛生状況を健康に維持することが不可欠です。正しい歯磨きとフロス、歯間ブラシなどを的確に使用することで、歯と歯茎を健康に保ちます。
4. 健康的な生活習慣の維持
健康的な食生活や十分な水分補給は、お口の健康を保つ上で重要です。硬すぎる食べ物や粘着性の食べ物の過度の摂取は避け、歯に負担をかけないようにしましょう。矯正治療後はなんでも食べられるからと少し無理をしてしまう方もいらっしゃいますので、無理なく少しずつ食事には慣れていきましょう。
5. ストレス管理
ストレスによる歯ぎしりや食いしばりは、矯正治療の結果に影響を及ぼすことがあります。無意識の中で行なってしまう歯ぎしり、食いしばりは矯正治療後の歯並びにとても大きく影響し、気がつくと歯並びがズレている、保定装置にヒビや亀裂が入っていることも少なくありません。ストレスの解消方法を実践することや、ストレッチやマッサージなどで、これらのストレスを少しでも抑制しましょう。
矯正治療のメンテナンスは、患者様自身の意識と努力、そして歯科医院との協力によって成り立ちます。治療後のメンテナンスを適切に行うことで、長期にわたって美しい歯並びと健康な咬み合わせを保つことができます。
メンテナンスの期間は?
メンテナンスの期間は、患者様のお口の中の様子でも大きく差が開きます。
矯正治療が終わって間もない場合には、頻度が高く、短い期間でメンテナンスにお越しいただくことで良い状態をキープすることが可能です。
メンテナンス来院頻度例
・メンテナンス期間3ヶ月
3ヶ月でお越しいただく場合には、歯並びが整ってまだまもない(1年以内)などや、そのほかにホワイトニングを行なっているなど、お口の中の状態が安定していない場合やホワイトニングなどのメンテナンスや経過観察、クリーニングをこまめにしていかなければならない場合に、短い期間でお越しいただくようになっています。
・メンテナンス期間3〜6ヶ月
矯正治療期間後2年など、状態が安定している患者様にはこのくらいの余裕を持ってご来院していただきます。ですが、お口の中の状態が安定していないとなかなか半年まで引き延ばすのは難しい場合があります。
というのも、安定しているというのはご自身でのプラークコントロールと言って歯磨きがどのくらい上手に行われているかというところを重要視しています。
毎日行う歯磨き。こちらはなかなかご自身の癖が出やすい習慣でもあります。
歯並びが整うことで歯磨きがしやすくなる。というメリットもございますが、矯正治療が終わって今まで装置が入っていた時間が少し短くなって、日中に外していることが多くなると、間食が増えてくる傾向があります。
そうなると、少しずつプラークが蓄積して歯磨きでは取り除くことができない歯石になってしまうのです。その歯石は、メンテナンスの際に発見してクリーニングでしっかりと除去しなければ、歯肉は腫れてしまい、歯周病の原因になってしまうからです。そうならないようにも、短いスパンでメンテナンスをしなければならないような状況のお口の方、磨き残しがどうしても多い方は半年のメンテナンスではお口を良い状態に保つには間に合わない、追いつかない、と言ったことが発生します。
ご自身のメンテナンス期間はどのくらいが適切なのか?もっと短くしたい、長くしたいなどがあれば遠慮なくご相談ください。
矯正治療でお悩みのことがあれば遠慮なく当院へご相談ください。
はじめに
矯正治療には、全体矯正と部分矯正がありますが、長い年月を要することが多いですよね。
部分的な矯正治療でも、半年から1年ほどかけて治療をすることもあります。
全体矯正になると、1年から2年半ほどかかる場合があります。人それぞれのお口の中の状況にもよりますが、半年や1年単位で数えることが多いものです。
そんな矯正治療。矯正治療が終わって、ほっと胸を撫で下ろしている方も多いのではないでしょうか。
実は矯正治療のあとには、メンテナンスがいかに大切な項目になり、重要度が上がるということをご存知ですか?
今回は、矯正治療後のメンテナンス大切さやその費用について詳しく解説します。
矯正治療が終わったあと保定期間は?
矯正治療が終わった後、どのようにその後を過ごしていくのか、ご存知ない方も多いと思いますので、詳しくご説明していきます。
保定期間
矯正治療は、マウスピース矯正でもワイヤー矯正でも、矯正治療が終わった後には『保定期間』というものを設けています。
では、保定期間とは一体なんでしょうか?
歯が動かないように固定する期間
保定期間というのは、矯正治療を終えた歯並びが、後戻りしないように固定するものです。
後戻りと言って、歯並びが以前の歯の位置に戻ろうとする現象を食い止めるために歯を固定することを重視する期間になります。
長い年月をかけて歯並びを整えるために、歯を少しずつ移動させて歯並びを整えると、歯はその位置に定着する事にとても時間を要します。なかなか定着しないということですね。
その歯が矯正治療をする前にあった、元にいた位置へ戻ろうとする「後戻り」という現象が起こらないように、歯を固定(保定)するのです。
保定期間は?
ほとんどの要保定期間は、2年以上と言われています。
というのも、歯並びが元通りの歯並びの位置へ戻る後戻りを起こさないように、
新しく整えて並べた歯並びに定着させるまで、昼夜問わずにしっかりとマウスピースなどの保定装置で歯を固定(保定)させるのです。
朝昼晩、毎食事や歯磨きをする時以外は、必ず保定装置の装着を行います。
その後、ほぼ後戻りする恐れがないと判断されてから、保定装置を入れる時間を徐々に短くすることで、少しずつ使用時間を少なくしますが、就寝時には保定装置を装着して眠るようにするなど、後戻りに配慮していただきます。実際に、そうしていただいている方がほとんどです。
〜大切なメンテナンス。頻度、費用は?〜
メンテナンスは、行わないという選択肢はないはずではありますが、たまにどうしても途中から必要性を感じずに来院されなくなってしまう方もいらっしゃいます。
ですが、確実にメンテナンスを行っている方の方が、今後の歯の寿命の長さについてや、歯の治療費にかかる費用の削減効果は少ないように感じています。
では、矯正治療後のメンテナンスでは、どのくらいの頻度や費用がかかるのでしょうか?
メンテナンスの頻度は?
メンテナンスの頻度は、そのかたのお口の中の状況にもよりますが、3ヶ月以内でのメンテナンスをおすすめさせていただいています。
その理由も、矯正治療の終わった直後ではなかなかお口の中が安定しない、噛み合わせがしっくりこないなどマイナートラブルが起きることがあるからです。
全くなんともない!快調!と思っている方でも、矯正治療直後ですと歯周ポケットの中に汚れが溜まりやすくなっている場合もあるので、早めにお口の中、歯周ポケットの中をきれいにお掃除することで、 健康的ないい状況をキープすることが可能です。
その後、保定期間も落ち着いてくると、お口の中の状況がしっかりと管理できている方は半年以内でのメンテナンスにお越しいただくようになります。
矯正治療だけではなく、ホワイトニングも同時に行う方もいらっしゃいますので、ホワイトニングの白さをキープするためには、3ヶ月ほどでのこまめなご来院とメンテナンスがおすすめです。
メンテナンス費用は?
メンテナンスの費用はどのくらいになるのでしょうか?
歯科医院によっても大きく差が開いてしまうところではありますが、当院では良心価格にてご案内させていただいております。
通常の歯石や歯垢を取り除くクリーニングは保険の範囲内でできるものを行いますので、保険診療範囲内の料金となります。
それに加えて、プロの歯科衛生士が行うスペシャルトリートメントとして『PMTC』をご用意しています。
PMTCとは、プロフェッショナルの行う歯のクリーニングです。通常の保険のクリーニングとは違い、歯の表面の汚れを落とすだけではなく、歯の着色汚れもきれいに落とすエアフローという専用の機械を使用することや、歯のミネラルパック、ガムマッサージなど、歯の表面に傷をつけず、修復する働きのあるペーストを使用して歯の表面をツルツルに整えるなど、お口の中の血行を促進するマッサージまで行うことができるスペシャルトリートメントです。
お口の中の状態が通常のクリーニング後よりも、格段とすっきり気持ちの良いものになりますので、PMTCはぜひ一度受けていただくことをお勧めしています。
なお、当院のPMTCの費用は10000円(税別)となっております。
矯正治療について、気になることがあればぜひ当院へご相談ください。
はじめに
小児矯正は、歯並びや咬み合わせの問題を早期に解決し、将来的なお口の健康を保つために重要な役割を果たします。しかし、多くの家庭にとって、治療にかかる費用は決して軽い負担ではありません。この経済的な負担を軽減するため、医療費控除制度の利用が有効な選択肢となることがあります。
医療費控除とは、一定期間内に支払った医療費が所定の基準を満たす場合、税金の還付を受けることができる制度です。この記事では、小児矯正治療が医療費控除の対象となるかどうか、またその条件や申請方法について解説します。家計にやさしい医療支援の方法を探している保護者の方々に向けた、実用的な情報を提供します。
小児矯正にかかる費用
小児矯正治療にかかる費用は、治療の複雑さ、期間、使用される矯正装置の種類によって大きく異なります。一般的に、治療費用は数十万円から数百万円の範囲内で変動することがあり、全体的な費用には診断費用、装置費用、メンテナンス費用などが含まれます。
診断費用
治療前の詳細な診断には、口腔内の検査、X線撮影、歯の模型の作成などが必要で、これらの初期診断費用がかかります。
装置費用
使用される矯正装置の種類(従来の金属製ブラケット、審美的なセラミック製ブラケット、目立ちにくい裏側矯正やマウスピース型矯正など)によって費用が変わります。
メンテナンス費用
矯正治療中は定期的な調整や装置のメンテナンスが必要で、これに伴う費用も計画に含まれます。
治療の複雑さと期間も費用に大きな影響を与えます。単純なケースでは治療期間が短く、費用も比較的低く抑えられる可能性がありますが、複雑な歯並びや咬み合わせの問題を抱える場合は、より長期間の治療が必要となり、結果として費用も高額になることがあります。したがって、小児矯正治療を検討する際には、これらの要因を十分に考慮し、事前に矯正歯科医と相談することが重要です。
医療費控除を受ける条件
医療費控除を受けるためには、一定の条件を満たす必要があります。まず、1年間(1月1日から12月31日まで)に自己や扶養家族のために支払った医療費の合計が10万円(収入によっては所得の5%)を超えた場合、その超えた分について所得税から控除を受けることができます。控除対象となる医療費には、治療費、薬代、通院にかかる交通費などが含まれますが、保険適用外の自由診療である小児矯正治療費もこれに該当します。
小児矯正治療が医療費控除の対象となるのは、これが健康の維持・増進を目的とした治療とみなされるからです。ただし、美容目的の治療や、一部の予防接種費用など、医療費控除の対象外となる費用もあるため注意が必要です。小児矯正に関しては、治療を受ける子どもの健康を直接的に支援するものとして認識されるため、適切な書類(領収書など)を保管しておくことで、医療費控除の申請が可能となります。
控除を申請する際には、年間の医療費支出を証明する書類のほか、その年の所得証明書類も必要になることがあります。また、医療費控除を受けるためには、確定申告を行う必要があるため、手続きの方法や期限についてもあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
医療費控除の申請方法
医療費控除を申請するには、まず年間を通じて支払った医療費に関する領収書を全て保管する必要があります。これには、小児矯正治療費も含まれます。保管する領収書には、支払い日付、治療内容、支払額が明記されている必要があり、これらの情報は申請時に提出する医療費の明細書にまとめられます。
〜申請手順と必要書類〜
①領収書の収集
1年間に受けた治療に関する全ての領収書を収集します。
②医療費の明細書の作成
収集した領収書を基に、医療費の明細書を作成します。
③確定申告書の準備
医療費控除を含む確定申告書を作成します。
〜申請のタイミング〜
医療費控除の申請は、その年の1月1日から12月31日までの間に支払った医療費に対して翌年の確定申告期間に行います。通常、確定申告期間は2月中旬から3月15日までです。
〜申請方法〜
医療費控除の申請は、オンライン(e-Tax)または税務署に直接提出する書面によって行うことができます。オンラインで申請する場合は、国税庁のe-Taxシステムを利用し、必要書類をデジタル化してアップロードします。書面による申請の場合は、確定申告書と医療費の明細書、領収書のコピーを税務署に提出します。
サイトで最新の情報を確認し、必要な書類を正しく準備することが重要です。
医療費控除を受ける際の注意点
医療費控除を申請する際には、いくつかの注意点があります。これらを理解し、適切に対応することで、申請ミスを避け、控除を最大限に活用できます。
注意点とアドバイス
領収書の保管: すべての領収書は、5年間保管する必要があります。領収書が不鮮明にならないように、コピーを取っておくことも良いでしょう。
領収書の詳細: 医療費控除を受けるためには、領収書に治療日、治療内容、支払額が明記されている必要があります。領収書にこれらの情報が不足している場合は、治療を受けた医療機関に訂正を依頼しましょう。
家族の医療費も含める: 扶養家族の医療費も合算して控除の対象になります。家族全員の領収書を集め、申請に利用しましょう。
美容目的の治療は対象外: 美容目的の治療費は医療費控除の対象外です。小児矯正が健康のための治療であることを明確にし、必要であれば医師からの診断書を準備しておくと良いでしょう。
まとめ
小児矯正は医療費控除の対象となり得るため、適切な条件下で費用の一部を還付できます。この制度を利用することで、家庭の経済的負担を軽減し、子どもの健康な歯並びと将来の口腔健康を守るための投資が容易になります。医療費控除について、気になる事があれば遠慮なく当院へご相談ください。
はじめに
小児矯正は、子どもの成長段階に合わせて行われる歯並びの矯正治療です。早期に開始することで、不正咬合や歯並びの問題を効果的に解決し、将来の口腔健康を守ることができます。正しい歯並びは、咀嚼機能の改善や発音の明瞭さだけでなく、自信のある笑顔へとつながります。また、早期治療は、治療期間の短縮や治療費用の削減にも寄与するため、子どもの健康な成長をサポートする上で非常に重要です。この記事では、小児矯正の適切な開始時期や治療法について、詳しく解説していきます。
小児矯正の適切な開始時期
小児矯正治療の最適な開始時期は、場合によっても変わりますが5歳頃からとされています。この時期に矯正治療を開始する理由は、顎の骨がまだ成長中であり、不正咬合や歯並びの問題を効率的に、そして効果的に修正できる可能性が高いためです。また、この時期以降から永久歯が生え始めるため、早期に問題を特定し、適切な治療計画を立てることが可能になります。
成長段階に応じた治療計画の重要性は、お口の健康と発達において極めて重要です。早期に介入することで、顎の成長を促進または誘導し、将来的に複雑な矯正治療が必要となるリスクを低減できます。さらに、早期治療は子どもの自尊心や社会性の発達にも肯定的な影響を与えることが期待されます。
しかし、すべての子どもがこの年齢で治療を開始する必要があるわけではありません。個々の子どもの口腔の健康状態や成長のペースによって、治療の開始時期は異なります。そのため、専門の歯科医師による早期診断が重要となり、適切な時期に治療を開始できるようになります。
年齢別の治療法とその特徴
小児矯正治療は、子どもの成長段階に応じて異なるアプローチが取られます。各年齢層における治療法とその特徴は以下の通りです。
幼児期(3歳~6歳)
この時期の治療は主に咬合誘導に焦点を当てます。早期に問題を発見し、顎の成長を正しい方向に導くことが目的です。使用されるのは、取り外し可能な装置や簡単な固定装置で、顎の不均衡を改善し、正しい咬合関係を形成するために役立ちます。この時期の介入は、後の複雑な矯正治療の必要性を減らすことが期待されます。
学童期(7歳~12歳)
学童期は、永久歯が生え揃い始める時期であり、歯列矯正に最適な時期です。この時期には、顎の成長を利用して歯並びを整えるための固定式ブラケットやワイヤーが一般的に使用されます。また、顎の成長を促進または抑制するための機能的装置が用いられることもあります。この段階での治療は、歯並びの改善と顎の正しい位置関係の確立に重点を置いています。
青年期(13歳以上)
青年期には、ほとんどの永久歯が生え揃い、顎の成長がほぼ完了しています。この時期の矯正治療は、固定式ブラケットとワイヤーを使用して精密な歯の位置調整を行うことが多く、成人に近いアプローチが取られます。顎の位置関係の大きな変更は難しいため、主に歯並びの細かな調整と美的な改善に焦点が当てられます。必要に応じて、外科的矯正治療を伴うこともあります。
各年齢層での小児矯正治療は、子どもの成長と発達に合わせて計画され、治療の焦点と期待できる結果が異なります。早期から適切な治療を受けることで、効果的に問題を解決し、健康で美しい歯並びを手に入れることができます。
早期治療の利点と遅延した場合の影響
早期治療による最大の利点は、子どもの成長過程を利用して、顎と歯の問題をより効率的かつ効果的に解決できる点にあります。成長段階での調整は、顎の骨がまだ発展しているため、不正咬合や歯並びの問題を修正するために必要な圧力をより少なくすることができます。これにより、治療期間が短縮され、全体的な治療プロセスがよりスムーズに進行します。また、早期に介入することで、将来的により複雑で費用のかかる治療を必要とするリスクを減らすことができます。
一方、治療の開始を遅らせると、顎の成長が完了し、歯が固定された後に治療を行う必要があるため、より複雑で時間を要するプロセスとなり得ます。また、不正咬合が長期間放置されることで、歯の摩耗や咬み合わせの問題が悪化し、顎関節症や咀嚼機能の障害など、他の健康問題を引き起こす可能性があります。したがって、早期治療は、効率性、経済性、そして最終的な健康状態の向上の観点からも、非常に重要です。
小児矯正をする親の役割
親は子どもの歯並びや咬み合わせに関する最初の観察者であり、早期矯正治療の決定において重要な役割を果たします。子どもの食事の咀嚼が困難であったり、歯並びに明らかな問題が見られる場合、親は迅速に専門の矯正歯科医に相談すべきです。矯正治療のプロセスを通じて、親は子どもとのコミュニケーションを保ち、治療の必要性や期待される結果について理解を深めることが大切です。子どもが治療に前向きに取り組めるようサポートし、疑問や不安に対しては適切に対応することで、治療の成功に貢献します。
まとめ
いかがでしたか?小児矯正は、幼児期から青年期にかけて可能であり、早期に開始することで治療の効率と効果が高まります。適切な時期に治療を行うことは、健康な歯並びと口腔の健康を確保する上で、極めて重要です。お子様の矯正治療でお悩みのことがありましたら、ぜひ当院へご相談ください。