小児矯正

子どもの矯正

お子さまの歯並び、気になり始めたら
まずはご相談を

お子さまの歯列矯正治療は、前歯が永久歯に生え変わる頃からが目安ですが、この段階で歯並びをある程度綺麗にしておけば、永久歯がまっすぐに出てきやすく、大人の歯での矯正の本格的治療がスムーズになります。子どもの矯正は永久歯を並べやすい状態に導いておく準備段階と考えていただくとよいでしょう。

準備段階とはいえ、お子さまは歯医者に行くことを最初は嫌がるかもしれません。お子さまが不安にならないよう、当院ではお子さまと同じ目線に立ち、お子さまのペースに合わせて無理することなく、治療を進めて参ります。

子どもの矯正

矯正装置の種類

プレオルソ

小児期に使うマウスピース型の装置です。素材はシリコン製なので、やわらかく痛みが出にくいです。装着時間は家にいる間の1時間と寝ている間だけです。

床矯正

床矯正は、成長過程で顎を拡げる矯正装置です。入れ歯と同じような素材で作られており、主に夜寝ているときに使用します。顎の成長を促進する他、歯並びを治す目的で使用することもできます。

インビザライン・ファースト

床矯正と同じようにⅠ期治療に用いるインビザラインシステムです。インビザライン治療を行う際に治療期間を短くできる特徴があります。

プレオルソ

プレオルソとは?

当院では小児期の矯正治療に拡大床ともにプレオルソを導入しています。プレオルソは乳歯と永久歯が混在しているときの歯並びの改善に効果があります。歯並びの不調和だけでなく、口の周りの筋肉のコントロールもできます。口の周りの筋肉をコントロールすることで口呼吸の改善にもつながります。

プレオルソ

どのような装置?

小児期に使うマウスピース型の装置です。素材はシリコン製なので、やわらかく痛みが出にくいです。子供でも抵抗なく使うことができるようになっています。

もし、痛みや違和感が生じた場合は一時的に中断することも可能です。取り外しのできる装置で、装着時間も寝ている時間を含めて8~10時間でよいのです。

いつ使えばいいの?

家にいる間の1時間と寝ている間だけです。学校に持っていく必要がないので、周りを気にすることはありません。保護者の方にとっても安心できることと思います。

装着時間も寝ている時間を含めて8~10時間でよいので、食事のときや学校の時は使わなくて構いません。安心して今まで通りの生活ができます。

メリットは?

プレオルソは10歳ころまでのⅠ期治療として使用します。Ⅰ期治療は予防矯正とも言います。この時期にきれいな歯並びと良い咬み合わせの土台を作っておくと、Ⅱ期治療(本格矯正)に移行したときに治療が比較的容易にすることができます。

プレオルソでは口呼吸を鼻呼吸に誘導する働きがあります。口の周りの筋肉をいいバランスに整え、きれいな歯並びと成長発育を促します。

子供スマイル

拡大床

拡大床とは?

乳歯と永久歯が混在する混合歯列期に使用します。歯列の横幅を拡大することが主な作用です。歯列の横幅が拡がることで永久歯が生えるスペースができ、歯がデコボコがなくアーチに並ぶことを目指します。拡大床は歯の横幅を拡げるだけでなく、内側に生えている歯を前に押し出したり、外側に生えている歯を内側に入れてきたりすることも可能です。

装置はプラスティックの素材に拡大するためのスクリューが埋め込まれています。なので、装置は中央で左右に分離した形態になっています。プラスティックのベースにワイヤーも埋め込まれています。簡単に外れないように維持を持たせるためのワイヤー、必要に応じて内側に生えている歯を押し出すためのワイヤーなどが埋め込まれています。

拡大床で治療後、定期観察をして必要な場合はⅡ期治療(インビザライン)に移行することが可能です。

拡大床

インビザライン・ファースト

インビザライン・ファーストとは?

拡大床と同時期に使われるインビザラインシステムです。適応条件が決まっています。

・第一大臼歯(6才臼歯)が萌出している
・前歯4歯のうち少なくとも2歯が2/3以上萌出している
・少なくとも3/4顎(上下左右で顎を4分割したときに3分割以上)に乳歯(C,D,E)または未萌出の永久歯(3,4,5)が2歯以上ある

以上の条件がすべて揃っているときに適応できます。拡大床に比べると制限があります。インビザライン・ファーストでは歯列弓拡大と不正咬合を同時にかつ広範囲にできるというメリットもあります。

インビザラインファースト

抜歯について

当院では出来る限り抜歯をしない方針ですが、成人は歯の周りの骨がしっかり固まってしまっているため、歯が動きにくく、子どもの矯正と比較すると時間がかかります。また、成長の余地がないため、スペースを確保するために抜歯を行う可能性はどうしても上がってしまいます。

矯正治療では、歯と歯のすき間が少なく、歯が綺麗に並ぶスペースを確保することが難しい場合、スペースを作るために小臼歯などを抜歯することがあります。抜歯をすることで、歯が動かしやすくなったり、歯並びの影響で口元が前に出て見える印象の方の場合、口元がスッキリして見えるなどの効果があります。

しかし、逆に抜歯によって前歯の位置が後ろに下がり過ぎてしまい、口元のシワが目立ってしまうこともあります。

インビザラインでは、歯並びがどう動くかの目安をシミュレーションによって事前に確認し、前歯の位置を調整することも可能です。「絶対歯を抜きたくない」という場合は、抜歯しない範囲でのシミュレーション動画を見ていただき、その結果に満足できるようなゴールを設定し、治療を進めさせていただきます。

また、抜歯した場合、抜歯しなかった場合、それぞれをシミュレーション上で比較し、ご確認いただいた上で歯の動かし方をご決定いただくことも可能です。歯の生え方やご希望に応じて対応させていただきます。

※親知らずの抜歯については、小臼歯の抜歯とは別に必要なことがあります。

MFT(口腔筋機能療法)

歯並びが悪いのは遺伝的な要因だけで決まるわけではありません。環境的な要因によって歯並びが悪くなることもあります。子どもの頃に気が付けば、歯並びが悪くならないで済んだり、軽度の治療で済むことも多いのです。不正咬合の環境的要因として、成長期に口腔周囲筋のバランスを崩すことがあります。口腔周囲筋のバランスを、運動や装置によって改善するのがMFT(口腔筋機能療法)です。

口の周りの筋肉がバランスを崩すのはどうして?

指しゃぶりや舌を前に出す癖などの悪習癖、アレルギー性や扁桃腺の肥大などの疾患、食べるとき・飲むときの悪習慣、口腔周囲の筋力低下など理由によって口の周りの筋肉はバランスを崩します。

口の周りの筋肉がバランスを崩すと何が起こるの?

指しゃぶりや舌突出癖があると前歯の突出や口が閉じにくくなることがあります。アレルギーや扁桃腺の肥大によって鼻から呼吸がしづらくなります。そのため、口からの呼吸が増え、口が開いた状態が長くなります。食べたり飲んだりするときの悪習慣は舌を押し出し、筋肉の緊張がない状態になるので前歯が押され、奥歯で咬まないことがあります。柔らかいものばかりで硬いものをしっかりと咬む習慣がないと口腔周囲の筋力は発達しません。

MFT(口腔筋機能療法)は具体的には何をするの?

バランスの取れた口腔周囲の筋肉への誘導、正しい舌の位置を習慣化する、理想的な下顎の位置への誘導を目的とします。

MFTは運動をするものと装置を口腔内に入れるものに分かれます。運動をするものに、パタカラ(装置使用)、あいうべ体操、舌の運動(スポット、ティップ、ポッピング)などがあります。装置を使うものに、プレオルソやムーシールドがあります。これらの装置は上下一体型で口腔周囲筋の改善、正しい舌の位置への誘導、理想的な下顎の位置への誘導を行います。

子どもの矯正に関する
よくあるご質問

子どもの矯正はいつから?

子どもの矯正は、一般的には第1大臼歯が生え、 前歯が永久歯に生え変わる頃から始めることが多く、小学2~3年生頃から開始します。

子どもの矯正の治療期間は?

1期治療(子どもの矯正)は、小学生低学年から高学年までの3年ほど通院するケースが多いです。通院間隔は1~2カ月に一度のペース。成長が概ね止まるまでの期間を挟んでⅡ期治療(永久歯の大人の治療)に進むと、さらに2~3年通院する必要があります。

装置は1日中、付ける必要はありますか。

当院では小児期の矯正治療は取り外し式の装置を使用して、矯正治療を行います。拡大床、プレオルソともに主に就寝中のみの使用になります。なので、学校に持っていく必要がないので周りを気にすることはありません。

痛みや違和感はありますか。

装置は大きな力が歯にかかることは少ないので痛みが出ることはあまりないです。拡大床を調整後、痛みが強い場合は調整が必要になることがあります。早めに医院の方へ連絡してください。着脱式の装置なので、無理をしないで治療を継続することが可能です。

治療の流れと費用

矯正治療の流れ

インビザライン矯正費用

           
相談料 無料
検査・診断料 20,000円
全顎的なマウスピース矯正
(インビザラインフル)
~850,000円
部分的なマウスピース矯正
(インビザラインGo)
450,000円
保定装置(矯正終了後、必ず必要となります)(上下1セット) 30,000円~

※全て税別

子どもの矯正

     
矯正装置治療
※第Ⅰ期矯正治療として
350,000円
プレオルソ(装着2つまで) 150,000円

※全て税別

支払い方法

現金・クレジットカード・デンタルローン

医療費控除について

医療費控除は、1月1日から12月31日までの1年間に支払った医療費が10万円を超えた場合に受けられます。

詳しくは国税庁のHPへ