矯正歯科よくある質問

マウスピース矯正(インビザライン)
とは?

目立たない透明な矯正装置

マウスピース矯正(インビザライン)は透明な矯正装置で周りから気づかれにくいです。素材はペットボトル等の素材に近いプラスティック系のものですが、矯正治療をするのに十分な力を発揮します。

ワイヤー矯正と違い、歯の表面に装置やワイヤーが付かないので違和感が少ないです。マウスピース1枚で動く量も小さいので、歯にかかる力は弱いため痛みも出にくいです。

マウスピース矯正(インビザライン)

マウスピース矯正(インビザライン)の
症例はどんなもの?

マウスピース矯正(インビザライン)では現在、ほぼすべての矯正治療に適応されています。一部の症例では他の装置を併用することもあります。マウスピース矯正(インビザライン)では動きにくいこともあるからです。

具体的には叢生(歯のデコボコ)、出っ歯(上顎前突)、受け口(下顎前突)、開咬(オープンバイト)、過蓋咬合(ディープバイト)、上下顎前突(口ゴボ)などの症例に適応されます。

マウスピース矯正(インビザライン)の症例

マウスピース矯正(インビザライン)の
ステップは?

マウスピース矯正(インビザライン)で行う際に、使用される機材です。

iTero

iTero(光学スキャナー)

マウスピース矯正(インビザライン)では型採りをする方法として2種類あります。一つはシリコン印象材で型を採るPVSで、もう一つはiTeroで型を採る光学印象です。iTeroは光で印象を採るため、患者さんの負担も少なくなります。

クリンチェック

クリンチェック

マウスピース矯正(インビザライン)では型採りをしたデータをもとに、デジタルシミュレーションを作成します。クリンチェックはシミュレーションを作成するソフトウェアです。0.1㎜単位で歯の動きを設計できるので精密な治療計画を作成できます。

アタッチメント

アタッチメント

マウスピース矯正(インビザライン)の治療では、歯の表面に白い突起をつけることがあります。それは、歯をより動きやすくしたり、歯の倒れこみを防止する目的があります。白い素材なので目立つことはあまりありません。

IPR

IPR

マウスピース矯正(インビザライ)では歯を並べるスペースが少ないとき、歯と歯の間をすき間を作ることがあります。一つのスペースは小さくても、足し合わせると歯を並べるスペースを作るのに十分なスペースができます。

マウスピース矯正(インビザライン)でも
抜歯はするの?

歯を並べるスペースが少ないときに、スペースを作る方法としてIPR(歯と歯の間に隙間を作る)、拡大(左右の歯の位置を拡げる)、遠心移動(歯を後方に移動する)などがあります。これだけでも、十分なスペースを作ることができるのでマウスピース矯正(インビザライン)では非抜歯で治療を行うことが多いのです。

しかし、これだけではスペースが足りないときに抜歯を選択することがあります。抜歯・非抜歯ともにメリット・デメリットはありますが、治療期間や予測実現性を考えて選択します。

便宜抜歯

マウスピース矯正(インビザライン)と
ホワイトニングは同時にできる?

マウスピース矯正(インビザライン)の治療中にホワイトニングを行いたいという方も多くいらっしゃいます。ホワイトニングを行うことに特に問題はないでしょう。ただ、アタッチメント(白いポッチ)が歯の表面についているときはその部分が色むらになることがあるので、注意が必要です。

マウスピース矯正(インビザライン)のトレーをそのまま、ホームホワイトニング用のトレーとして使用することもできます。できれば、治療終了後のマウスピース型リテーナーを使用する方がいいでしょう。

ホワイトニング

マウスピース矯正(インビザライン)
よくある質問

治療期間どれくらいかかりますかは?
症例にもよりますが、概ね2年前後になることが多いです。治療計画の立て方にもよって、治療期間は前後します。奥歯をしっかりと動かすような治療計画の場合、期間は長くなる傾向にあります。また、装着時間が短いときや、使用できない期間があるとマウスピースが合わなくなり、治療期間が延びることがあります。
食事は普通にできますか?
マウスピースをつけての食事はできません。食事の前にマウスピースを外す必要があります。外食のときはマウスピースを外さなければいけないので、慣れるまでは不便に感じることがあると思います。動かしている歯によって噛みにくくなる歯も変わってきます。
飲みものはどうですか?
マウスピースを装着中はお水を飲むことをお勧めします。糖分の入っているものは虫歯になるリスクがあるので、避けて下さい。糖分の入っていないお茶は虫歯リスクと高めませんが、マウスピースが着色する可能性があるので、できれば避けましょう。
しゃべりにくいことはありますか?
マウスピースが上下の歯を覆うので、慣れるまではしゃべりにくいことはあります。慣れれば通常通りに話すことは問題ありません。どうしてもの場合、人前で話すときは外してもよいでしょう。その際は、1日の装着時間に注意しましょう。
痛みはありますか?
ワイヤー矯正に比べると、痛みは少ないです。ただ、歯を動かす力が加わるので痛みが出ないということではありません。一枚のマウスピースで動かす量は細かく設計されているので、歯に一気に大きな力がかかることは少ないです。歯を動かすときにかかる力よりも、マウスピースを取り外すときにかかる力で痛みがでることもあります。
何時間くらいつければいいのでしょうか?
マウスピースを装着している時間は原則20時間以上です。マウスピースを交換して最初の3日間は22時間以上マウスピースを装着します。基本的には食事と歯磨きのとき以外は装着しましょう。
途中で合わなくなることはありますか?その場合はどうするのですか?
マウスピースが治療の途中で合わなくなることはよくあります。特に不安に思わないで下さい。その時点で再度、型採りをして新たにマウスピースを作成します。シミュレーションも作り直すので、動きにくかった原因も見直します。
ワイヤー矯正のように歯の表面に何かつけますか?
マウスピース矯正(インビザライン)では歯の表面にアタッチメントという白い突起をつけます。見た目に目立つことは少ないです。結婚式や大切なイベントの日などに、一時的に外すということもできます。アタッチメントは歯をしっかり動かすためや歯が倒れこむのを防止するために付けます。
歯を削ることがあると聞いたのですが本当ですか?
マウスピース矯正(インビザライン)では歯を並べるスペースを作るために、歯と歯の間を削って隙間を作ります。歯の表面のエナメル質の範囲内でしか削ることはありません。なので、歯がしみたり、虫歯になる可能性は低いです。
マウスピースの枚数はどのように決まるのですか。
マウスピース矯正(インビザライン)ではシミュレーション(クリンチェック)の作成によりマウスピースの枚数が決まります。症例の難易度や治療目標の設定によって枚数は変わってきます。通常、1回のシミュレーションにつき50枚以内の治療計画を作成することが多いです。1週間で交換する場合、50週間の治療期間になります。
マウスピース矯正(インビザライン)をつけてガムを咬んでいもいいですか。
ガムを咬むことはお勧めできません。ガムの中には砂糖を含んでいることもあるので、カリエスリスクを高めることがあります。粘着質の食べ物はマウスピース適合を悪くすることがあります。ガムを咬む場合は一度、マウスピースを外しましょう。その後、よくうがいをしてマウスピースを装着してください。
矯正前の状態に戻ることはありますか。
矯正後、歯は元の位置に戻ることはよくあります。なので、動的治療後は保定装置をしっかりと使用する必要があります。使用が不十分だと歯が前方に移動して隙間ができることがあります。
    
部分矯正は可能ですか。
マウスピース矯正(インビザライン)では部分矯正にも対応可能です。通常のインビザラインと違う、インビザラインGOという装置もあります。大きな違いはありませんが、前歯の部分矯正に特化したインビザラインです。