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メディカルノート2022.04.21

マウスピースで歯列矯正(インビザライン)|メリット・デメリット、費用と期間を解説

マウスピースで歯列矯正できるインビザラインは、年々、人気が高まっている矯正法です。従来のワイヤー矯正にはないメリットがたくさんあり、快適に歯並びを治したい方には魅力の大きい装置となっています。今回はそんなインビザラインのメリットやデメリット、治療にかかる費用や期間についてわかりやすく解説します。

▼マウスピース矯正(インビザライン)のメリット・デメリット

インビザラインには、次に挙げるようなメリットとデメリットがあります。

メリット1 装置が目立ちにくい

マウスピース矯正(インビザライン)では、透明なポリウレタン製のマウスピースを使用することから、矯正装置が目立ちにくいです。近距離で口元をしっかり見ない限り、矯正中であることに気付かれにくいのが大きな特長です。矯正を受けている間も見た目を良くしたいという方には強くおすすめできます。

メリット2 食事、歯磨きは普段通りにできる

マウスピース矯正(インビザライン)のアライナー(=マウスピース)は、食事や歯磨きの際に取り外していただきます。そのため、矯正中だからとって食事に制限がかかることはありません。矯正を始める前と同じように、好きなものを食べられます。歯磨きもしやすく、虫歯・歯周病のリスクを抑えられます。

メリット3 痛みが比較的少ない

マウスピース矯正(インビザライン)で歯を動かす際には、比較的弱い力をかけます。歯にかかる圧力も弱くなるため、矯正に伴う痛みも少ないのです。だからといって歯が移動しにくいというわけではありませんのでご安心ください。インビザラインのアライナーは1枚で0.25mm程度、歯を動かすことが可能です。

メリット4 違和感、異物感が少ない

マウスピース矯正(インビザライン)のアライナーは、厚さが0.5mm程度しかありません。歯の部分だけを覆い、患者様それぞれの歯列にフィットするよう設計されているので、装着時の違和感・異物感が極めて少なくなっています。これもまたインビザライン快適な矯正法といわれる理由のひとつです。

メリット5 通院頻度が少ない

一般的な歯列矯正では、ワイヤーの調整などを行うために、毎月の通院が必要となります。一方、インビザラインは装置の調整が不要で、すべてのマウスピースが最初に完成しているため、それほど高頻度に通院する必要はありません。基本的には2ヶ月に1回くらいの通院で矯正を進めることができます。
留学中もアライナーを留学先へ持って行くことができ、来院の頻度はあらかじめ可能な時期に決めておくこともできます。

デメリット1 装着時間は自分で管理しなければならない

マウスピース矯正(インビザライン)は、患者様ご自身で自由に取り外せる装置です。食事や歯磨き以外の時でも、口元をスッキリさせたい時にアライナーは取り外せます。ただし、最低でも1日20時間は装着しないと、適切な矯正効果が得られなくなるため注意が必要です。装着時間の自己管理が難しい人は、固定式の矯正装置も視野に入れた方が良いかもしれません。

デメリット2 適応できないケースもある

マウスピース矯正(インビザライン)は、歯並びを快適に治せる治療法ですが、決して万能ではありません。大きく倒れてしまっている歯を起こさなければいけない場合や抜歯をして歯を大きく移動させるようなケースなどには向かないこともあります。とはいえ、技術も年々進歩しており、適応範囲も広がっていますので、快適な方法で歯列矯正を受けたいという方は、お気軽に当院までご相談ください。

デメリット3 アライナー装着中に飲めるのは水だけ

アライナーを装着中、口にできるのは「水」だけです。コーヒーや紅茶、清涼飲料水などを口にする際には、アライナーを外さなければなりません。マウスピース矯正(インビザライン)のアライナーを装着したまま色素の濃い飲み物や砂糖が入っている飲み物を口にすると、歯とのすき間にそれらが停滞してしまいます。その結果、歯の着色や虫歯・歯周病のリスクを上昇させます。

▼ワイヤー矯正との違い

歯列矯正を検討されている方の中には、マウスピース矯正(インビザライン)とワイヤー矯正、どちらを選択しようか迷われる方もいらっしゃると思います。ここでは、マウスピース矯正(インビザライン)とワイヤー矯正の違いを説明していきます。

(インビザラインとワイヤー矯正の違いについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひご覧ください。「インビザラインとワイヤー矯正、どっちがいいの?メリット・デメリットを比較して解説」

1 装着様式の違い

ワイヤー矯正は固定式の装置で、マウスピース矯正(インビザライン)は着脱式の装置です。それぞれに一長一短があるため、どちらが優れているかは一概には言えないところがあります。

インビザラインは、アライナーを自分で取り外せるという点はメリットではありますが、自分で管理する必要があるということでもあります。1日20時間以上の装着時間を守り、1~2週間ごとにアライナーを交換する必要があるため、装着時間やマウスピースの管理を自分で行う必要があるのです。

一方、ワイヤー矯正は矯正装置を取り外すことはできませんが、装着時間が足りないということは起こらず、矯正装置の調整は歯科医師が行います。そのため、自分で管理する必要はありません。

2 見た目の違い

見た目は、マウスピース矯正(インビザライン)の方が優れていると言えます。ワイヤー矯正は、デコボコとしたブラケットと金属製のワイヤーがとても目立ちます。

3 ケアの方法の違い

マウスピース矯正(インビザライン)のアライナーは、口腔内から取り外して丸ごと洗浄することが可能です。固定式のワイヤー矯正は、通常の歯ブラシに加え矯正用歯ブラシや歯間ブラシなどを駆使して、毎食後念入りにケアしなければ汚れが残ってしまいます。

4 矯正中のトラブルの違い

ワイヤー矯正では、ブラケットが外れたり、ワイヤーが粘膜を傷つけて口内炎ができたりするなど、さまざまなトラブルが起こり得ます。そのため、1ヶ月のうちに何度か通院しなければならなくなることも珍しくありません。マウスピース矯正(インビザライン)のアライナーは極めてシンプルで、装置によるトラブルは起こりにくいです。

▼市販のマウスピースとの違い

マウスピース矯正(インビザライン)に必要な費用や期間を知り、市販のマウスピースでは歯列矯正できないのだろうかと考えたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

確かに歯科医院でのマウスピース矯正(インビザライン)には費用も期間も必要になりますが、ネットなどで購入できる市販のマウスピースとは、矯正の効果は雲泥の差でしょう。歯科医師としては、市販のマウスピースはあまりおすすめできません。

市販のマウスピースは既製品

当然ですが、市販されているマウスピースは既製品です。市場に流通しやすいよう、同じ形をしたものが販売されています。これはオーダーメイドのマウスピースを使用するマウスピース矯正(インビザライン)との決定的な違いです。

歯科医師の検査・診断の有無

歯並びの乱れを治す歯列矯正は、医療行為の一種です。そのため、歯の専門家である歯科医師が検査・診断を行い、適切な治療計画を立てた上で進めていく必要があります。市販のマウスピースには、そうしたプロセスが一切ありません。

▼マウスピース矯正(インビザライン)の費用

マウスピース矯正(インビザライン)の費用は、選択するシステムによって異なります。

当院の場合、歯並び全体を治すマウスピース矯正(インビザラインフル)の費用は79~90万円程度、部分的なマウスピース矯正(インビザラインGO)の費用は40万円程度となっています。その他、検査・診断料や保定処置でも別途、費用が発生します。

▼マウスピース矯正(インビザライン)の治療期間

マウスピース矯正(インビザライン)の治療期間は、症例によって変わります。

例えば、前歯の歯並びだけを治す部分矯正なら、3~12ヶ月程度で完了することが多いです。歯並び全体を治す場合は、1~3年程度の期間を要します。

上述したように、マウスピース矯正(インビザライン)のアライナーでは、1枚当たり0.25mm程度の歯の移動が可能であるため、治療効果を実感できるようになるには、2~3ヶ月かかります。人によっては半年くらいかかることもありますので、その点は個人差が大きいです。

まとめ

今回は、マウスピース矯正(インビザライン)について解説してきました。従来の矯正法とは異なる点が多いため、マウスピース矯正を検討中の方は、メリットだけでなくデメリットも含めた特徴をしっかり把握することが大切です。

インビザラインについてさらに詳しく知りたい方は、お気軽に当院までご相談ください。ご相談料は無料となっております。

当院の矯正歯科のページには、インビザラインのメリットの他に治療の流れと費用についても記載しております。
ぜひご覧ください。「矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)

メディカルノート2022.04.21

歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴と動きにくい原因を解説

歯列矯正は比較的長い治療期間を要するため、できるだけ早く終わらせたい、と希望される方が多いです。歯並び全体を整える治療では、2~3年かかることも珍しくないことから、少しでも歯を早く移動させたいと思う気持ちはよく理解できます。

ただ、歯の移動のしやすさというのは、個人によって大きく変わることから、コントロールできない部分も多いことを知っておいてください。

今回は、歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴と動きにくい原因をわかりやすく解説します。

▼歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴

成長期の子供

矯正治療は“子供の頃に受けた方が良い”という話をよく耳にしますよね。これはある意味で正しいと言えます。小児矯正では、成長する力を利用して、顎の幅を広げたり、前後的な長さを伸ばしたりすることが可能なのです。

当然ですが、成長期が完了した年齢になると、そのような矯正を行うことは不可能となります。また、歯並びの乱れを細かく整える「歯列矯正」においても、若い人の方が有利と言えます。それは若い人の方が新陳代謝が優れているからです。

(当院では小児矯正も可能です。お子さまの歯並びが気になりましたら、まずはご相談ください。当院の小児矯正については、こちらをご覧ください。「矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)」)

・新陳代謝が良いとなぜ歯が動きやすいの?

私たちの歯は歯槽骨(しそうこつ)と呼ばれる硬い骨に埋まっています。それを人為的に動かすのが歯列矯正ですが、とにかく強い力をかければ良いというものではありません。早く歯を動かしたいからといって、極端に強い力をかけると歯が折れたり、抜けたりします。

そこで重要となるのが「骨のリモデリング」という現象です。歯を安全に動かすためには、骨の吸収と再生がバランス良く起こる必要があるのです。その際、関係するのが新陳代謝です。新陳代謝が活発な若い人ほど、骨のリモデリングも起こりやすくなり、歯もスムーズに移動していきます。

歯並びの症状が軽い

歯並びや噛み合わせが悪い状態を歯列不正(しれつふせい)や不正咬合(ふせいこうごう)と言います。そうした歯列不正や不正咬合の症状が軽いと、矯正治療が完了するのも早くなります。

ちなみに、歯列不正・不正咬合の重症度というのは、一目見て判断できるものではありません。精密な検査を行った上で歯科医師が診断を下すものなので、自己判断はせず、まずは専門家に相談しましょう。

▼歯列矯正で歯が動きにくい要因

歯列矯正で歯が動きにくい場合、次に挙げるような要因が背景に隠れていることが多いです。

舌癖がある

舌を前方に突き出す「舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)」や舌を歯列の一部分に押し付ける癖などがあると、歯が動きにくくなります。矯正装置によって適切な矯正力が働いていたとしても、舌の力によってそれが邪魔されるからです。

そのため舌癖がある人は、矯正前に改善しておくのがベストといえます。矯正装置による違和感や歯の移動に伴う痛みで舌癖が出てしまうこともありますので、矯正中の方は普段から注意するようにしましょう。

噛む力が強い

私たちが噛む力はとても強いです。男性なら60~100kg程度の力が発生するため、歯に与える影響も大きくなります。特に矯正中は噛み合わせが安定しないので、特定の歯や顎の骨に過剰な負担がかかり、歯の移動を妨げることがあります。歯ぎしりや食いしばりといった悪習癖も歯の移動を遅らせる原因になります。

歯と骨が癒着する「アンキローシス」

上述したように、歯は歯槽骨という硬い骨に埋まっているのですが、厳密には「歯根膜(しこんまく)」という軟らかい組織が周りを覆っています。歯根膜は歯にかかる圧力を緩和するクッションのような役割を担った組織です。

何らかの理由でその歯根膜を介在せず、歯と骨が直接、結合する現象を「アンキローシス」といいます。アンキローシスが起こると、歯の移動が妨げられます。しかし、矯正治療が不可能というわけではありませんので、ご安心ください。

▼歯列矯正の治療期間

歯列矯正の治療期間は、歯並びの状態や矯正する部位、選択する治療法などによって変動します。

マウスピース矯正(インビザライン)の治療期間

マウスピース矯正の治療期間は、全体矯正で1~3年、部分矯正で3~12ヶ月程度です。治療期間に幅があるのは、ケースによって歯を移動する距離などが異なるからです。

歯を移動する動的治療が完了したら、後戻りを防止するための保定処置へと移行します。リテーナーと呼ばれる装置を用いて、歯の位置を固定する処置で、動的治療と同程度の期間を要します。

ワイヤー矯正の治療期間

マルチブラケットと金属製のワイヤーを用いるワイヤーもマウスピース矯正と同様、全体矯正で1~3年、部分矯正で3~12ヶ月程度の期間を要します。保定に関しても、基本的にはマウスピース矯正と同じです。

▼歯列矯正を早く終わらせるためにできること

ここまで、歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴と動きにくい原因について解説してきましたが、歯列矯正を早く終わらせるためにできることがありますので、解説していきます。

歯科医院選びが重要

歯列矯正は、歯科の中でも極めて専門性の高い分野です。歯科医師免許を持っていれば誰でも矯正治療を行えるのですが、得られる結果はそれぞれの歯科医師の技術や経験、知識によって大きく変わります。

歯列矯正を正確かつ早く終わらせたい人は、歯科医院選びを慎重に行いましょう。以下に挙げるポイントに配慮することで、より良い歯科医院を見つけやすくなります。

・歯列矯正の診療実績が豊富

歯科医師の技術は、経験を積むことによって向上していきます。歯列矯正の診療実績が豊富であれば、いろいろな症例に当たっている可能性も高く、歯を効率良く移動する方法も知っている可能性は高いでしょう。もちろん、診療実績の数がすべてではありませんが、多いに越したことはないのです。

・先進の設備が整っている

歯科医師の技術によって歯列矯正の効率を上げられる範囲には限界があります。そこでもうひとつ着目していただきたいのが歯科医院の設備です。

例えば、インビザラインなら、iTero(アイテロ)のような光学3Dスキャナーや専用のシミュレーションソフトを導入することで、矯正治療の精度や速度を向上できます。そうした先進の医療機器は、歯列矯正を早く終わらせることに大きく寄与します。

歯科医師の指示に従う

歯列矯正を早く終わらせる上で最も重要なのは、歯科医師の指示に従うことです。インビザラインであれば、

「1日20時間以上という装着時間を厳守する」
「マウスピースを適切なスケジュールで交換する」
「歯や装置に異常が認められたら必ず主治医に連絡する」

こうしたルールは、治療前に歯科医師から説明があるかと思いますので、その指示に従うようにしてください。ちなみに、矯正治療中に虫歯になると、治療期間が大きく延長されることがありますので十分ご注意ください。

まとめ

説明してきたように、歯の動きやすさは人によって差があります。今回ご紹介した歯列矯正の治療期間はあくまで目安であり、それぞれの状況によって前後する点にご注意ください。

矯正治療を早く終わらせたいというお気持ちは分かりますが、そのためのスペシャルな方法があるわけではなく、地道ですが装着時間などの治療のルールを守ることが何より重要です。

当院でも光学3Dスキャナーとシミュレーションソフトを導入しております。歯列矯正をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

当院の矯正歯科については、こちらのページをご覧ください。「矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)

 

 

メディカルノート2022.03.25

矯正で抜歯が必要になるケースと理由を解説|抜歯のメリット・デメリットも

歯列矯正を行う場合、抜歯が必要になるケースと抜歯が不要のケースの2つに分かれます。矯正の抜歯では、虫歯や歯周病になっていない健康な歯を抜くことになるので、できることならば避けたいものですよね。そこで今回は矯正で抜歯が必要になる理由やケース、抜歯に伴うメリットとデメリットについてわかりやすく解説します。

▼なぜ矯正で抜歯が必要なのか

矯正の抜歯は「スペース不足」が主な理由

矯正治療でなぜ抜歯が必要になるかは、歯並びが悪くなる理由を考えるとすんなり理解できます。例えば、歯列がデコボコになっている乱ぐい歯(=叢生:そうせい)は、主に「スペース不足」が原因でそのような状態に陥っているのです。

私たちの永久歯は、親知らずを除くと全部で28本生えてきますが、あごの骨の長さが短かったり、幅が狭かったりすると、きれいな歯列のアーチ(歯並びを上から見た時にU字型に緩やかなカーブを描く形)を形成するのは難しくなりますよね。標準よりも狭いスペースに28本の歯を無理やり詰め込もうとするので、歯列からはみ出る歯が出てきます。その結果、デコボコとした歯並びになるのです。

歯の大きさ・数の異常も要注意

スペース不足が生じるのは、あごの骨の異常だけではありません。歯が標準よりも大きすぎたり、数が多かったりすると、あごの骨が正常であってもスペース不足が生じます。“歯の数の異常”というのは、「過剰歯(かじょうし)」などが該当します。上述したように、永久歯は全部で28本生えてくるのですが、人によっては29~30本生えてくることもあるのです。それは親知らずとはまったく別の歯です。歯の本数が増えれば、その分だけスペースが不足してしまいますよね。

▼矯正で抜くことが多い歯

小臼歯(前から4~5番目の歯)

歯列矯正のために歯を抜く処置を「便宜抜歯(べんぎばっし)」といいます。“便宜上、必要となる抜歯”なので、虫歯や歯周病といった問題を抱えていなくても抜歯対象となる点に注意が必要です。

標準的な歯列矯正では「小臼歯(しょうきゅうし)」を抜くことが多いです。小臼歯は前から4~5番目の歯で、奥歯に分類されますが、歯列全体の審美性・機能性に与える影響はそれほど高くはありません。実際、小臼歯を抜いて歯列矯正を進めても、見た目や噛む機能が著しく低下することはないのです。
ちなみに小臼歯には、前から4番目の「第一小臼歯」と前から5番目の「第二小臼歯」の2種類がありますが、前歯部の歯並びの乱れが多い場合は前者、奥歯の歯並びの乱れが多い場合は後者を抜くのが一般的です。

親知らず(一番後ろの奥歯)

親知らずが生えている、あるいは歯茎の中に埋まっていて、歯並びの乱れに関係している場合は、抜歯することが多いです。歯列の一番後ろに控えており、ケースによっては手前の歯を圧迫していることもあります。また、スペース不足の原因になっていることも多く、抜歯の対象となりやすいです。

▼矯正で抜歯をするメリット・デメリット

矯正で抜歯をすると、以下に挙げるようなメリットとデメリットを伴います。

メリット

矯正で抜歯する最大のメリットは、不足したスペースの確保です。特にスペース不足が著しいケースでは、抜歯以外でその問題を解決するのが困難です。

外科矯正によってあごの骨を切除する方法もありますが、心身への負担が極めて大きいため、あまりおすすめできません。その他、噛み合わせが改善しやすくなるというメリットもあります。

デメリット

歯や歯周病になっていない健康な歯を抜くことに、強い抵抗を感じる方は少なくありません。結果的に、お口の健康維持・増進に寄与するのですが、気持ちの整理に少し時間がかかるかもしれません。

また、抜歯の際には麻酔を作用させるので痛みを感じることはありませんが、抜歯後、少しあごが腫れたり、痛みが生じたりすることがあります。そうした症状も歯科医師から処方される鎮痛剤や抗炎症剤によって軽減できますのでご安心ください。

▼抜歯しない場合の対応方法

スペースが不足しているケースでも、抜歯を避ける方法はいくつかあります。

方法1 歯を削る(=IPR)

スペース不足がそれほど深刻ではないのなら、歯の側面を少しずつ削る「IPR」という処置で対応できます。歯を削る量はほんのわずかなので、施術後、虫歯になりやすくなったり、歯の寿命が縮まったりすることはありません。

方法2 奥歯を後退させる

大臼歯と呼ばれる奥歯を後方へと移動することで、新たなスペースを作ることが可能です。この処置自体、簡単なものではないのですが、どうしても抜歯を回避したいという方にはご提案させていただくことがあります。

方法3 前歯を前方に移動する

前歯を前方に移動することでも、足りないスペースは補えます。ただし、前歯が内側に倒れ込んでいるケースにしか適応できない方法ですので、あまり一般的ではありません。

方法4 歯列を側方に拡大する

歯列の横幅を広げることでもスペースは確保できます。この処置もあくまで歯の傾斜や位置を変えるだけなので、スペース不足を根本から改善できるわけではない点にご注意ください。

▼矯正で抜歯をする場合のよくある疑問

Q.矯正のために抜歯をした場合、どれくらいの期間で隙間が埋まるのか?

A.小臼歯を抜歯した場合は1年から1年半ほどかかります。

歯列内に欠損部がある状態というのは、あまり見た目が良くありません。そのため、矯正治療のために抜歯をするのは良いけれど、隙間が埋まるまでの期間が長そうで不安、と心配されている方はたくさんいらっしゃいます。

確かに、矯正のために抜歯をした場合は、人工歯で欠損部を補うことはしないため、一時的に口元の審美性が低下してしまいますが、小臼歯であれば、それほど目立つことはありません。ちなみに、第一小臼歯や第二小臼歯を抜歯した場合、隙間が埋まるまでには1年から1年半ほどかかります。歯というのは1ヶ月に0.5~1.0mm程度しか動かすことができないので、隙間が埋まるまでにもある程度の期間を要するのです。

Q.抜歯して矯正した場合、顔つきが変わるのでは?

A.抜歯の有無にかかわらず、歯列矯正によって顔つきは変わる可能性があります。(抜歯だけで顔つきが変わることはありません)

歯列矯正をすると、口元がすっきりしたり、Eラインが整ったりするなど、顔つきが変わることがあります。ただし、良い意味での変化なので、あまり心配する必要はありません。不足しているスペースを補える分、歯列のアーチから外側に飛び出している歯を正常な位置に移動できるからです。

例えば、上の前歯が前方に飛び出している出っ歯は「口ゴボ」と呼ばれる症状が認められます。口元がボコっと膨らんだ状態で、それをコンプレックスにしている方は少なくありません。そのような症例では、抜歯によって前歯の傾斜や位置の異常が改善され、口元がすっきりすることがあります。もちろん、抜歯をしたからといってすべてのケースで顔つきが変わるわけではありませんので、その点はご注意ください。

まとめ

このように、歯列矯正ではスペース不足や歯の大きさ・数の異常などが理由で、抜歯が必要となることが多いです。健康な歯を抜くことに不安を感じるかもしれませんが、メリットの方が大きい場合に限り、治療計画に抜歯が盛り込まれます。その点も理解した上で矯正相談などに臨むと、より良い歯列矯正を受けやすくなるかと思います。矯正の抜歯に関して不安な点、疑問に思う点がありましたら、お気軽に当院までご相談ください。

当院では、出来る限り抜歯しない方針ではありますが、歯を並べるスペースを確保するため抜歯をすることもございます。また、インビザラインでは、抜歯した場合と抜歯しなかった場合のシミュレーションをご確認いただくことも可能です。

こちらのページ「矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)」にインビザラインや抜歯についても記載しておりますので、ぜひご覧ください。

メディカルノート2022.03.25

【インビザラインで後悔しないために】理解するべきリスクやトラブルと6つの対策方法

ひと昔前まで、歯並びの乱れを整える「歯列矯正」は、敷居の高い歯科治療でした。とくにマルチブラケットを用いたワイヤー矯正(歯ひとつひとつにブラケットという装置を接着し、ワイヤーを通して矯正する方法)は、装置が目立ちやすいだけでなく、食事に制限がかかったり、虫歯になりやすかったりするなど、治療に伴うデメリットが多く、なかなか矯正治療に踏み出せない方もいらっしゃったことでしょう。そこで人気が高まってきたのが「インビザライン」です。

目立ちにくい、食事がしやすい、虫歯になりにくいという特徴のマウスピース矯正は、ワイヤー矯正の欠点を見事に克服できているだけでなく、治療の結果はもちろんのこと、治療の過程まで満足度が高い矯正法として有名です。ただし、インビザラインにもリスクやトラブルのデメリットがあることを忘れてはいけません。今回はそんなインビザラインで後悔しないためにも、事前に理解しておくべきリスクやトラブルと6つの対策方法をわかりやすく解説します。

▼インビザラインのリスクやトラブル

インビザライン矯正には、次に挙げるようなリスクやトラブルが発生する可能性があります。ひとつずつ解説していきます。

・思ったとおりの歯並びにならないことがある
・治療期間が当初の想定より長くなることがある
・食事が気軽にできない
・マウスピース以外の装置(パーツ)を使うことがある
・インビザラインを適応できない症例もある

1 思ったとおりの歯並びにならないことがある

インビザラインはシステム化された矯正法ですが、歯科医師の技術や知識、経験に左右される部分もかなりあります。そのため、技術の低い歯科医師に任せると、仕上がりに大きな差が出てしまうのです。検査から診断、治療計画の立案、歯の移動のシミュレーションに至るまで、そのほとんどをコンピューターが担っているように見えることもあり、患者さまには“どの歯科医師が担当しても同じ”と思われがちですが、実際はそうではありませんのでご注意ください。

インビザラインの診療実績が乏しいと、思った通りの歯並びにならない可能性も十分あり得ます。カウンセリングや治療説明が不十分な場合でも、理想とする歯並びのイメージを歯科医師と患者さまの間で共有できず、思った通りの歯並びにならなかったと後悔されるケースがあります。こうしたトラブルは、インビザライン矯正の診療実績が豊富な歯科医師に治療を任せることで解消できます。

2 治療期間が当初の想定よりも長くなることがある

インビザラインによるマウスピース矯正を始めて、まず戸惑うのがマウスピース(=アライナー)の装着管理です。例えば、詰め物や被せ物は歯科医院で装着してもらったら、その後の管理は比較的楽です。基本的には天然歯と同じようにケアすることで、正常な状態を保てます。ワイヤー矯正のマルチブラケット装置も固定式なので、装着を自分自身で管理する必要はありません。

一方、インビザラインのマウスピースは患者さまご自身で装着の管理をしていただきます。1日20時間以上、マウスピースを装着しないと、治療期間が当初の想定よりも長くなることがありますのでご注意ください。「20時間」というのはあくまで下限であって、装着時間が長くなればなるほど、矯正の効果も維持しやすくなります。ですから、原則的には食事と歯磨きの時以外は装着するのが望ましいです。

3 食事が気軽にできない

インビザラインのマウスピースは、食事の時に“外せる”というよりは、“外さなければならない”といった方が正確かもしれません。マウスピースを装着したまま食事をすると、装置が破損してしまいます。インビザラインでは、極めて薄いポリウレタン製のマウスピースを使用することから、噛む力が加わることで簡単に変形したり、割れたりします。それなら「ドリンクは問題ないのでは?」と思われるかもしれませんね。

確かに、純粋な「水」であればマウスピースを装着したまま飲んでも問題ありません。けれども、砂糖が含まれていたり、コーヒーのような色素が豊富に含まれた飲み物であったりすると、虫歯や歯の着色を招いてしまいます。歯とマウスピースとの間には、すき間があるので液体が入り込み、そこで停滞します。このことを知らずにインビザラインを始めて後悔してしまう人はたくさんいらっしゃいます。

4 マウスピース以外の装置(パーツ)を使うことがある

インビザラインのメリットは「シンプル」であることです。厚さ0.5mm程度のマウスピースは、透明で歯列にフィットするように作られています。必要に応じて取り外すことができ、矯正期間中も不便や不自由を感じる機会が大きく減ります。ただ、治療計画の内容によっては「アタッチメント」と呼ばれるパーツを設置することがある点にご注意ください。

アタッチメントとは、歯の表面に接着するレジン製の突起物です。歯と同じ色をしていて目立ちにくく、サイズも極めて小さいので、大きな不快感が生じることは稀ですが、固定式のパーツであることから歯磨きの際に邪魔となります。また、マウスピースとの密着性を高めるため、歯の移動に伴う痛みや不快感が少し強くなることもあります。ただし、アタッチメントは一時的に装着するパーツであり、役割を終えたらすぐに撤去します。アタッチメントの装着および撤去で歯が傷つくことはありません。

5 インビザラインを適応できない症例もある

インビザラインによるマウスピース矯正は、ワイヤー矯正ほど適応範囲が広くありません。便宜抜歯(べんぎばっし)(矯正治療において健康な歯を抜くこと)を行って歯を大きく移動させるようなケースは、ワイヤー矯正の方が適している場合があります。また、重度の歯周病にかかっている場合は、インビザラインに限らずワイヤー矯正でも治療することが難しいです。

▼インビザラインで後悔しないための対策方法

インビザライン矯正で後悔しないためには、次の6つのポイントに着目することが大切です。

対策1 治療ルールは必ず守る

インビザラインで歯列矯正するのであれば、マウスピースを1日20時間以上装着しなければなりません。「1日くらいならマウスピースを着けなくても大丈夫」「18~19時間装着すれば十分だろう」といった認識でいると、歯が予定通り動かないどころか、後戻りを始めてしまいます。ですから、インビザラインによる歯列矯正を成功させたいのであれば、マウスピースの装着時間は厳守する必要があります。

対策2 マウスピース装着中は「水」だけ口にする

前述したように、マウスピース装着中に水以外の食品を口にするとさまざまなトラブルを引き起こします。これも「コーヒーや紅茶くらいならいいだろう」と軽く考えていると、歯の着色を招いたり、場合によっては虫歯が誘発されたりしますので、マウスピース装着中は「水」だけ口にするようにしてください。

対策3 虫歯や歯周病にならないように気をつける

インビザライン矯正は、ワイヤー矯正よりも虫歯・歯周病リスクが低いです。これは歯磨きの際に装置を取り外せるからです。そこで疎かにしがちなのがマウスピースのケアです。歯磨きだけ一生懸命行っていても、マウスピースのケアを怠ってしまったら虫歯・歯周病のリスクは高まります。ですから、インビザライン矯正中は「お口」と「マウスピース」両方のケアを徹底するよう努めましょう。そうすることで矯正期間中の虫歯・歯周病リスクも低減できます。

対策4 信頼できる歯科医院を選ぶ

インビザライン矯正をお願いする歯科医師・歯科医院を選ぶ際には、これまでの診療実績にも注目してください。過去にたくさんのインビザライン症例に当たっている歯科医師は、自ずと技術力も高くなっています。インビザラインに関する知識も豊富であり、いろいろな症例に対応できます。カウンセリングが丁寧な点も重要です。

対策5 違和感があれば歯科医院に相談する

インビザラインのマウスピースやお口の粘膜、歯などに違和感が生じたら、すぐに歯科医院に相談しましょう。装置や口腔内に何らかの異常が生じているかもしれません。自己判断でそのまま放置すると、治療期間が延長するだけでなく、治療そのものが失敗に終わってしまうかもしれません。

対策6 保定は歯科医師の指示に従い必ず行う

インビザラインによる歯列矯正でも、矯正治療の後の保定処置は必ず必要です。保定は動いた歯を固定させるために必須です。保定を怠ると後戻りが生じてしまいます。インビザラインで後悔しないためにも、保定は歯科医師の指示に従って必ず行うようにしましょう。

まとめ

このように、インビザラインにはメリットとデメリットの両方が存在しています。インビザラインで後悔しないためには、メリットだけでなく、デメリットにもきちんと目を向けることが大切です。インビザラインに伴うリスクやトラブルは、いろいろな方法で解消することが可能なので、気になる方はお気軽に当院までご相談ください。

当院の矯正歯科については、こちらのページ「矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)」に記載しておりますので、こちらもぜひご覧ください。

メディカルノート2020.02.27

八重歯の治療

八重歯の歯並び

上の犬歯が八の字に見えるように生えている状態です。上の犬歯の先端が外側を向き、生える位置が高い位置にあることがあります。上下の犬歯はすり合わさるように動くことで咬み合わせをコントロールしますが、八重歯の状態ではできません。

八重歯の原因

永久歯が生えるときに犬歯の生えるスペースが少なくなっていた可能性があります。乳歯が早めに抜けてしまったり、顎の大きさが小さいなどの原因が考えられます。

八重歯の治療法

矯正治療では歯列の幅を拡げるようにして、犬歯の本来生えるスペースを獲得するようにします。前歯だけでの動きでは犬歯を誘導できないときは奥歯を後方に動かすことでさらに、スペースを作ることもあります。その場合、治療期間が長くなる傾向にあります。

メディカルノート2020.02.25

反対咬合(受け口)の治療

反対咬合(受け口)の歯並び

下の顎が上の顎を覆うような状態を言います。受け口、下顎前突と言うこともあります。下の前歯が上の前歯よりも前にあるので、前歯で咬みきることが難しいです。また、発音に障害が出ることもあります。

反対咬合(受け口)の原因

歯にも問題があることもありますが、骨格的に問題があることも多いです。骨格の問題は遺伝が関係していることも多いです。上の顎が小さい場合、下の顎が大きい場合どちらでも反対咬合は起きる可能性があります。

反対咬合(受け口)の治療法

前歯の反対咬合を治すために、上の前歯を唇側へ、下の前歯を舌側へ傾斜することで、前歯の咬み合わせを改善します。それだけでは前歯が咬み合わさらないときは、奥歯を圧下させて咬み合わせの高さを下げるようにします。これで前歯が咬み合わさるようになります。歯の移動だけでは十分な改善が見られないときは、外科手術を併用することも考えます。

メディカルノート2020.02.22

ディープバイト(過蓋咬合)の治療

ディープバイトの歯並び

前から見たとき、歯並びは悪いように感じないことがあります。それは上の前歯はきれいな歯並びをしていることもあるからです。しかし、上の前歯に隠れて下の前歯はほとんど見えない状態になるのがディープバイトです。咬み合わせが低くなっているので、下の前歯が上の顎にあっていることもあります。

ディープバイトの原因

歯の問題で起こる場合として、奥歯の咬み合わせが低くなっているまたは前歯が挺出していることが考えられます。永久歯が生える過程で、通常の場合と違ったプロセスで歯が萌出した可能性が高いです。
骨格的な問題で起こる場合、上下の顎の大きさがアンバランスになっていたと考えられます。骨格的な問題は遺伝的に起こることも多いです。
習慣的な要因で下の顎が奥まってしまうこともあります。頬杖をつく習慣があった場合などは顎の関節に負担がかかり、顎が後退することもあります。

ディープバイトの治療法

主に矯正治療では奥歯の咬み合わせの高さを上げ、前歯を圧下するように力を加えます。奥歯の咬み合わの高さを上げるために、奥歯を垂直方向に軸を起こしながら引っ張り出すような力を加えます。結果として、下の前歯が見えてくるようになります。
骨格的な問題が大きい場合、手術による改善をすることもあります。
習慣的な問題がある場合、矯正治療など改善しても後戻りの原因になるので、習慣的な要因をなくすように意識を変える必要があります。

メディカルノート2020.02.21

オープンバイト(開口・開咬)

オープンバイトの歯並び

意識をしないと口がポカンと開いてしまうことがあります。無理して口を閉じようとすると口元が突出した状態になります。上の前歯と下の前歯が咬み合わさらないので、前歯で食べ物を咬みきることができません。前から見たときに舌が見えることもあります。

オープンバイトの原因

習慣性の原因として、まず、舌の突出癖が考えられます。舌を前歯に押し付ける癖があると前歯が押し出されるように、唇側に傾斜してしまいます。舌の癖以外にもおしゃぶりや頬杖の影響もあります。
耳鼻科的に問題がある場合や鼻呼吸が難しいときに口呼吸が増えます。その結果、口の周りの筋肉がバランスを崩し、前歯に唇側からの抑える力が少なくなり、前歯が唇側に傾斜します。

オープンバイトの治療法

原因として、習慣性の要因も強いので、癖を改善することがとても重要です。 矯正治療では、前歯を内側に閉じるようにすることで、唇の突出感を軽減できます。オープンバイトが過度の場合、前歯の挺出と奥歯の圧下を加えることがあります。前歯を引っ張り出して、前歯を咬ませるようにします。奥歯を押し下げて前歯を咬ませるようにすることもあります。

メディカルノート2019.12.21

マウスピース矯正(インビザライン)でも歯根吸収は起きる?

歯根吸収は矯正治療の偶発症として起こることがあります。矯正治療で歯を動かすと根の先が吸収されて短くなる現象です。

原因はさまざまにあると考えられています。歯を押し下げる動きや内側に回転させるような動きをすると、歯根吸収は起きやすい傾向にあるとされています。また、根の治療をしてある歯やぶつけたことのある歯は、通常の歯より歯根吸収を起こしやすい傾向にあります。特に歯の揺れが大きくなっているなどなければ、問題はないでしょう。

ワイヤー矯正に比べて、マウスピース矯正(インビザライン)は歯根吸収は起こしにくいようです。まだ、正確なデータがないのが現状ですが、マウスピース矯正(インビザライン)はワイヤー矯正に比べてかかる力が弱く、移動量が少しずつなことも影響しているのではないでしょうか。

メディカルノート2019.12.19

マウスピース矯正(インビザライン)の作り直しはできますか?

マウスピース矯正(インビザライン)の治療中に合わなくなったらどうしたらいいのかという質問を受けることがよくあります。心配する必要はありません。

マウスピース矯正(インビザライン)では、シミュレーションを概ね5年間は作り直しをすることができるからです。治療計画通りに歯が動かなかったときには、作り直すことはよくあります。

マウスピースを順調に使い切ったときでも、あともう少しという希望があれば、マウスピースを追加することもできます。ご希望の歯並びをできる限り目指していきましょう。

ただ作り直す際に、型採り(スキャン)をその都度する必要があります。それを取り込んでシミュレーションを作り直す必要があるので、新しいマウスピース装置が届くまでに約1カ月程の時間を要します。