『ホワイトニングで白い歯を手に入れたい!けど…”歯がしみる”と聞くので、なかなか踏み出せずに居ます。』
ホワイトニングをしようと思っていても、マイナスなイメージがあるとスタートさせるにも勇気が必要ですよね。
せっかくホワイトニングをするなら、歯がしみることを回避してホワイトニングを完了させたいですよね。
今回は、ホワイトニングで歯がしみるメカニズムについて詳しく解説していきます。

  • ホワイトニングで歯が白くなるのはどうして?
  • ホワイトニングで歯がしみるのはどうして?
  • ホワイトニングで歯がしみにくい方法はある?
  • ホワイトニングで歯がしみたらどうするの?
  • まとめ

こちらの順で解説していきます。

ホワイトニングで歯が白くなるのはどうして?

ホワイトニングとは、歯の表面や内部に存在する色素を、ホワイトニングの薬剤を用いて科学的に分解することです。
この色素分解は、主にホワイトニング剤に含まれる過酸化水素や過酸化尿素といった化学物質の作用によって行われます。これらの化学物質が反応することで、歯の色が白くなります。
これらの物質は、歯の表層のエナメル質や象牙質に浸透し、歯の色の元となる色素と結合して、反応を引き起こします。この反応によって色素は分解され、小さな無色の分子に変わるので結果として、歯全体が明るく白くなるのです。

それに加えて、歯の表層のエナメル質の構造を変化させて、光の透過度や屈折率を変化させることで、歯の白さがより一層引き立つことになり、歯が白く美しく見えるようになります。
歯の内部の象牙質の色の透け具合によっても、歯の色の白さに変化があります。
我々日本人を含めたアジア人の象牙質は、黄色から濃い黄土色、茶色などと色素が濃く、年齢が上がるごとに色が濃くなる傾向にもあります。そうすることで、歯の内部の象牙質の色が透けてしまい、歯が黄ばんで見えることや、歯の色が茶色っぽく見えてしまう傾向があります。
こうした歯にホワイトニング処置を施すことによって、歯の内部の象牙質の色が透けて見えなくなり、歯が白く見えるようになります。

ホワイトニングで歯がしみるのはどうして?

ホワイトニングでは、歯がしみることが100%起こるわけではありません。
実際にホワイトニングをしても、歯がしみる感じはなかった、という方も少数ですがいらっしゃいます。ですので、歯のしみかたには個人差が大きくあることが大前提であるということを知っておいていただけますと幸いです。
ホワイトニングで使用される化学物質は、歯のエナメル質にある目に見えない微細な亀裂からや、象牙質の表面に細くて小さな象牙細管という管状の内部に浸透することがあります。
そのホワイトニングの薬剤による化学反応の刺激が伝わることで、歯の表面の外部の刺激が歯の神経に直接影響を与えることが容易になります。
ホワイトニングをすることで、歯の表面のペリクルという薄い膜も一時的に剥がれることから、歯にダイレクトに刺激が伝わることで、よりいつもより感覚が過敏になり、歯がしみやすくなってしまう方もいらっしゃいます。
特に冷たい飲み物や食べ物を摂取した時や、冷たいものを食べてからの直後、急に熱いものを食べるなどの温度の変化に対して、一時的な痛みやしみる感覚を感じることが多くなります。

ホワイトニングで歯がしみたらどうするの?

ホワイトニング後のしみる感覚は多くの場合に一時的なものです。
しかし、この不快な症状を和らげるためには、以下の対処方法があります。

しみるのを低減する歯磨き粉の使用

フッ素を高濃度に含んだものや、知覚過敏専用の歯磨き粉が効果的です。
多くの市販の歯磨き粉には研磨剤が含まれているものがあります。
歯がしみる知覚過敏の症状が出ている時には、歯の表面に極力ダメージを与えず優しくするためにも、研磨剤の入っていない、知覚過敏専用の歯磨き粉を使用してください。高濃度のフッ素が配合されている歯磨き粉も、継続して使用することで歯がしみる症状が和らぐことが多いです。

冷たい飲食、温度差のある食事を控える

しみる感覚が強くなるため、症状が落ち着くまではキンキンに冷えた飲み物や、氷菓子、冷たい物を食べた直後に熱いお茶を飲むことなど、温度差が急激に生じることは控えてください。

歯科医師、歯科衛生士に相談

持続的な痛みや、しみる感覚が続く場合は、すぐにご相談ください。
あまりにも歯がしみて辛い、知覚過敏が広範囲になっているなどを放置しておくことで、しみていた程度の感覚が痛みに変化してきてしまうこともあります。
歯がしみる症状、知覚過敏が進行してしまうと歯の神経が常にダメージを受けている状態になってしまい、歯の神経がダメになってしまう恐れがあります。
歯を白く綺麗にしようとしていたのに、歯の神経の治療をしなければならなかったという状態にならないよう、違和感を感じた時にはすぐにご相談ください。

まとめ

いかがでしたか?
ホワイトニングの原理や、歯がしみる原因、ホワイトニングで歯がしみることには個人差がとても大きいということをご理解いただけたと思います。
当院では、歯にダメージの少ない丁寧なホワイトニングの施術をおこなっております。しみるのが不安だけど、ホワイトニングが気になる。という方は遠慮なくご相談ください。