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メディカルノート2022.11.14

歯列矯正が保険適用される条件とは?費用を抑える方法を解説

矯正治療は原則として保険が適用されません。それは皆さんもよくご存知のことと思います。例外的に保険が適用されるケースもありますが、とても細かい条件が設けられており、ほとんどの人が当てはまらないのが現実です。

それでもやはり歯列矯正で保険が適用されるのはどんな症例なのか気になりますよね。今回は歯列矯正に保険が適用されない理由や適用される条件、矯正治療にかかる費用を抑える方法などをわかりやすく解説します。

▼なぜ歯列矯正は保険適用対象外なのか

現状、健康保険というのは「それを行わなければ健康が害される場合」のみに適用されます。虫歯や歯周病、失った歯などを放置すると、お口にさまざまなトラブルを引き起こすため、ほとんどの症例が保険適用となっています。一方、歯列矯正というのは、行わなくても健康な生活を送ることができるものとされているのです。

もちろん、歯並び・噛み合わせの異常を放置することで、たくさんのデメリットを被ることは間違いないのですが、そこまで健康保険で賄えるようにしてしまうと、国の予算がいくらあっても足りなくなります。そうした理由から歯列矯正は保険適用外となっているのです。ただし、一部の症例では歯列矯正でも保険が適用されることがあります。

▼歯列矯正に保険が適用される条件

歯列矯正に保険が適用される条件としては、以下の3つが挙げられます。

条件1 先天性の病気に由来する噛み合わせの異常がある

唇顎口蓋裂(しんがくこうがいれつ)やトリーチャ・コリンズ症候群、ダウン症候群など、厚生労働省が指定する59の先天性異常・疾患が原因で、噛み合わせに深刻な問題を抱えている場合は、歯列矯正に保険が適用されることがあります。

こうした症例の噛み合わせの異常を放置すると、お口や全身の発育にまで大きな悪影響を及ぼすため、適切な時期に歯列矯正を始めとした治療を受ける必要性が高いといえます。

(具体的な59の疾患については、こちらをご覧ください。日本矯正歯科学会「矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは」

条件2 前歯(永久歯)が3本以上生えてこないことで噛み合わせに異常がある

永久歯の前歯が何らかの理由で3本以上生えてこない場合は、歯列矯正に保険が適用されることもあります。具体的には、永久歯の数が先天的に不足しているケースと、歯茎の中に埋まって出てこないケースの2つが想定できます。

後者に関しては、「埋伏歯開窓術(まいふくしかいそうじゅつ)」という、埋まっている歯を人為的に引き出す手術を行う場合に限り、歯列矯正に保険が適用されます。

条件3 顎変形症による噛み合わせの異常がある

顎の骨の形や大きさなどの不具合から、噛み合わせにも異常が現れる病気を「顎変形症(がくへんけいしょう)」といいます。顎変形症による噛み合わせの異常は、歯列矯正のみで改善することは難しく、顎の骨を切除する外科手術も併用するのが一般的です。

注意:上記の3条件に当てはまる場合でも、厚生労働省の認可を受けた専門の医療機関による診断・治療でなければ、歯列矯正に保険は適用されません。

▼歯列矯正にかかる費用

このように、歯列矯正には保険適用される場合がありますが、あくまで例外的な症例であり、多くの方は自費診療で歯並びを治すことになります。そこで気になるのが歯列矯正にかかる費用ですよね。一般的な歯列矯正は、「部分矯正」と「全体矯正」の2つに大きく分けられます。

歯列を部分的に矯正する方法であれば、費用も比較的安く、400,000~500,000円程度です。上下の歯列全体を治す場合は、使用する装置によっても大きく変わりますが、全国的な相場としては900,000~1,000,000円程度となっています。

ちなみに、エムデンタル矯正歯科・用賀では、部分的なマウスピース矯正(インビザラインGo)を400,000円、全顎的なマウスピース矯正(インビザラインフル)を~790,000円で承っております。

当院の矯正治療にかかる費用については、こちらをご覧ください。エムデンタル矯正歯科・用賀「治療費について」

▼歯列矯正の費用を安く抑える方法

全額自己負担となる自費診療での歯列矯正は、それなりに高額な費用がかかりますが、負担を軽減する方法もいくつかあります。

方法1 医療費控除を利用する

意外にご存知ない方も多いのですが、歯列矯正は医療費控除の対象となります。1年間で支払った医療費が100,000円を超えた場合に申請できる制度で、歯列矯正はまず間違いなく該当します。

支払った医療費と所得に応じて、一定額の税金が還付されるため、歯列矯正を受けた際には必ず利用することをおすすめします。

(参考 国税庁「No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)」国税庁「No.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例」

方法2 デンタルローンで分割払いする

デンタルローンは、歯科治療に特化した立替払いサービスです。一般的なクレジットローンよりも金利が低く、分割の回数も多く設定できることから、毎月の返済額を安く抑えられます。

エムデンタル矯正歯科・用賀では「アプラス デンタルローン」に対応しておりますので、詳細について知りたい方は、いつでもお気軽にお問い合わせください。

高額療養費制度の対象は保険診療のみ

高額療養費制度とは、医療費の自己負担額が高額になった場合に、その負担を軽減してもらえる制度です。大きな病気をして入院したり、長期治療を受けたりしているケースで利用されている制度で、保険が適用される症例でのみ利用できます。具体的には、顎変形症の症例で外科手術を行う時などに利用可能となります。

▼まとめ

歯列矯正で保険が適用される症例は極めて限定的ですので、基本的には自費診療で受けることになります。ただ、ほとんどのケースでは歯列矯正で医療費控除が利用できますし、デンタルローンを活用することで毎月の返済額を安く抑えられます。

当院でもそのような方法を組み合わせて歯列矯正を受けている方がたくさんいらっしゃいますので、費用の面で不安がある場合でもお気軽にご相談ください。

当院では、インビザラインによる歯列矯正(マウスピース矯正)が可能です。詳しくは、こちらをご覧ください。「矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)」

メディカルノート2022.11.10

【インビザライン】22時間付けるの無理かもと心配な方へ|対処法を解説

透明なマウスピースを装着して歯並びを整えるインビザラインは、快適な矯正法として有名です。用賀のエムデンタル矯正歯科でもたくさんの方がインビザラインで歯並びをきれいに矯正されています。

ただ、インビザラインのマウスピースであるアライナーの装着時間に関しては、不安がある方も多いようです。

そこで今回は、マウスピース矯正の装着時間を守れるかどうか心配な方向けに、対処法などをご紹介します。

▼インビザラインとは

インビザラインとは、世界100ヶ国以上、1,200万人を超える人が利用しているマウスピース型矯正装置です。透明な樹脂製のマウスピースを装着し、適切な頻度で交換することで、出っ歯や受け口、乱ぐい歯といった歯並び・噛み合わせの異常を改善できます。

従来のワイヤー矯正とは異なり、好きな時に取り外せる装置であることから、快適である反面、マウスピースの装着時間は完全な自己管理という点に強いプレッシャーを感じる方も少なくないようです。「1日20~22時間以上の装着」というルールがあると、本当に守ることができるのか不安に思う方もいるでしょう。

▼装着時間を守らないとどうなる?

インビザラインのマウスピースの装着時間を守らないと、歯列に対して適切な矯正力がかからなくなります。その結果、歯が治療計画通りには動かず、矯正に遅れが出てきてしまうことも珍しくありません。特にマウスピースの交換直後に装着時間を守れないことが続くと、治療への悪影響は深刻になりますので十分にご注意ください。

装着時間を守れない状況が習慣化した場合、インビザライン矯正そのものが失敗に終わることもあり得ます。もちろん、マウスピースを作り直したり、治療計画を立て直したりすることでリカバリーできますが、その分、余計にお金や時間がかかってしまうため、そうした事態は可能な限り回避した方が望ましいです。

▼【インビザライン】装着時間を守るための対処法

インビザライン矯正でマウスピースの装着時間が守れるか不安な方のために、対処法をご紹介します。ひとつもしくは複数を組み合わせて実践することで、装着時間を守れるようになるかと思います。

対処法1 スマホのリマインダーやアラームを活用する

皆さん、スマホは常に手元にありますよね。朝目覚めた時から夜眠る直前まで手の届く場所にあるスマホでリマインダーやアラームを設定しましょう。スマホの画面ほど頻繁に見るものはなく、マウスピースの装着時間を管理する上では最適なツールといえます。

対処法2 歯磨きセット以外も持ち歩く

出先で食事をした時のために歯磨きセットを持ち歩く方は多いと思いますが、歯を磨く場所がないことも多々あります。また歯を磨く時間が無い時もあるでしょう。

応急的にはなりますが、そんな時にはマウスウォッシュや歯磨きシートを持ち歩いて、食後すぐにマウスピースをお口に戻すと、装着時間のロスを回避できます。

対処法3 外したマウスピースは専用のケースに入れる

何らかの理由でマウスピースを外した際には、必ず専用のケースで保管するよう習慣づけましょう。少しの間だからデスクやソファの上に置いておいても大丈夫だろうと油断していると、間違って捨てられたり、その上に座って破損してしまったりするため要注意です。

マウスピースの紛失や破損が起こると、当然ですが装着時間の不足を招きます。

対処法4 予備のマウスピースを持ち歩く

上述したような理由でマウスピースを紛失もしくは破損した場合は、マウスピースの装着をやめるのではなく、1つ前のマウスピースを代わりに装着するようにしましょう。

トラブルが起きた際のために、そうした柔軟な対処ができるように普段から予備のマウスピースを持っておくことも大切です。

▼【インビザライン】それでも装着時間を守れない場合

上述した対処法を実践してもマウスピースの装着時間を守れない場合は、以下の方法を試してみてください。妥協策ではありますが、矯正治療に深刻な影響を与えずに、マウスピースの装着時間を守りやすくなるはずです。

1 22時間ではなく20時間以上装着する

インビザラインのマウスピースは、1日22時間くらい装着できればベストですが、それが難しい場合は20時間以上でも大丈夫です。矯正の効果はやや低下するものの20時間以上であれば許容範囲といえます。「22時間」という目標があまりにも高く感じる場合は、確実に達成できる20時間にまで引き下げても問題はありません。

何よりも重要なのは、インビザラインのマウスピースを“少なくとも20時間は装着する”ことなのです。

2 マウスピース交換時期を延ばす

マウスピースの装着時間を守れない日が続いた場合は、歯の移動がスケジュール通りに進んでいないものとお考え下さい。当初の予定通りにマウスピースを交換しても、きつくて装着できなかったり、不適切な力が歯列にかかって強い痛みが生じたりすることでしょう。

そうしたケースでは、マウスピースの交換時期を延ばす必要があります。マウスピースの使用期間をどのくらい延長するかは担当の歯科医師と相談してください。

3 新しいマウスピースにした直後3日間は装着時間を必ず守る

インビザラインでは、マウスピースを交換した直後がとても重要となります。具体的には、マウスピースを交換してから3日間は装着時間を厳守するようにしてください。その3日間は、マウスピースの装着が困難となるような飲み会などのイベントを入れないようにしましょう。

4 歯磨きできない状況でもマウスピースを付けることを優先する

食後に歯磨きできないことでマウスピースの装着時間を守れないようであれば、マウスピースを付けることを優先してください。それによって虫歯や歯周病のリスクが上昇しますが、矯正治療が失敗するリスクを天秤にかけた場合は、前者を許容すべきだと判断できます。

もちろん帰宅した後など、歯磨きできる状況になれば、なるべく速やかに歯磨きするようにしてください。

5 歯科医師に相談する

マウスピースを20~22時間装着することがどうしても困難な方は、歯科医師に相談してみましょう。今回ご紹介した方法以外にも対策の仕方はありますので、遠慮せずに助言を求めることが大切です。

▼【インビザライン】装着時間に関するよくある質問

最後に、インビザラインのマウスピースの装着時間にまつわるよくある質問をいくつかご紹介します。

Q.1 1日つけ忘れたらどうなりますか?また、その場合はどうしたらいいですか?

1日つけ忘れたからといって、矯正治療に大きな影響が出るわけではありませんが、その分、次のマウスピースに交換する時期をずらした方が良いと言えます。特にマウスピースを交換した直後のつけ忘れには十分な注意が必要です。

Q.2 食べ歩きをしたいのですが、できないでしょうか?

食べ歩きをする際には、「マウスピースを外して、食べ終わったら歯を磨いて、マウスピースを装着する」ということを何度も行うのは現実的では無いでしょう。なるべく装着時間は守っていただきたいですが、矯正治療は長期間に及びますので、旅行やイベントなどを楽しめなくなると辛くなってしまいます。食べ歩きを楽しみたいのであれば、マウスピース交換直後の3日間は避け、食べ歩きの間の時間だけはマウスピースを外すという判断も良いでしょう。不安があれば、事前に歯科医師に相談してください。

また、インビザラインのマウスピースは比較的柔らかい素材で作られているため、装着した状態で食べ物を噛むと壊れてしまいます。マウスピースをしたまま、食事をするのはNGです。

Q.3 ジュースやコーヒーならマウスピースを外さなくても飲んで大丈夫ですか?

マウスピースの装着中は、原則として「水」以外のものを口にしないようにしてください。マウスピースと歯列の間には、わずかではあるもののすき間が存在しています。マウスピースを装着したままジュースを飲むとそのすき間に糖分が停滞し、虫歯の原因となります。また、コーヒーや紅茶は、マウスピースおよび歯への色素沈着が促されます。

▼まとめ

今回は、インビザラインで矯正治療を行う場合のマウスピースの装着時間について解説しました。1日22時間のマウスピース装着に自信が無いという方でも、対処法はいろいろありますので、まずはお気軽にご相談ください。

当院の矯正治療については、こちらのページで詳しく記載しておりますので、ぜひご覧ください。矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)

 

メディカルノート2022.10.18

インビザラインの治療期間はどのくらい?期間を延ばさないための注意点も解説

インビザラインは、見た目や装着感、日常生活への影響などの観点では文句の付け所がないほど優れた矯正装置ではありますが、治療にかかる期間や後戻りのリスクに関してはあまりよくわからず、不安に感じている方も多いようです。

そこで今回は、インビザラインでの矯正治療の平均治療期間やマウスピースの使用枚数、治療期間を延ばさないために注意すべきポイントなどを詳しく解説します。

▼インビザラインでの矯正治療の平均治療期間は?

1ヵ月で何ミリ動く?

インビザラインはマウスピース矯正の一種であり、従来のワイヤー矯正とは全く異なる仕組みで歯を動かします。そのため歯の移動速度にも従来法と違いが見られるのですが、1ヵ月で歯が動く距離は共通しています。

インビザラインもワイヤー矯正も1ヵ月で動かせる歯の距離は0.5~1mm程度です。さらに細かく説明すると、インビザラインの場合はマウスピース(アライナー)1枚あたり0.25mm程度歯を動かせるので、結果として1ヵ月0.5~1mm程度となります。

マウスピースの平均枚数

全顎的に動かすケースをインビザラインで治療する場合、マウスピースは全部で50枚前後必要となります。患者さまの歯並びの状態によってはもう少し枚数が必要となることもありますが、平均的には40~50枚程度といえます。

平均的な治療期間

インビザラインのマウスピースは7~10日に1回くらいの頻度で交換するのが一般的なので、50枚すべてを使い終わるまでには、1年~1年半程度の期間を要します。

これは従来のワイヤー矯正と大差はありません。歯並びの乱れが比較的軽度であれば、1年程度で治療を完了できることもあります。

保定にかかる期間

インビザラインによるマウスピース矯正でも治療後の保定(ほてい)が必須となっています。保定とは、歯の後戻りを防止するための処置で、リテーナーという専用の装置を使用します。

インビザラインで矯正治療を行った場合は、歯の移動に要した期間と同程度、保定処置を受ける必要があります。つまり、マウスピースを装着していた期間が1年半の場合は、保定にも1年半程度かかるものとお考えください。

実はこの点も従来のワイヤー矯正とほぼ同じです。インビザラインは快適に歯並びを治せるというメリットがあるため、治療期間や保定期間が長くなるイメージがあるかもしれませんが、実際はそんなことはないのです。

▼治療に時間がかかる歯並び

インビザラインによるマウスピース矯正の治療期間は平均で1年から2年程度ですが、歯並びの種類や状態によって大きく変わることがあります。具体的には次のようなケースに注意が必要です。

抜歯が必要な場合

スペースの不足が著しく、複数の歯を抜かなければ歯並びをきれいにできないケースでは、標準よりも長い治療期間を要します。

例えば、抜歯の対象となりやすい小臼歯の大きさは7~8mmあります。小臼歯を抜歯した場合、抜歯をして空いた7~8mmのスペース分、歯を移動させるわけですから、それだけでもそれなりの時間がかかります。そもそも抜歯が必要となるケースは歯並びの乱れが大きいことも珍しくないので、標準よりも治療期間が長くなる傾向にあるのです。

デコボコが大きい歯並び

いわゆる乱ぐい歯と呼ばれる歯並びで、デコボコの度合いが大きい歯並びは、治療に長い期間がかかります。歯が単に傾いているだけなら対処しやすいのですが、歯が生えている位置に大きな異常があると、それを正常な位置まで移動するのに相応の期間を要します。

▼マウスピースを追加で作成することも

インビザライン矯正では、治療のスタートラインでゴールまでのマウスピースが完成しています。標準的な症例では、50枚程度のマウスピースが出来上がっており、それをスケジュール通りに交換していくことで、シミュレーションで描いた歯並びを実現できるのです。

ただ、インビザラインのデジタルシミュレーションは万能ではありませんし、治療を進めていく過程で予想外のトラブルも発生します。その結果、当初予定していたマウスピースだけでは矯正治療を完了できなくなるのですが、「リファインメント(追加アライナー)」を利用することで、マウスピースを追加作成できます。リファインメントとは、「改良・改善」という意味を表す英単語で、誤差が生じた治療計画を改善し、軌道を修正するという意味が込められています。

実は、インビザライン矯正を受けた多くの人がこのリファインメントを利用しており、最初に作ったマウスピースだけでは不十分となるケースは決して珍しくないのです。リファインメントには原則として追加費用がかかりませんが、マウスピースの装着を怠ったことで治療計画に乱れが生じた場合などは、例外的に費用が発生することもありますのでその点はご理解ください。

▼矯正治療の期間を延ばさないために

次に挙げるポイントを意識すると、インビザラインによる矯正期間を延ばさず、計画通りに治療を完了させやすくなります。

マウスピースの装着時間を守る

インビザライン矯正の期間を延長させない上で最も重要なのは、マウスピースの装着時間を守ることです。1日20~22時間というマウスピースの装着時間をしっかり守っていれば、矯正期間が大幅に延長するリスクを回避できます。

もちろん、インビザライン矯正の期間はその他の原因によっても延びることがありますが、マウスピースの装着時間を厳守することが矯正を予定通りに終わらせるために必須の条件であることに間違いはありません。

マウスピースを紛失しない

矯正治療の期間が延長する理由として意外に多いのが「マウスピースの紛失・損傷」です。これは着脱式の矯正装置ならではの問題ですが、お口から取り外したマウスピースをどこかに置き忘れたり、誤って捨ててしまったりすることがあるのです。マウスピースを不適切に取り扱うと割れたり、欠けたりすることもあるため十分にご注意ください。

マウスピースを紛失した場合は、保存されたデータに基づいて新しいものを複製すれば良いのですが、治療計画よりも期間が長くなることは間違いありません。

虫歯・歯周病にならない

マウスピース矯正のインビザラインは、食事と歯磨きの際に装置を取り外せることから、ワイヤー矯正よりも虫歯・歯周病リスクが低くなっています。

それで口腔ケアやマウスピースのお手入れが不十分だと虫歯や歯周病にかかってしまいます。とくに虫歯に関しては、重症度や発生した部位にもよるものの、インビザライン矯正を中断せざるを得なくなることも珍しくありません。しかも、虫歯が大きくなると歯の形が変わり、治療計画にズレが生じます。その結果、治療のスケジュールが大幅に変更されてしまうこともありますので十分にご注意ください。

▼まとめ

今回は、インビザラインの治療期間について解説しました。マウスピース矯正のインビザラインは、従来のワイヤー矯正と治療期間に大差はありません。歯並びによりますが1~2年程度で歯の移動が完了するケースがほとんどです。

後戻りの期間までいれるとさらに長くなるため、可能な限り治療期間を延ばさない努力をすることが大切です。マウスピースは適切に取り扱い、1日の装着時間もきちんと守りましょう。矯正中の虫歯や歯周病は、セルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアを両立させることで効率よく予防できるようになります。

当院でもインビザラインによる歯列矯正が可能です。こちらのページで詳しく記載しておりますので、ぜひご覧ください。矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)

 

メディカルノート2022.10.14

インビザラインのデメリットを解説|メリット・デメリットを理解して治療開始しよう

装置が透明で目立ちにくく、取り外しもできるインビザラインは、従来の歯列矯正の概念を良い意味で壊してくれました。「固定式のワイヤー矯正は見た目が嫌だ」「治療に伴う痛みが怖い」インビザラインはそういった方に心からおすすめできる矯正システムですが、マウスピース矯正も医療行為である以上、必ずデメリットも伴いますので、メリットだけに目を向けるのも良くありません。

そこで今回は、インビザラインの特徴についてデメリットを中心に解説したいと思います。

▼インビザラインのデメリット

マウスピース矯正のインビザラインには、次に挙げるようなデメリットがあります。

デメリット1 対応できないケースがある

インビザラインの技術は年々進歩しており、対象年齢や対応できる症例の幅もどんどん広がってはいるものの、万能な矯正法ではありません。1歯1歯にブラケットを装着して歯を移動するワイヤー矯正に劣る部分もあり、対応が難しいケースも存在しています。とくに骨格的な問題に由来する歯並びの異常は、インビザラインで治せないことが多いと言えます。

また、たくさんの歯を抜歯して、歯を大きく移動しなければならないケースもあまり向いていないと言えるでしょう。

デメリット2 自由に取り外しできない(装着時間を守る必要がある)

インビザラインのマウスピースは着脱式の装置であり、必要に応じて取り外すことができます。ただしこれは「何度も何時間でも自由に取り外しできる」わけではありません。インビザラインのマウスピースは1日20~22時間の装着が義務付けられており、そのルールを守らず好きな時に取り外していると、適切な治療効果が得られなくなります。

デメリット3 マウスピースを自分で管理する必要がある

ワイヤー矯正は、ブラケットと金属製ワイヤーを歯科医師が装着し、それ以降も患者さまが管理する必要性はありませんが、マウスピース矯正のインビザラインは着脱式の装置であり、取り外している時の管理や汚れの除去などはご自身で行っていただかなければなりません。

そうした着脱式の装置の自己管理が苦手な方にとっては、インビザラインは向かないかもしれません。

デメリット4 食事の時は取り外す必要がある

インビザラインのマウスピースは、食事の際に必ず取り外します。これはどちらかというとメリットの方が大きいのですが、間食の際にも取り外さなければならず、その都度、歯磨き、装置のお掃除というプロセスを挟むことになるため、デメリットとして感じる方もいらっしゃることでしょう。

「装置を外す、食事をする、歯磨きをする、装置を洗って再装着」といったサイクルが面倒になり、お菓子などを頻繁に食べることが少なくなる方も珍しくありません。その結果、虫歯や歯周病、口臭のリスクが減るだけでなく、ダイエットにもつながることもあるため、この点を一概にデメリットとは言い切れないでしょう。

▼勘違いしやすい留意点

インビザラインによるマウスピース矯正では、勘違いしやすいポイントがいくつかあります。矯正治療を始めてから後悔しないためにも、以下の点にご留意ください。

留意点1 歯を削ることもある

インビザラインでは、抜歯をせずに矯正できるケースが非常に多いです。健康な歯を抜かずに済むことは、患者さまにとって極めて大きなメリットと感じられると思います。

ただし、歯をきれいに並べるためのスペースがどうしても足りない場合は、IPR(ストリッピング)と呼ばれる処置を実施することがあります。IPRとは、歯の側面を少しだけ削る処置法で、複数本に施すことでまとまったスペースを確保できるようになります。その結果、抜歯をせずにインビザライン矯正を進めることが可能となるのです。

もちろん、健康な歯質を削ることにも抵抗を感じるかと思いますが、削る量というのは微々たるもので、処置を施したからといって歯の寿命が縮まったり、虫歯になりやすくなったりするようなことはありませんのでご安心ください。また、治療計画の立て方によっては歯を削る以外の方法でスペースを確保できることもあります。

留意点2 歯にアタッチメントを付けることもある

インビザラインによるマウスピース矯正の魅力は「シンプル」な点です。薄くて透明なマウスピースを装着するだけで理想の歯並びに近づけることができる点は、従来のワイヤー矯正にはない魅力です。ワイヤー矯正では、ゴツゴツとしたブラケットなども装着することになり、見た目だけでなく装着感も悪くなりがちです。ただ、勘違いしていただきたくないのは、インビザラインでもオプションとして専用のパーツを装着することがある点です。

具体的には「インビザライン・アタッチメント」と呼ばれるもので、歯科用プラスチックであるレジンの突起物を歯の表面に接着します。審美性を低下させることはありませんが、マウスピースとの密着性が高まるなど、装置の装着感を多少、左右することはありますのでご注意ください。また、アタッチメントが設置されている部分は清掃性が低下し、汚れもたまりやすくなります。

▼インビザラインのメリット

ここまで、インビザラインのデメリットに焦点を当てて詳しく解説してきましたが、いかがだったでしょうか。デメリットをしっかりと理解しておけば、いざ治療が始まっても後悔する可能性は低くなります。歯科医師からすると、インビザラインによる矯正治療を真剣に考えている方には、メリット・デメリット両方について正しく理解していただきたいものです。

ここではインビザラインのメリットについて説明していきます。インビザラインのメリットを知ると、より深くこの矯正法について理解できるかと思います。

メリット1 技術的に優れた矯正装置である

インビザラインは、マウスピースを装着するだけで歯の移動を行うことできます。出っ歯や受け口、乱ぐい歯など、さまざまな歯並びに対応可能であり、技術的に優れた矯正装置といえるでしょう。

メリット2 目立たない

インビザラインのマウスピース(アライナー)は、透明なポリウレタン製で、装着していても目立たないです。よほど近くで凝視されない限りは、矯正中であることに気付かれないでしょう。

メリット3 痛みが少ない

インビザラインのマウスピースでは1枚あたり0.25mm程度の距離、歯を移動できます。ワイヤー矯正ほどの強い力がかからないことから、歯の移動に伴う痛みも比較的少ないです。

メリット4 通院回数が少ない

一般的なワイヤー矯正では、1ヵ月に1回の通院が必須となっています。これはブラケットに固定されているワイヤーを調整する必要があるからです。一方、インビザライン矯正では最初の段階で治療のゴール地点までのマウスピースが完成しているので、こまめに調整する必要がありません。2ヵ月に1回くらいの頻度でご来院していてだき、経過を診ていくことになります。

メリット5 食事に制限がない(食事の時は取り外せる))

インビザラインでは、食事の際に装置を丸ごと外せることから、普段通りに好きなものを好きなだけ食べられます。ワイヤー矯正では、硬いものやネバネバしたもの色の濃いものなどを食べられないため、この点は大きく異なります。

▼まとめ

インビザラインというと、メリットばかりに注目が当たりがちなので、今回はあえてデメリットについて詳しく解説しました。インビザラインにも対応できないケースがあったり、マウスピースを自分で管理しなければならなかったりするなどの欠点がありますので、今現在、マウスピース矯正を検討中の方は参考にしてみてください。

もちろんインビザラインには多くのメリットがありますので、メリット・デメリット両方を正しく知ることが大切です。

インビザラインについてさらに詳しく知りたい方は、いつでもお気軽にエムデンタル矯正歯科・用賀までご相談ください。

当院の矯正治療については、こちらのページで詳しく記載しております。ぜひご覧ください。矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)

 

メディカルノート2022.09.29

大人の歯列矯正はやめたほうがいい?考えられる理由と対策を解説

大人になってからの歯列矯正は、いろいろな場面で不便を感じることがあるため「やめたほうがいい」というネガティブな話を耳にすることも多いです。今回はそんな大人の歯列矯正はやめたほうがいいと考えられる理由と対策について詳しく解説します。

▼「歯列矯正やめたほうがいい」の考えられる理由と対策

大人の歯列矯正はやめたほうがいいと考えられる主な理由は次のとおりです。対策も含めて参考にしていただけたらと思います。

理由1 治療期間が長い

一般的な歯列矯正は、すべての歯が治療対象となることから1~3年程度の期間を要します。例えば、セラミック矯正であれば2~3ヵ月程度で治療が終わりますので、比較するとかなり長く感じます。

【対策】

歯列矯正の期間の長さをデメリットと感じる場合は、歯並びの一部を治す「部分矯正」を選択すると良いでしょう。全ての症例で部分矯正が適用できるわけではありませんが、部分矯正なら3~12ヵ月程度で治療が完了します。マウスピース矯正(インビザライン)で治療することも可能です。

理由2 費用が高い

すべての歯が治療対象となる「全体矯正」は、ワイヤー矯正で1,000,000円前後、マウスピース矯正でも900,000円前後かかるのが一般的です。通常の歯科治療と比較するとかなり高額なため、この点を大きなデメリットと感じる方は少なくありません。

【対策】

大人の歯列矯正にかかる費用を少しでも抑えたい方は、マウスピース矯正の方がおすすめです。全体矯正(インビザラインフル)でも900,000円程度で治療が受けられ、部分矯正(インビザラインGo)なら400,000円程度まで費用を抑えられます。

デンタルローンを活用すれば、治療費を毎月少しずつ支払うことも可能です。また、大人の歯列矯正は医療費控除の対象となりますので、確定申告の際に申請することで経済的負担をさらに軽減できます。

理由3 噛み合わせが悪くなった

大人の歯列矯正では、矯正治療の結果として「噛み合わせが悪くなった」という話も耳にすることがあります。これは審美面だけを追求した歯列矯正で起こりやすいトラブルといえるでしょう。歯が持つ本来の機能は「噛む」ことであり、見た目だけ良くする歯列矯正はデメリットの方が大きくなります。

【対策】

歯列矯正の知識や経験の浅い歯科医師に治療を任せると、噛み合わせが悪くなるようなトラブルに見舞われやすいです。審美面と機能面をバランスよく回復できる矯正を実現するためには、それ相応の技術が必要となるからです。

歯列矯正の実績が豊富であったり、矯正の認定医の資格を持っていたりする歯科であれば、噛み合わせが悪くなるような治療を行うことはまずないといえます。

理由4 思ったとおりの仕上がりにならなかった

「カウンセリングの時に聞いていた話と違う」「思った通りの仕上がりにならなかった」こうしたトラブルは歯列矯正に限らず、すべての医療行為で起こりうることです。とくに歯列矯正は治療期間が数年にわたることから、仕上がりに満足がいかなかったときのショックはとても大きくなります。

【対策】

医師カウンセリングや治療説明を丁寧に行ってくれる歯科医師を選ぶことが何よりも大切です。これは仕上がりだけではなく、治療過程のすべてに影響することであり、歯列矯正の医院を選ぶ上で最も重要なポイントのひとつともいえます。

ただ、従来の矯正法ではカウンセリングの段階で治療のゴール地点を明確にイメージするのはなかなか難しいものです。そこでおすすめしたいのがマウスピース矯正のインビザラインです。インビザラインでは、歯が動いていく過程を3Dアニメーションで確認できるため、治療を始める前にゴール地点をイメージすることができます。

理由5 元に戻った

歯列矯正には必ず後戻りのリスクを伴います。数年かけて動かした歯が元の位置へと戻ってしまうのはあまりにも残念なことです。そうした歯の後戻りを経験した人は、間違いなく歯列矯正に対してネガティブな印象を持っていることでしょう。

【対策】

歯列矯正に伴う後戻りのリスクは、保定処置を受けることで回避することができます。リテーナーと呼ばれる装置を一定期間装着すれば、歯がその位置に固定されて後戻りしにくくなるのです。逆に、保定処置を省いてしまうとほとんどのケースで後戻りが生じます。保定処理を怠ると後悔することになりますので、必ず主治医の指示に従うようにしてください。

理由6 食事がしにくい

ワイヤー矯正では、歯の表面に金属のワイヤーとブラケットが設置されるため、普段通りに食事することが難しくなります。極端に硬いものや粘着性の高いものも口にできなくなるなど、食事にかかる制限に不満を感じる方は少なくありません。

【対策】

食事がしにくくなる点に不安がある方には、マウスピース矯正がおすすめです。インビザラインに代表されるマウスピース矯正なら、食事の際に装置を取り外すことができます。矯正中であっても好きなものを好きなだけ食べられ、普段通りの食生活を送れます。

理由7 見た目が気になる

ブラケットとワイヤーを歯列の表面に設置する表側矯正(ワイヤー矯正)は、装置が目立ちやすいです。笑った時に金属色がむき出しとなる点に不満を感じる方はたくさんいらっしゃいます。

【対策】

ワイヤー矯正でも、セラミック製のブラケットやホワイトワイヤーを選択することで、装置による審美性の低下はある程度和らげられます。

それでもなお、見た目が気になるという方には、ブラケットとワイヤーを歯列の裏側に設置する裏側矯正や透明なマウスピースを使うインビザライン矯正などがおすすめといえます。

理由8 通院が面倒

ワイヤー矯正では一般的に、1ヵ月に1回の通院が必須となります。これは歯に圧力を加える金属製のワイヤーを調整しなければならないからです。年間にすると12回程度の通院となりますが、それでもやはり通うのが面倒と感じる方はいらっしゃいます。

【対策】

マウスピース矯正のインビザラインでは、装置による治療を始める前にすべてのマウスピースが完成しているため、2ヵ月に1回程度の通院で矯正を進めることが可能です。この点は通院が面倒と感じる方にとって大きなメリットではないでしょうか。

▼歯列矯正が必要なケース

歯列矯正は、出っ歯、受け口、すきっ歯、乱ぐい歯、開咬(かいこう)、過蓋咬合(かがいこうごう)などの症状が見られるケースで必要となります。

詳しくはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。歯列矯正が必要なケースとは?矯正治療が必要な歯並びを解説」

ご自身の歯並びがどれに当たるかよくわからないという方は、まずはお気軽に当院までご相談ください。

▼歯列矯正は何歳までできる?大人が始めるタイミングは?

歯列矯正は、顎の骨の成長が止まり、永久歯列が完成した方であれば誰でも受けることができます。

実際、当院にも40歳や50歳から歯列矯正を始める方もたくさんいらっしゃいます。ですから、「歯並びを治したい」と思ったその日が適切なタイミングといえるでしょう。

ただし、年齢を重ねると歯の本数が減ったり、全身の病気にかかったりすることもあるため、可能な限り早めに決断した方が良いといえます。

▼悪い歯並びを放置すると、どんな影響がある?

悪い歯並びを放置すると、次に挙げるようなデメリットが生じます。

・口元がコンプレックスになる
・歯磨きしにくく、虫歯や歯周病のリスクが上がる
・口臭が出やすくなる
・食べ物を噛みにくくなる
・発音に障害が現れる

こうしたデメリットやリスクを回避するためにも、悪い歯並びは早期に改善する方が望ましいです。

▼まとめ

今回は「大人の歯列矯正はやめたほうがいい」というネガティブな意見に関して解説しました。

確かに歯列矯正にはメリットだけでなくデメリットも伴うため、否定的な考えに至るお気持ちもよく理解できます。しかし、それぞれに対処法が用意されており、適切な方法で歯列矯正を受けることで満足のいく結果を得られます。とくにマウスピース矯正はデメリットの少ない矯正法となっており、多くの方におすすめできます。

当院でもマウスピース矯正(インビザライン)による歯列矯正が可能です。こちらのページで詳しく記載しておりますので、ぜひご覧ください。矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)

メディカルノート2022.09.27

【歯列矯正】どのくらいで歯並びの変化を実感できるのか?

歯並びの乱れを整える歯列矯正は、長い期間が必要となる治療として有名です。標準的には1~3年程度かかるため、どれくらいで歯並びの変化が実感できるようになるのか気になる方も多いでしょう。今回は、歯列矯正における歯並びの変化について詳しく解説します。

▼歯並びの変化を実感するのは、いつごろ?

数日間で変化を実感することはない

私たちの歯は、歯槽骨(しそうこつ)という硬い骨に埋まっているため、そう簡単に動かすことはできません。無理に動かそうとして強い力を加えれば、歯根が折れたり、歯槽骨が割れたりしてしまうでしょう。

ですから、歯列矯正を始めて数日間で歯並びの変化を実感することはありませんのでご注意ください。歯並びの状態によっては、1ヵ月経っても目に見える変化が現れないことも多々あります。

3~6ヵ月で変化を実感

矯正による効果は個人差が大きく、どれくらいで歯列の変化を実感できるかも一概に語ることが難しいです。10~20代は歯が動きやすく、治療開始から3ヵ月程度で歯並びの変化を実感できることもありますし、歯が動きにくい人やもともと歯並びがそれほど悪くない人は6ヵ月程度経ってようやく変化が見受けられることもあります。

いずれにせよ歯の移動は皆さんが考えている以上にゆっくりとしたものなので、焦る必要はありません。日々の変化を気にし過ぎると不要なストレスを抱えることになってしまいます。

▼歯並びは1カ月でどれくらい変化する?

1ヵ月に0.5mmくらいが標準

歯列矯正は、マウスピース型矯正装置とマルチブラケット装置の2つに大きく分けられますが、歯が動く速度にそれほど大きな違いは見られません。

2週間に1回くらいの頻度でマウスピースを交換するインビザラインは、1枚で0.25mm程度、歯が動きます。1ヵ月に換算すると0.5mmですね。1ヵ月に1回調整を加えるワイヤー矯正も、歯が動く距離は月間で0.5mm程度です。

つまり、歯を3mm程度動かすのに半年かかるのが歯列矯正なのです。もちろん、ケースによっては1ヵ月で1mm移動することもありますので、上述した数値はあくまで参考程度にとどめてください。

▼治療ステップによって、変化を実感しにくい時期がある

歯列矯正でいつから歯並びの変化を実感できるのか気になっている方は、標準的な治療ステップについて知っておくと良いです。治療ステップによって、矯正の効果を実感しやすい時期としにくい時期があるからです。

ここでは、抜歯するケースを挙げて説明していきます。

STEP1 全体的なデコボコをある程度並べる【変化:大】

歯列矯正ではまず全体的なデコボコをある程度ならしていきます。歯列矯正においてはこの時期が最も効果を実感しやすいといえます。とくに乱ぐい歯のような1歯1歯が別々の方向を向いているようなケースでは、ご自身の歯並びが良くなっていく過程に感動されることでしょう。

STEP2 犬歯を後ろに下げる【変化:中】

スペースの不足が原因で小臼歯を抜歯した症例では、犬歯を後ろに下げるプロセスが入ります。前から4番目の小臼歯はだいたい7~8mmあるため、犬歯をかなりの距離を移動させることになります。このプロセスが歯の移動を実感する上で最もわかりやすいかもしれません。ただ、全体の歯並びには大きな変化が見られないので、患者様の満足感はそれほど高くないかもしれません。

STEP3 抜歯スペースの閉鎖【変化:大】

犬歯を適切な位置まで下げたら、抜歯によって得られたスペースを全体で消費していきます。歯並びが全体に影響を与えるプロセスであるため、比較的大きな変化を実感できることでしょう

STEP4 歯列全体の微調整【変化:小】

最後に、歯並び全体を細かく調整していきます。この段階で歯列はほぼ完成しているので、目に見える効果は期待できません。

STEP5 保定処置【変化:無】

歯を動かす動的治療が終わったら、後戻りを防止するための保定処置に移行します。リテーナーと呼ばれる専用の装置を装着して、いつまでも美しく、機能的な歯並びを維持できるよう歯の位置を固定します。保定は歯列の状態を維持するための処置なので、歯並びに変化は見られません。

このように、歯列矯正では治療の効果を実感しやすい時期と実感しにくい時期があります。

▼歯列矯正の治療期間はどれくらいかかる?

ここまでは歯列矯正でいつから効果を実感できるのかについて解説してきましたが、全体的な治療期間についてもお伝えします。

歯を動かすのに1~3年程度

上下の歯並び全体を治す標準的なケースでは、歯を動かすのに1~3年程度かかります。抜歯が必要ないケースは1~2年、抜歯が必要なケースは2~3年といった感じでしょうか。とても長い期間に感じるかと思いますが、矯正によって得られる歯並びは何にも代えがたい財産となりますので、頑張って最後までやり遂げましょう。ちなみに、マウスピース型矯正装置でもマルチブラケット装置でも歯列矯正にかかる期間に大きな差は見られません。

(歯列矯正に必要な治療期間については、こちらで詳しく解説しています。「歯列矯正に必要な期間とは?矯正の種類別に治療期間の目安を解説」

▼歯が動きやすい人とは?

今回のテーマである「どれくらいで歯並びの変化を実感できるか」という観点では、歯の動きやすさという視点も加えておく必要があります。まったく同じ矯正装置を使っても、歯が動く速度に大きな違いが見られることも珍しくないからです。具体的には、以下に挙げるような人は歯が動きやすいといえます。

(こちらの記事で詳しく解説しています。「歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴と動きにくい原因を解説

成長期の子ども

発育途上にある子どもは、骨がやわらかいだけでなく、骨代謝も活発なので、基本的に歯が動きやすいです。成長が終わった20代でも比較的歯は動きやすいといえます。

代謝が活発な人

年齢にかかわらず、身体の代謝が活発な人は、矯正による歯並びの変化も感じやすいといえます。矯正では「骨の吸収と添加」というサイクルを繰り返すことで歯が移動するため、代謝が活発なほど歯の移動速度も上がります。

悪習癖がない人

歯ぎしりや食いしばりなどの悪習癖があると、矯正治療に悪影響が及びます。矯正装置による圧力が弱められたり、まったく別の方向に力が加わったりすることで、歯の移動がなかなか進まないことがあるのです。そうした悪習癖がなく、矯正力がスムーズに伝わるようなケースであれば、比較的歯も動きやすいです。

▼マウスピース矯正(インビザライン)ならではの、変化を実感するポイント

マウスピースを交換する時

マウスピース矯正のインビザラインでは、2週間に1回くらいの頻度で装置を交換します。上でも述べたように1枚のマウスピースで移動できる歯の距離は0.25mm程度なので、1ヵ月くらいで大きな変化を実感することはありませんが、ワイヤー矯正よりも治療の成果を確認しやすいといえます。なぜなら、ワイヤー矯正では常時ブラケットとワイヤーが設置されており、歯並びの変化を実感しにくい構造となっているからです。

一方、インビザラインはマウスピースを着脱した際に歯並びをしっかり確認することができます。しかも、次のステージに移行した際、マウスピースがきつく感じるということは、歯が移動した証拠でもあり、2週間に1回は治療の成果を実感できるのです。もちろん、歯並びの見た目に関してもマウスピースを交換する時にある程度、変化を実感できるでしょう。

▼まとめ

このように、歯列矯正では治療を開始して3~6ヵ月くらいで歯並びの変化を実感できるようになります。一般的な歯科治療と比べるとかなり長くなっていますが、これは歯列矯正の性質上、仕方のないことです。

歯列矯正に伴う歯並びの変化についてさらに詳しく知りたい方は、いつでもお気軽にエムデンタル矯正歯科までご相談ください。いつから、どのくらいの期間で歯の移動を実感できるかは個人によっても大きく異なるため、まずは矯正医によるカウンセリングを受けましょう。

当院の矯正治療については、こちらのページで詳しく記載しております。ぜひご覧ください。矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)

メディカルノート2022.08.23

歯列矯正の痛みはいつまで続く?痛みが心配な方はインビザラインが◎

歯並びの乱れを整える歯列矯正は、不快症状に見舞われることも少なくありません。とくに痛みに関しては、不安に感じている方も多いようです。そこで今回は、歯列矯正の痛みの原因や継続時間、対処法などについて詳しく解説します。

▼矯正治療で「痛い」原因と対処法

矯正治療で痛いと感じる原因は、いくつか考えられます。

原因1 歯が動いている

歯列矯正は、マルチブラケット装置やマウスピース型矯正装置を装着して、歯を人為的に動かす治療です。歯はとても硬い顎の骨にしっかり埋まっており、任意の場所に移動させるためにはそれなりに強い力をかけなければなりません。その際、歯の周りではケガをした時と同じような炎症反応が起こることで痛みも感じます。

【対処法】
矯正中の歯の移動に伴う痛みは、基本的に対処することができません。上述したように、歯を移動させる際にはそれなり圧力がかかるため、ある程度の痛みは避けられないのです。
ただし、歯の痛みが極端に強い場合は、主治医に相談しましょう。刺激への感受性には個人差があり、標準的な矯正力に対しても強い痛みを感じる方もいらっしゃいます。そうしたケースでは、細いワイヤーを使うなどして痛みに配慮しながら治療を進めていくことが望ましいです。治療期間は長くなるかもしれませんが、痛みを抑えながら歯並びを整えていくことが可能となります。

原因2 矯正装置が口内に当たっている

歯そのものではなく、歯茎や頬の内側の粘膜、舌などが痛い場合は、矯正装置の不備が疑われます。ワイヤー矯正で用いられるブラケットの位置が悪かったり、ワイヤー自体が外れてしまったりすると、お口の粘膜を刺激して痛みを生じさせます。

その状態が長く続くと口内炎が出来て、痛みが助長されます。頬の内側が大きく腫れると、今度は誤って粘膜を噛んでしまう「誤咬(ごこう)」が起こりやすくなるため要注意です。いずれも本来は矯正に伴うことのない痛みなので、根本的な原因を取り除き、症状を改善することが必要です。

【対処法】
矯正装置が口内に当たっていて痛みが生じている場合は、主治医に相談することが大切です。ブラケットやワイヤーが当たって痛いということは、矯正装置に不備があることを意味しますので、早急に調整してもらいましょう。
特にワイヤー矯正で用いられるマルチブラケット装置は、ワイヤーや結紮線(けっさつせん)と呼ばれる留め具が粘膜を刺激しやすく、細かい調整が必要となります。

原因3 食事をするとき

矯正治療中は、食事をするときに痛みを感じることも多いです。これも歯の移動に伴う痛みとほぼ同じ理由で、不快症状が生じます。矯正中は歯に対して常に圧力がかかっている状態であり、炎症反応が生じています。歯の根の周りに存在している歯根膜(しこんまく)というセンサーも普段より敏感になっているのです。

歯根膜は普段、食べ物の硬さなどを感知して、噛む力を精密にコントロールしてくれているのですが、矯正装置による圧力で外からの刺激に敏感となっており、少し噛むだけでも強い痛みが生じます。これは歯に適切な矯正力が働いている証拠でもあるため、不安に感じる必要はありません。ただし、痛みがあるのに無理して硬いものなどを噛むと、炎症が強くなって深刻な症状へと発展することもありますので、その点は上手にコントロールするようにしてください。

【対処法】
食事をするときに痛みを感じる場合は、できるだけ噛まずに済む食品を選ぶようにしてください。矯正による痛みはいつまでも続くものではないので、ワイヤー矯正の場合少なくともワイヤーを調整した数日間は、あまり噛まずに済む食事を心がけるようにしてください。
どのくらいの軟らかさなら痛くないのかはケースによって異なりますので、患者さまそれぞれで模索していくと良いでしょう。ただ、無理して硬いものを噛むと歯の周りに炎症反応が起こるため、その点は十分にご注意ください。

▼歯列矯正の痛みは、いつまで続く?

ここまで、歯列矯正に伴う痛みについて解説してきましたが、これから矯正を始めようか考えている人は不安を感じてしまったかもしれませんね。というのも、歯列矯正における痛みは避けることができず、ある程度は我慢しなければならないものだからです。けれども、その痛みは矯正期間中いつまでも続くものでもありませんのでご安心ください。

ワイヤーを調整してから3~4日がピーク

ワイヤー矯正では、1ヶ月に1回くらいの頻度でワイヤーを調整します。具体的には、ワイヤーを曲げて矯正力を付与するのですが、3~4日もすればその力が消費されていきます。

装置による痛みのピークもそれくらいの時期にやってくるため、残りの期間は比較的安静に過ごすことが可能です。厳密には10~14日くらいまで痛みや違和感が残るものの、不快症状に悩まされるのはワイヤーを調整した後の1週間程度となっています。もちろん、こうした痛みの度合いや継続時間はケースによって大きく異なることから、あくまで目安程度にとらえていただけたら幸いです。

▼痛みが我慢できない場合、痛み止めを飲んでもいい?

ワイヤー矯正では、装置の状態や患者さまの体調によって我慢できないほどの痛みが生じることもあります。そんな時は市販の痛み止めを飲んでいただいて問題ありません。普段から使用している鎮痛剤を用法・用量を守った上で服用しましょう。ただ、矯正の痛みは、虫歯などに由来する歯痛(しつう)とは少し痛みの種類が異なるため、痛み止めの効果も弱くなりがちです。

また、痛み止めは炎症反応を抑える作用を持っており、頻繁に服用していると矯正治療の妨げとなる場合がある点にも注意が必要です。なぜなら、歯列矯正では歯周組織に適度な炎症反応を起こして歯を移動させる治療法だからです。歯が進む方向の骨が溶け、歯がもともとあった位置の骨が再生される「骨のリモデリング」現象は、炎症反応を伴わなければ進んでいきません。

▼マウスピース矯正(インビザライン)の方が痛みは少ない

このように、歯列矯正には「歯の移動に伴う痛み」「矯正装置が当たることによる痛み」「食事で噛んだ時の痛み」を伴い、人によっては痛み止めが必要になるほど強い痛みが現れることもありますが、それはあくまでワイヤー矯正に当てはまることです。

実は、同じ歯列矯正でもマウスピース矯正(インビザライン)は治療に伴う痛みが少ないのです。

(インビザラインとワイヤー矯正を比較したい方は、こちらの記事もご覧ください。「インビザラインとワイヤー矯正、どっちがいいの?メリット・デメリットを比較して解説」

弱い力で確実に歯を移動させる

マウスピース矯正は、マウスピースを装着することで歯列全体に矯正力が働きますが、その力はワイヤー矯正よりも弱いです。インビザラインであれば、マウスピース1枚当たりで動かせる歯の距離は0.25mm程度であり、弱い力で少しずつ確実に歯を動かすのがマウスピース矯正の特徴と言えます。

それは食事で食べ物を噛んだ時の痛みの軽減にもつながります。(マウスピース矯正(インビザライン)では、食事をする際は矯正装置は取り外します)ですから、歯の移動に伴う痛みを極力減らしたいという方には、マウスピース矯正(インビザライン)がおすすめです。

装置による口内への刺激が少ない

インビザラインで用いるマウスピースは、厚みが0.5mm程度しかありません。表面も滑らかな形状で、歯列にフィットするよう設計されることから、歯茎や頬の内側の粘膜を傷つけるリスクもなく、ワイヤー矯正のような頻繁な装置の調整が必要となるトラブルも起こりにくいです。

▼まとめ

今回は、歯列矯正に伴う痛みについて解説しました。ひと言で歯列矯正と言っても、装置の種類によって治療に伴う痛みの程度も大きく変わります。矯正治療に伴う痛みについてさらに詳しく知りたい方は、いつでも当院までご相談ください。どんな質問・疑問にもお答えします。

当院の矯正治療については、こちらのページで詳しく記載しております。ぜひご覧ください。矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)

メディカルノート2022.08.23

歯列矯正が必要なケースとは?矯正治療が必要な歯並びを解説

歯列矯正は医療の一環であり、歯並びや噛み合わせに“異常”や“病気”が認められる場合に限り、必要性が生じますが、一般の方からするとどのようなケースがそれに該当するのかよくわからないことかと思います。

そこで今回は、歯列矯正が必要なケースについて、具体的な歯並びの種類なども挙げながら詳しくご説明します。

▼矯正治療が必要なケース

次のような症状や悩みを抱えている場合は、矯正治療が必要となりやすいです。

1 歯並びにコンプレックスがある

日本人は、歯並びにコンプレックスを抱えている方がとても多いです。それは出っ歯や乱ぐい歯であることが多く、口元を見られるのが恥ずかしいと感じる方が少なくないからです。しかも歯並びは、自力で治せるものではないため、長年のコンプレックスとなりやすいです。

そうした方には是非とも、歯並びの異常を根本から改善することができる歯列矯正を受けていただきたいです。歯列矯正であれば、口元の審美的な問題も根本から解決できることが多いです。

2 虫歯や歯周病になりやすい

悪い歯並びは、虫歯や歯周病のリスクを上昇させます。特に歯並びがガタガタになっている場合は、歯ブラシをきちんと当てることが難しいため、ブラッシングにもムラが生じてしまい、歯垢や歯石の形成が目立ちます。

それらは細菌の温床となることから、虫歯や歯周病にかかりやすくなるのです。もちろん、歯並びがきれいでも口腔ケアが不十分な場合は虫歯・歯周病のリスクが上昇するため、いずれにせよ一度、歯医者さんを受診するのが望ましいです。

3 噛み合わせが悪い

「歯並び」と「噛み合わせ」は異なるものです。歯並びはどちらかというと見た目の問題であり、噛み合わせは歯が持つ本来の機能である「噛む」ことと密接に関連しています。ですから、前歯がきれいに並んでいても、噛み合わせに大きな異常があって歯列矯正の必要性が出てくるケースもあるのです。

普段から食べ物を噛みにくいなどの症状に悩まされている方は、歯医者さんで噛み合わせの検査を受けてみましょう。矯正歯科であれば、歯列矯正が必要かどうかも判断できます。

4 身体に影響が出ている

歯並びや噛み合わせの異常によって、身体に何らかの悪影響が出ている場合も矯正治療が必要となります。具体的には、頭痛、肩凝り、顎の痛み、消化管の異常などは、間接的に歯並びや噛み合わせの異常が関係していることもあります。

▼矯正治療した方がいい歯並び

次に挙げるような歯並び・噛み合わせの症状が認められる場合は、矯正治療を行った方が良いと言えます。

1 出っ歯(上顎前突)

上の前歯が前に出ている歯並びで、一般的には出っ歯、専門的には上顎前突(じょうがくぜんとつ)といいます。

日本人に比較的多い歯並びで、“口ゴボ”(くちごぼ)と表現されることもあるように、見た目があまり良くありません。前歯で食べ物が噛み切りにくかったり、口呼吸が促されたりするなどのデメリットも伴います。

2 乱ぐい歯(叢生)

1本1本の歯が別々の方向を向いている歯並びで、歯列がデコボコになっています。専門的には叢生(そうせい)と呼ばれ、こちらも日本人に比較的多い歯並びと言えます。

見た目が良くない、歯磨きしにくい、汚れがたまって口臭が強くなりやすいなどのデメリットがあります。上下の歯列が正常に噛み合わないことも多いです。

3 すきっ歯(空隙歯列)

歯と歯の間には本来、デンタルフロスが通るくらいのすき間しかありませんが、肉眼でわかるほどのスペースが見られる歯並びをすきっ歯、専門的には空隙歯列(くうげきしれつ)といいます。

歯と歯の間に不要なスペースがあると、食べ物が詰まりやすくなったり、息漏れが生じて発音が悪くなったりします。上の前歯の真ん中にすき間があるケースを特に正中離開(せいちゅうりかい)と呼び、口元の審美性を低下させる要因にもなります。

4 深い噛み合わせ(過蓋咬合)

噛み合わせが深い歯並びを過蓋咬合(かがいこうごう)と呼びます。歯と歯が異常な形で接触することから、歯の摩耗や歯茎の炎症などを引き起こしやすくなります。噛んだ時の力が奥歯に集中することで、臼歯の寿命が短くなることもあります。

5 開咬(かいこう)

奥歯を自然に噛んだ時に、上下の前歯の間にすき間が生じる歯並びです。食べ物を前歯で噛み切れない、口呼吸が促される、発音障害が認められるなど、さまざまなデメリットを伴う歯並び・噛み合わせの異常です。

6 受け口(下顎前突)

下の前歯が前に突出している歯並びで、専門的には下顎前突(かがくぜんとつ)といいます。

歯を噛み合わせた時に、通常上の歯が前になりますが、受け口の場合は下の歯が前になります。噛み合わせが悪く、歯や歯肉を傷つけたり、食べ物がよく噛めなかったりします。また、顎がしゃくれているように見えるため、顔貌のコンプレックスになりやすいです。

▼キレイな歯並びの基準

歯並びの美しさの基準としては「Eライン」が用いられます。鼻の先と顎の先を結んだ線をE(エステティック)ラインと呼び、真横から見てそのラインと口唇の位置関係で、審美的な評価を下します。

日本人においては、口唇がEラインの少し内側にあるくらいがキレイな歯並びと言えます。歯列矯正では、そうしたキレイな歯並びの基準も参考にしながら治療を進めていきます。

▼悪い歯並びや噛み合わせを放置するとどうなる?

悪い歯並びや噛み合わせを治療せずに放っておくと、次のようなことが起こります。

1 物事に消極的になる

悪い歯並びや噛み合わせがコンプレックスとして定着すると、性格が内向的になりがちです。人前で話したり、笑ったりすることが苦手となり、物事に消極的になる人が多いようです。

2 歯の寿命が縮まる

乱ぐい歯のような清掃性が悪い歯並びを放置すると、歯垢や歯石がたまり、虫歯や歯周病を発症します。これらは日本人が歯を失う主な原因なので、自ずと歯の寿命も縮まります。

また、噛み合わせに異常があると、一部の歯に過剰な負担がかかって寿命を縮めるというケースもあり得ます。

3 顎関節症になる

咀嚼(そしゃく)運動の支点となるのは顎関節です。悪い歯並びや噛み合わせでは、咀嚼運動を効率良く行うことができず、必要以上の力を使う場面が多くなります。そのしわ寄せは支点となっている顎関節におよび、顎の炎症や痛みを誘発する顎関節症を引き起こすのです。

4 胃腸への負担が増える

歯並び・噛み合わせの異常で咀嚼(そしゃく)能率が低下すると、しっかりと噛み砕けていない状態で食べ物を飲み込むことになるため、胃や腸の負担が大きくなります。栄養を吸収する効率も低下し、全身の健康状態にも良い影響はありません。

▼歯列矯正の種類

ここまで解説してきた歯並び・噛み合わせの異常は、歯列矯正によって改善することが可能です。2つの矯正方法をご紹介します。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正(インビザライン)の比較については、こちらの記事で詳しく解説しています。治療期間や費用などを比べて検討したい方はぜひご覧ください。「インビザラインとワイヤー矯正、どっちがいいの?メリット・デメリットを比較して解説」

ワイヤー矯正

最も標準的な歯列矯正で、金属製のワイヤーとブラケットという四角い装置を歯の表面に設置して歯並びをきれいに整えます。

マウスピース矯正(インビザライン)

透明な樹脂製のマウスピースを装着して歯並びをきれいにする方法です。装置が目立ちにくく、痛みの少ない矯正法と言えます。

▼まとめ

今回は、歯列矯正が必要となるケースについて解説しました。ご自身の歯並びや噛み合わせの症状で気になることがあれば、いつでも当院までご相談ください。特に今回取り上げた歯並びに当てはまる場合は、歯列矯正の必要性が高いと言えますので、まずはカウンセリングを受けてみることをおすすめします。

当院の矯正歯科については、こちらのページで詳しく記載しております。こちらもぜひご覧ください。「矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)」

メディカルノート2022.07.15

歯並びを1本だけ治したい!矯正することは可能か?

出っ歯や受け口など歯並び全体に異常があるわけではないけれど、歯の傾きや位置の異常など1本だけ気になる歯がある、といった場合に矯正することは可能なのでしょうか。歯1本だけを矯正できるのであれば、治療にかかる費用が安く抑えられ、治療期間も短いのではないかと想像できるので、気になる方も多いでしょう。

今回は、歯並び1本だけを治したい場合に選択できる治療法をご紹介します。

▼歯並びを1本だけ治すことはできる?

結論から言うと、歯並び1本だけを矯正治療によって治すことは十分可能です。実際、当院では歯並び1本だけを治したいという患者さんに対して、歯列矯正を実施しております。

ただ、本当に1本だけを治す場合と、その周囲の歯並びも併せて部分的に矯正する場合とがあり、どちらが適しているかは歯並びの状態によって異なります。

▼1本だけだから自力で治すことはできない?

例えば、前歯が1本だけ前方に傾いていて、その他の歯が正常であれば、1本だけを自力で治せないかと考える方も多いでしょう。

けれども実際は、1本だからといって自力で歯並びを治すことはできません矯正に関する専門的な知識と、特別な器材や装置がなければ、たった1本の歯でも自力で治すことは不可能なのです。前歯や奥歯の歯並びの乱れを自力で強引に治そうとすると、歯や歯茎を傷めたり、歯並びが余計に悪くなったりするため、絶対におすすめすることはできません。

こちらの記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。「自力で歯並びは治せるのか!?自力で治すリスクと矯正方法」

▼歯並びを1本だけ治す方法

歯並びを1本だけ治す矯正法としては、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の2つが挙げられます。それぞれのメリット・デメリットや治療の特徴は次の通りです。

(インビザラインとワイヤー矯正の違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。「インビザラインとワイヤー矯正、どっちがいいの?メリット・デメリットを比較して解説」

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットとワイヤーを設置して歯を移動させる矯正法です。適応範囲が広く、前歯1本や奥歯1本の部分矯正にも対応可能です。歯を3次元的に移動することが得意であり、前歯が1本だけ歯列から大きく逸脱しているようなケースも問題なく治せることが多いです。その一方で、金属製の装置が目立ちやすい、装置が唇や頬の内側の粘膜に当たって痛い、装着時の違和感・異物感が大きい、歯磨きしにくいなどのデメリットを伴います。

ちなみに、ワイヤー矯正で歯を1本だけ矯正する場合でも、ブラケットは複数の歯に装着しなければなりませんので、ワイヤー矯正で歯全体を矯正する場合ととほぼ同等のデメリットを伴うと言えます。治療にかかる費用はケースによって変わりますが100,000~400,000円程度に設定している歯科医院が多く、治療期間は3~6ヶ月くらいが一般的といえます。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使って歯並びの乱れを整える矯正法です。装置が目立ちにくく、装着感も良好であり、食事や歯磨きの際に取り外せるというメリットがあることから昨今、人気が高まっています。歯並びを1本だけ治したい場合にも適応できます。

マウスピース矯正のデメリットとしては、ワイヤー矯正ほど適応範囲が広くない点が挙げられますが、歯並び1本だけ治すのであれば、両者にそれほど大きな差は無いと言えます。その他に、マウスピース矯正には装置の装着時間を自分で管理しなければならないことと、どの矯正歯科でも対応しているわけではないことがデメリットとして挙げられます。

歯並び1本だけをマウスピース矯正で治す場合は、歯並びの状態や選択する矯正システムによって費用も大きく変わります。一般的には450,000円前後の値段に設定している歯科医院が多いです。治療にかかる期間は3~6ヶ月程度です。

▼セラミック矯正でも、「歯並びを1本だけ」治すことは可能?

歯並び1本だけ治したい方には、「セラミック矯正」もひとつの選択肢としてご提示できます。

セラミック矯正とは?

セラミック矯正とは、セラミック製の被せ物を作って、歯の傾きや位置の異常、大きさ形態のアンバランスを改善する治療法です。“矯正”という名前が付けられていますが、いわゆる歯列矯正とは根本的に異なる治療法です。なぜなら、セラミック矯正では歯を移動することがないからです。

セラミック矯正のメリット

セラミック矯正は、歯を移動する治療法ではないため、治療にかかる期間が比較的短く、1ヶ月程度で終わることもあります。また、一般的な矯正治療のような装置を装着する必要もありません。ですから治療期間中、装置による痛みや不快感に悩まされることもなく、快適に歯並びを改善できます。

しかもセラミック矯正はセラミック製の被せ物を装着する治療なので、歯並びだけでなく、歯の形や色、大きさまで理想に近づけることが可能なのです。これらはワイヤー矯正やマウスピース矯正にはないメリットといえます。

セラミック矯正のデメリット

セラミック矯正は、歯を動かして歯並びを治す方法ではないため、出っ歯などの症状を根本から改善することはできません。あくまで歯に被せ物を装着して、見た目だけを良くする治療であることを忘れないでください。

また、セラミックの被せ物を装着するためには、治療の対象となる歯を削らなければならず、その点を大きなデメリットと感じる方が多いようです。ただ、セラミック矯正においても適切な方法で被せ物を装着することから、治療後に虫歯リスクが大きく上昇することは無いでしょう。

▼インビザラインでも部分矯正が可能

マウスピース矯正といえば、まず「インビザライン」を思い浮かべる方が多いことかと思います。これまで世界で1,200万人以上の人が歯並びを治してきた方法であり、インビザラインならではのメリットもたくさんあります。

それだけに、マウスピース矯正で歯並びを1本だけ治せるのであればインビザラインで治したい、と思われることでしょう。もちろん、インビザラインでも歯並び1本だけの部分矯正は可能です

インビザラインで部分矯正できるケースとは?

インビザラインの技術は年々進歩しており、ほとんどのケースに対応することが可能です。例えば、前歯1本が前方に傾いていて出っ歯の症状が認められるケースなどは、インビザラインで部分矯正できます。

歯の位置の異常が大きかったり、抜歯をしてスペースを作り、歯を大きく移動しなければならなかったりするケースには、ワイヤー矯正の方が適していることもありますので、まずは精密検査を受けることをおすすめします。

部分的なマウスピース矯正(インビザラインGo)

歯全体の矯正を行うマウスピース矯正を「インビザラインフル」と呼び、部分的なマウスピース矯正は「インビザラインGo」というシステムが提供されています。当院ではどちらにも対応しておりますので、関心のある方はお気軽にご相談ください。初診の相談は無料で承っております。

▼まとめ

今回は、歯並び1本だけを治したい場合の治療法について解説しました。歯1本だけであっても自力で治すことは不可能ですが、歯全体を矯正するよりも短い期間で歯列矯正を完了することが可能です。費用も全体矯正より安く済むので、1本の歯だけ傾きや位置が気になるという方は、まずは矯正歯科でご相談されてみてはいかがでしょうか。

当院の矯正治療については、こちらのページで詳しく記載しております。ぜひご覧ください。矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)

メディカルノート2022.07.14

虫歯だらけでも歯列矯正はできる?矯正中の虫歯治療についても解説

今現在、虫歯がある人、もしくは過去に虫歯治療を受けていて再発するリスクが高い人は、そのまま歯列矯正を受けられるのか疑問に思われていることでしょう。虫歯だらけだと矯正歯科で門前払いを受けてしまいそうで不安ですよね。

そこで今回は虫歯があっても歯列矯正を受けられるのか、また、矯正中に虫歯になった場合の対処法についても詳しく解説します。

▼虫歯だらけでも歯の矯正はできる?

虫歯がある状態で矯正はスタートできない

虫歯だらけでお口の中の状態が悪い場合は、そのまま歯列矯正を行うことは難しいです。歯列矯正は、治療法に関わらず何らかの装置を口腔内に設置するため、口腔内の状態が悪くなる虫歯を放置することはできないのです。

仮に、矯正装置を装着できたとしても、虫歯は確実に進行していきます。虫歯菌が出す酸によって歯質が溶け、噛み合わせなどが変化するだけでなく、歯そのものを失いかねないので、まずは虫歯治療に専念しましょう。

虫歯が治れば矯正も可能になる

虫歯菌に侵されている歯質を削り、詰め物や被せ物などを装着すれば、歯列矯正も可能となります。詰め物・被せ物がレジンや銀歯であったとしても問題ありません。特別な接着剤を使えば、ブラケットを装着することも可能です。

ただし、「虫歯だらけ」の状態では、もともと虫歯リスクが高くなっているため、お口の中をセルフケアで清潔に保てるようになるまでは、矯正をスタートさせない方が良いといえます。具体的には、歯科医院でブラッシング指導を受け、正しい口腔ケア方法を身につけることが大切です。

▼歯列矯正中に虫歯になってしまった場合は、どうする?

対応はケースによって変わる

歯列矯正中に虫歯になった場合も虫歯治療が優先されることは変わりません。虫歯は自然に治ることがない進行性の病気なので、どのようなケースにおいても早期治療が求められます。治療を始めるのが早ければ早いほど、失う歯質の量も抑えられるからです。そこで気になるのは、虫歯治療が終わるまで矯正をストップするかどうかですよね。

そこの対応は、主治医の判断によって変わります。ケースによっては歯列矯正を中断する必要がないこともあるからです。

矯正を中断するケース

比較的大きな虫歯ができた場合は、ブラケットやワイヤーが虫歯治療の妨げとなることがあります。また、虫歯治療も数週間に及ぶため、そうしたケースでは矯正を一時的に中断することも多いです。特に虫歯が歯の神経にまで及んでいて、根管治療を行わなければならない場合は、歯列矯正を継続するのは難しいです。

もちろん、ワイヤーの部分矯正で装置を装着していない歯に重症度の高い虫歯ができたケースでは、矯正を継続しながら虫歯治療を行うこともあります。虫歯になった歯には力も加わっておらず、矯正治療とはほとんど関係がないといえるからです。

矯正を中断しないケース

ブラケットやワイヤーを装着した状態でも問題なく虫歯治療できるケースでは、わざわざ装置を撤去して矯正を中断する必要はありません。

例えば、表側矯正で歯列の裏側にちょっとした虫歯ができた場合は、矯正を継続しながら一般歯科で虫歯治療を行います。また、軽度の虫歯であれば、虫歯菌に侵されている歯質を少し削り、詰め物をするだけで治療が完了することから、そもそも矯正を中断する必要性が低くなっています。ただし、軽度の虫歯であっても、ブラケットやバンドが装着されている部位に生じているケースでは、それらを一時的に取り外す必要があります。 マウスピース矯正の場合には、装置を作り直さずに治療できるケースも多くあります。

ですから、歯列矯正中に虫歯になった場合は、ケースに応じて柔軟に対応する必要があるといえます。矯正歯科と一般歯科で異なる医院に通われているのであれば、それぞれの先生に情報を共有してもらい、最善といえる方法を模索していくことになります。そういう意味で歯列矯正というのは、矯正治療を得意としている歯医者さん(=矯正の専門医)であることは必須ですが、虫歯治療や歯周病治療にまで対応している医院にお願いした方が良いといえます。

▼インビザライン(マウスピース矯正)は虫歯になりにくい矯正方法

ここまで歯列矯正中の虫歯への対処法について詳しく解説してきましたが、前提としていたのは「ワイヤー矯正」です。歯の表面に金属製のワイヤーとブラケットを装着するワイヤー矯正は、清掃性が悪く、虫歯のリスクが高くなるからです。実際、ワイヤー矯正を始めてから虫歯になってしまう人は一定数いらっしゃいます。

そこで是非とも知っておいていただきたいのが、虫歯になりにくい「マウスピース矯正」です。

(インビザライン(マウスピース矯正)については、こちらの記事で詳しく解説しています。「マウスピースで歯列矯正(インビザライン)|メリット・デメリット、費用と期間を解説」

食事のときに取り外せる

マウスピース矯正のインビザラインは、食事の際に装置を取り外せます。アライナーと呼ばれるマウスピース型の矯正装置は取り外し式であり、お口の中に装置のない状態で食事を楽しむことができるのです。これは食事が美味しくなるだけでなく、食べかすが装置に挟まったり、溜まったりすることを回避することもできるのです。ワイヤー矯正はデコボコとしたマルチブラケット装置に食べ物が停滞することで虫歯リスクを上昇させます。

歯磨きのときに取り外せる

マウスピース矯正のインビザラインは、歯磨きの際にも装置を取り外せます。普段通りに歯磨きできるため、歯列矯正中だからといってお口の中が不潔になることはありません。マウスピースの清掃も容易に行えるので、歯列矯正中の虫歯リスクを最小限に抑えることが可能です。

▼よくある疑問

ここでは、歯列矯正に関するよくある疑問・質問をいくつかご紹介します。

Q.矯正歯科では虫歯があっても教えてくれない?

A.教えてくれます

矯正治療だけに対応している歯科医院では虫歯治療を行っていませんが、診療中に虫歯を発見した場合は間違いなく教えてくれます。虫歯を発見したにも関わらず、それを患者さんに教えないということは歯科医師としてあり得ない行為です。ただし、診療技術や知識が未熟で、虫歯に気付かない歯科医もいますので、その点はご注意ください。

Q. 銀歯が多くても、矯正はできる?

A.基本的に矯正できます。

銀歯自体は矯正治療を妨げる要因にはならないので、銀歯が人より多かったとしても歯列矯正は行えます。歯の頭の部分全体を覆うメタルクラウン(=被せ物)を装着していると、矯正ができないものだと誤解されている方もいらっしゃいますが、その点はご安心ください。

ただ、歯列矯正は硬い骨に埋まっている歯を人為的に動かす治療であり、歯の根や顎の骨の状態が悪いと、矯正ができない場合があります。銀歯が多いということは、それだけ虫歯リスクが高く、お口全体の状態も悪くなっていると想定されるため、精密検査をしてみなければ、治療の可否を判断するのは難しいのが現実です。

▼まとめ

今回は、虫歯だらけであっても、歯並びの治療である歯列矯正を受けられるかどうかについて解説しました。基本的には虫歯があっても虫歯治療を完結させれば歯列矯正を行えます。歯並びの治療中に虫歯になった場合はケースによって対応も変わってきますので、そこは主治医と相談しながら決めていくことをおすすめします。

いずれにせよ今現在、虫歯がある、もしくは虫歯リスクが高いからといって、歯列矯正を諦める必要はありません。虫歯が心配で歯並びの治療に一歩踏み出せないという方は、お気軽にエムデンタル矯正歯科・用賀までご相談ください。当院は、矯正治療と一般歯科治療の両方に対応している歯医者さんです。

当院の矯正歯科については、こちらのページをご覧ください。「矯正歯科(インビザライン・マウスピース矯正)」

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